ねらいや内容は?持ち物は?お泊まり保育について知ろう!

お泊まり保育は幼稚園・保育園の一大行事ですよね。保護者のもとを離れて外泊する初めての機会であるお子さまも多いかと思います。お子さまにとっても保護者にとっても、楽しみな反面、不安なこともあるのではないでしょうか。
今回はお泊まり保育について知っておきたいことをまとめてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

お泊まり保育とは?概要をチェック

◆ねらい・目的
お泊まり保育には、幼稚園・保育園によってさまざまなねらいや目的があります。
一般的なねらいは以下のとおりです。

・保護者のもとを離れて過ごすことで自立心を育て、自信をもたせる。
・共同生活のなかで友だちや先生との仲間意識を深めたり、協調性を育てたりする。
・早寝早起き、きちんとした食事、あいさつなど、集団生活のなかで規則正しい生活を送る。

◆時期、日数
幼稚園・保育園いずれの場合も、在園最終年度(幼稚園でいう年長)の7月~8月に、1泊2日程度で行われるのが一般的です。

◆場所
お泊まり保育は、普段通っている園内で行う場合と、園外に出て近隣の合宿施設で行う場合があります。園外に出る場合はバスなどを使って移動します。

◆費用
お泊まり保育の費用は多くの場合、月々の保育料と別に実費で精算されます。費用はお泊まり保育の実施場所によってさまざまです。また幼稚園・保育園によっては積み立てる場合もあり、月々の積み立ての金額や積み立ての期間は園によって異なります。

何をするの?お泊まり保育の内容

お泊まり保育では、お子さまが楽しみながら学びを得られるさまざまなアクティビティが用意されています。以下でその一例をご紹介しましょう。

◆昼のアクティビティ
日中は水遊びやすいか割り、ゲームなどのアクティビティが行われます。園外でお泊まり保育を実施する場合はハイキングなどをすることもあります。

◆買い物体験
夕食を自分たちで作る準備として、近隣のスーパーマーケットなどで買い物体験をすることがあります。
お金の使い方を学べるだけでなく、広い店内で必要なものを探す力、お店の人など初めて出会う人とコミュニケーションをとる力などを身につけられるでしょう。

◆夕食調理実習
お泊まり保育の夕食は、お子さまたち自身で作るケースが多く見られます。メニューはカレーやフルーツポンチなどがメジャーです。
決められた工程をきちんとこなす力、うまくいくよう工夫をこらす力が養われます。また普段保護者にしてもらうことを体験することで、保護者への感謝の気持ちも芽生えるでしょう。

◆夜のアクティビティ
夜のアクティビティは、昼とはまた違った楽しみがありますよね。屋外で行われる夜のアクティビティでは、花火や星空観察が人気です。また園内のお泊まり保育の場合は夜の園庭探検や肝試し、園外のお泊まり保育では合宿施設周辺の散歩やキャンプファイヤーなどが行われることもあります。
また屋内では、先生たちの劇やペープサート(紙人形劇)などの出し物を見て楽しみます。

忘れ物のないように!お泊まり保育の持ち物リスト

お泊まり保育の持ち物は、園から案内があり次第早めに準備したいところです。直前になって慌てないようにしましょう。
持ち物の詳細は幼稚園・保育園によって異なりますが、一般的に必要なものについては以下のリストを参照してみてください。

・帽子(普段幼稚園・保育園で使っているもの)
・上靴(普段幼稚園・保育園で使っているもの)
・ハンカチ
・ティッシュ
・コップ(食事・歯磨き用。普段幼稚園・保育園で使っているもの)
・水筒
・歯ブラシ
・下着
・着替え(活動しやすいもの)
・パジャマ
・お風呂用のタオル
・バスタオル
・プール用品(水着、帽子、タオル)
・ビニール袋(着たあとの服を入れるためのもの)
・調理実習がある場合はそのための服装(エプロンなど)
・常備薬(酔い止め、持病の薬など。園の先生に事前に相談すること)
・掛け布団(かさばらないタオルケットがおすすめ)
・健康調査用紙(幼稚園・保育園から配布されたもの)

なお持ち物にはすべて名前を書きましょう。また持ち物は、ファスナーのある丈夫で大きな袋に全部まとめて入れておくのがおすすめです。

お泊まり保育の2大お悩みを解決!お風呂と就寝時の対策

お泊まり保育でのお風呂と就寝時については、多くの保護者が不安に思うことと思います。
以下でその2点に対する解決策を見ていきましょう。

◆お風呂
お泊まり保育では、みんなで同じ湯船に浸かり、楽しく一緒にお風呂に入るということが大切です。洗いっこをしてお友達の背中を流すことや、上手に洗える子のマネをして自分もできるようになるということもあるでしょう。家に帰ってきたら一人で体が洗えるようになっているかもしれません。

また、気を付けたいのはお風呂で走ってしまったなど、はしゃぎすぎて怪我をしてしまうということです。お風呂での注意事項は、自宅でも事前にお子さまと確認をしておくと良いでしょう。

◆就寝時
お泊まり保育では、自分で布団を敷いたりたたんだりするほか、保護者のいないなかで寝るという貴重な体験ができます。
興奮していたり寂しくなったりして眠れないというお子さまもいるかと思いますが、夜の間は先生が見回りをしているため、ひとりぼっちで起きているという心配はありません。
もしぬいぐるみなどがそばにないとお子さまが眠れないという場合は、持参してもいいかどうか幼稚園・保育園に確認しましょう。園によってはお泊り保育の方針として持って行くことができない場合もあります。そのときはお子さまの頑張りを手助けできるように、「いつものクマちゃんがいなくても大丈夫だよね?頑張ってみようね」というような形で、事前に声を掛けてあげましょう。
またお子さまのおねしょが心配な場合も先生に相談するのがおすすめです。ほかのお子さまに知られないよう、こっそりオムツをはかせてもらうこともできます。なお、おねしょ対策については、お子さまの意思も尊重しましょう。お泊まり保育を機会にパンツで寝ることにチャレンジするか、それともオムツの方が安心か、お子さまと話し合ってみてください。

温かい気持ちでお泊まり保育に送ってあげて!

お泊まり保育は、幼稚園・保育園におけるお子さまの思い出作りの場でもあります。お子さまが帰ってくるまで不安は尽きないかもしれませんが、保護者はできるだけ明るく温かな気持ちでお子さまを見送り、帰ってきたら笑顔で迎え、そしてたくさん褒めてあげましょう。きっと一回り大きく成長しているはずですよ。

プロフィール



保育士として15年以上にわたり、福祉施設、託児所、保育園などさまざまな場面での保育業務に携わる。
食育実践プランナー資格も有している。

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