0歳児を保育園に預ける前に知っておきたいこと

0歳児を保育園に預けるにあたっては、ずっと泣いて過ごしていたらどうしよう、きちんとミルクが飲めるだろうかなど、お子さまが楽しく安心して保育園で過ごすことができるかどうか、心配される保護者のかたも多いのではないでしょうか。
今回はそんな保護者のかたのために、保育園に預ける前に知っておきたいことをご紹介します。

0歳児を保育園に預けるにあたって考えること

0歳児での保育園入園は、お子さまが保護者のかたと離れて過ごす初めての時間。一方、おじいちゃんやおばあちゃんに預けられたことがあるなど、保護者の元を離れることは初めてではないというお子さまもいることでしょう。とはいえ、親族のかたなどに預けられた経験の有無にかかわらず、保育園という初めての場所にお子さまを預けることになりますので、抱く心配や不安は同じではないでしょうか。

「お子さまが保護者と離れることで泣き続けてしまうのではないか」「ミルクを飲まなかったらどうしよう」「先生はきちんと見てくれるだろうか」「離れる時間が長い分愛情不足にならないだろうか」など多くの思いがよぎります。ですが、保育園は育児の悩みの相談に乗ることや責任をもってお子さまを預かることを第一とし、保育士もそうした考えのもとで働いていますので、働く保護者の味方になってくれるでしょう。

お子さまを保育園に預けることのメリット

保育士はお子さまが安心して保育園生活が送れるように、細かい配慮をしていきます。
例えば家庭における母乳・ミルクの時間や量、睡眠時間に応じて、その生活の流れに合わせた保育園生活ができるようにミルクの量や時間、お昼寝の時間などに気を配ります。
また、スキンシップを取りながら、お子さまがどんなことが好きで安心できるのかを把握し、安心感を与えられるよう心がけます。笑顔が増えるようにあやしたり、一緒に遊んだりしてお子さまとの信頼関係を築けるようにしていきます。
さらに、お子さまはひとつの部屋の中で複数のお子さまと過ごしますので、多くの刺激を受けられるでしょう。同じ目線で見つめ合える同級生に出会えるのは大きな成長の機会です。例えば「誰かが泣いたら一緒に泣いてしまった」「誰かが歩き出したら自分も初めての一歩が出た」ということもあるでしょう。同じ年の友だちと影響し合いながら一緒に心も体も成長することができるかと思います。
そして保育園は0歳から年長児までさまざまな年齢のお子さまがいますので、年齢の違うお子さまからの影響を受けることもあります。年上のお兄さん、お姉さんが活発に遊ぶ姿を見ることで「同じように動きたい!」という気持ちが刺激され、見て覚えまねるという成長の過程によい影響を与えることもあるでしょう。ときにはお世話をしてくれるお子さまもいますので、年上のお子さまとのスキンシップなど、関わりが増えることもあるはずです。
このように楽しく過ごしている様子を保育士から聞くことで、保護者のかたも安心して保育園に預けられるようになります。ときには育児の相談をするなどして、保育士との信頼関係を築く中で、保育園への信頼感も増していくことでしょう。

お子さまを保育園に預けるときに気をつけておくこと

保育園入園時には準備しなくてはならないものがたくさんあります。保育園により指定されるものや準備方法が異なりますので、確認してから始めるとよいでしょう。
巾着袋や連絡袋などは、保育園指定のサイズで作らなくてはならない場合もあれば、購入してそろえてもよい場合もあります。保育園生活が楽しくなるようなお気に入りの色やキャラクターのものを選んでもよいですよね。
保育園用の洋服は安全面に配慮した紐のないものや、動きやすい素材・デザインのものを選ぶのがおすすめです。履く練習のためにウエストがゴムのもの、というように洋服を指定されることもあります。
なお、準備ができたらすべての持ち物に記名してください。

また、冒頭でお話しした通り0歳児はまだまだ保護者のかたと一緒にいたい時期です。小さいながらも慣れない環境の中へ入っていくことで順応しようとします。
その分、家に帰ってきてからは疲れてぐずったり、ときには体調を崩したりすることもありますし、保護者のかたが少しでも離れると泣いてしまうということもあるでしょう。仕事で疲れて帰ってきたのに、そんなことが続いてしまうのは保護者のかたにとってはストレスにもなるかもしれません。
ただ、保護者がそんなお子さまに背中を向けてしまうと、悪循環だけが長く続くことになります。保育園に慣れるまでのしばらくの間は、家に帰ってきたら短い時間の中でもきちんとお子さまに向き合って、しっかり関わってあげるとよいでしょう。
お子さまの年齢にかかわらず大切なことですが、0歳児の場合は特にそこを意識しておくことが重要です。お子さまの安心感が保育園生活だけでなく、保護者のかたの仕事、家での時間、すべてによい影響を与えます。

このように、0歳のお子さまを保育園に預ける際は、入園前や入園後落ち着くまで保護者のかたもお子さまも、心身ともに疲れてしまうことがあるかもしれません。そのことを知っておくことで、入園前に心の準備をしておくとよいでしょう。入園してからはささいなことでも保育士に相談しながら、一緒に乗り切っていきましょう。

プロフィール



保育士として15年以上にわたり、福祉施設、託児所、保育園などさまざまな場面での保育業務に携わる。
食育実践プランナー資格も有している。

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