もう見逃さない!保育園の園長先生が教える、子どもの成長に気づく3か条
保育園でいろいろなことを経験してくる子どもたち。外での成長にびっくりさせられることも...!
大きく伸びる2・3歳の成長タイミングを、最大限活用しないのはもったいない!
保育園の行き帰りの道、
「いつの間にこんなに流暢に話せるようになったんだろう」
「いつの間にこんな言葉を覚えられたんだろう」
と感じることはありませんか。
2、3歳児になると、ずいぶんと成長し、ベビーカーがなくても長い時間歩けたり、大人の言っていることを理解できたりするようになります。
一方で、座ったり立ったり発語を始めたりと「はじめて」の瞬間が多い赤ちゃんの時期と比べると、「いつのまにできるようになったの?」とビックリすることも。
目の前の子どもの成長はふとした瞬間に感じているけれど、成長を見逃してしまったりしていないかな?と感じることはありませんか。
そんな風に感じるママ・パパの不安を解消するべく、ベネッセ四ツ木保育園の園長先生に、2、3歳児の成長発達の特徴と、家庭での関わり方についてお話を伺いました。
2、3歳児はそもそも「成長に気づきにくい」年齢?
--保育園で数多くのお子さんの成長を見守って来られたかと思いますが、特に2、3歳児の特徴はどんなところにあるのでしょうか?
2、3歳の子どもたちは、言えばできることもずいぶん多くなっていて「もうこんなにも私の話を理解しているのね」と一気に大人びたように感じることも多くなります。
一方で、まだイメージの世界の中を行ったり来たりしていることも多く、子どもならではの感性も強い時期です。
※東京都葛飾区にあるベネッセ四ツ木保育園の高橋先生。数々の保育園で多くの子どもたちを見守ってきた。自身も3人の子どもの母。
そんな過渡期だからできないことが目立ちやすく、目に見えた形での成長がわかりにくいと感じるママが実際は多いのです。
でも本当は、身の回りのことを自分でどんどんできるようになる素晴らしい自立の時期でもあることに、ママたちが気づけると良いなと思います。
2、3歳は大人の接し方次第ですごく変わる年齢なのですよ。
必見!子どもの成長タイミングを見逃さない親の3か条とは
--そんな「成長に気づきにくい」年齢である2、3歳児の成長に気づくために、ママ側の気持ちとして意識したいことはあるのでしょうか。
大きく分けて3つのポイントがあるかなと思います。
①「できないこと」は「何かが急にできるようになる前兆」と捉える!
お母さんたちから「今〇〇で困っていて...」とよく相談を受けるのですが、実はその日々の困った状態こそが、子どもの成長のヒントであることが多いんです。
例えば、ことばの真似。
大人の言い草をすぐに真似して困るという話を聞くことがありますが、実は2、3歳にとってはことばの発達の本来の姿なんです。
周りの人のいろいろなやりとりを見たり聞いたりして、どんどん自分の表現の幅を増やしていく過程なんですよね。
だから園では、「できないこと」をマイナスに捉えるのではなく、成長発達の大きなヒントを得たと思って、ママやパパにも共有するようにしています。
②親も子もその時の「ありのままの姿」を受け入れて
イヤイヤ期まっ盛りで、なかなか思うように行かないことも多い2、3歳。
でも伸び盛りの子どもたちにとっては、今の状態がずっと続くわけではありません。
子どもたちは「できない...」と「できた!」を何度も繰り返しながら成長しているので、今のありのままの姿をポジティブに捉えて欲しいですね。
ちゃんとしなきゃ!とプレッシャーを感じているママたちを見かけるのですが、ママもありのままでいたらいいんですよ。
ママが笑って元気でいてくれることが、子どもたちは一番嬉しいですからね。
③「できていたこと」ができなくなるのも成長の一つとプラス思考で!
2、3歳の子どもによくあるのが、一旦はできるようになっていたことを「できない!」と言ってしなくなること。
そういう時、保育園では「何かを温存している状態」「力を溜めている状態」だと捉えて受け止めています。
その子の中で何か蓄えているものがあって、それが何かのきっかけで乗り越えられた時に、またできるようになっていきます。
力を溜めて、大ジャンプ!
関わり方が足りなかったなんて心配をしなくても、ママもびっくりするほどの成長を見せてくれるかも知れません。
もう迷わない。成長タイミングを最大化する、親の関わり方の秘訣とは
--成長タイミングを捕まえることができたら、その成長をより加速させるために、親はどう関わればいいのでしょうか?
やっぱり大切なのは、子どもの成長に気づいたら「褒める」ということですね。
もちろん園生活の中では、プロの視点で子どもたちの成長の瞬間を見逃さないようにしています。
ですが、日々の生活の場面で自然に褒めてあげる、集団ではなく個として褒めてあげるなど、家庭だからこそできる「褒めのタイミング」もたくさんありますし、親御さんに褒められたからこそ嬉しく、やる気につながるのです。
一対一で向き合う時間が多い家庭だからこそ、関わりの中で気づく成長もあるのではないでしょうか。
でもママだけが子どもを褒めることを一手に引き受けるという感覚は持たなくても良いんです。
それだとしんどいですよね。
パパ、おじいちゃん、おばあちゃん、近所のおじさん・おばさん、保育園の先生、帰り道のスーパーの店員さん...。
周りの大人の複数の視点で子どもを褒めることができれば、親子の一対一の生活では気づかなかった成長の瞬間を、もっとたくさん切り取れるかもしれません。
--確かにいろいろな視点を入れることで気づくことができる成長もありそうですね!
そうですね。
褒める時のポイントは2つあって、1つは子どもの様子をただ見るだけではなくて「次はどんなことをするのかな?」と楽しみながら一歩踏み込んでみること。
毎日がルーティン化した中でも、親子で過ごす時間を少しでも取ることで、子どもの成長がよりわかりやすくなると思います。
例えば、お風呂タイムや保育園の行き帰り。
短い時間でも子どもとしっかり向き合う時間をつくってほしいです。
気分転換ができる時間や終わりが決まっている時間ならば、短い時間でも充実して過ごすことができます。
褒める時のポイントの2つ目は、上から目線で結果だけを手放しに褒めるのではなく、対等な人間として向き合うことです。
たとえばお片付けができたら「えらかったね」ではなく「助かったよ」と言うといいですね。
子どもも自分という人間を認めてもらえたと感じることができます。
気負わず、自分の思ったことを率直に伝えてあげてください。
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イラスト:成瀬 瞳