男の子のトイレトレーニングをうまくやる方法

【臨床心理士監修】1歳~3歳の男の子を育てているおうちのかたに、トイレトレーニングの基礎知識やコツをお教えします。男の子ならではの悩み「立ってするの?」「座ってするの?」から、うまく進まないときの対処法まで、目からウロコの情報が満載です。

男の子のトイレトレーニング、いつから? 開始のサイン

トイレトレーングを考えたとき、一番迷うのが「いつ始めるか」です。お子さんが男の子の場合、男女の体のつくりの違いから、男の子の方が「おしっこが出た感覚」がわかりづらいと言われています。そのため、女の子よりもトイレトレーニングのスタートが遅れたり、長くかかったりすることがあるそうです。
男の子のトイレトレーニングの開始時期について、そのポイントを解説します。

トイレトレーニングの開始時期

他のお子さんはいつ頃からトイレトレーニングを始めているのでしょう? グラフを見ると開始時期にばらつきがありますが、最も多いのが2歳代です。早い子は1歳、遅い人では3歳後半からが多く、この間に約85%の人が始めていることがわかります。

開始時期を決めるポイントは、月齢ではなく、お子さんの心や体が、「自分でトイレに行く」ための準備が出来ているかどうかです。

トイレトレーニングを始められるか、見極めるポイントは以下の3つです。
● トイレまで自分で歩いて行ける
● 「だっこ」「イヤ」「おしっこ」など簡単な言葉で、おうちのかたと意思の疎通ができる
● おしっこの間隔が2時間以上空く(おうちのかたがこまめにオムツを触ってみるとわかります)
これらが揃ってきたら、トイレトレーニングを開始することができるでしょう。

また、トイレトレーニングは時間や労力がかかるので、おうちのかたの気持ちやスケジュールに余裕があることも大切です。お子さんの状態とおうちのかたの状況を総合的に判断して、トイレトレーニングを開始する時期を決めるといいでしょう。

さらに詳しく知りたいかたは、トイレトレーニングの開始時期、やり方のコツを以下のページで詳しく解説しています。

トイレトレーニングはいつから?時期・やり方・進め方などコツを教えます

また、年代別のトイレトレーニングのやり方、コツなどは以下の記事に詳しく解説しています。
1歳のトイレトレーニング方法~進め方とコツ~
イヤイヤ期の2歳のトイレトレーニング方法~進め方とコツ~
3歳のトイレトレーニング方法~声かけや進め方~

男の子ならではのサイン

お子さんが男の子の場合、トイレトレーニングを開始できるサインにはどんな特徴があるでしょうか?
● おしっこが溜まってきたときに、おちんちんを触るようになる
● おしっこを我慢するとき、股をぎゅっと閉じたり、足をもじもじさせたりする
このようなしぐさは、お子さんが「おしっこがしたい」と感じている証拠です。

おしっこは立ってする? 座ってする?

男の子のトイレトレーニングで、おうちのかたの疑問によく挙がるのが、「おしっこは立ってするのか、座ってするのか?」ということです。

最近では、大人の男性でも「座ってする」人が増えています。ただし、幼稚園や小学校などでは、立ってする形式のトイレが多いので、最終的には「どちらでもできるようになる」ことが必要です。

トイレトレーニングの順番としては、最初は補助便座やおまるにまたがって「座ってする」ことから練習し、その後、「立ってする」ことを覚えていけばいいでしょう。

立ってする場合のメリット・デメリット

【メリット】
● ズボンを少し下げればいいので、「おしっこが今にも出そうなとき」すぐにできる
● 衣類の着脱が少ないので、おしっこにかかる時間が短くて済む
● 男性用トイレは立ってするタイプの便器が多いので、混んでいる場合に待ち時間が短い

【デメリット】
● 便器からおしっこがはみ出すことがあり、トイレが汚れやすい
● おちんちんを触るので、きちんと手洗いをしないと不衛生になる
● 子ども用の便器でないと、高さが合わないことがある

座ってする場合のメリット・デメリット

【メリット】
● 座っておしっこする方が、トイレが汚れにくい
● おしっことうんちを続けてすることができる

【デメリット】
● ズボンを脱がないと補助便座にまたがれないので、衣類の着脱に時間がかかる
● 外出先などで、補助便座がないとおしっこできない

おまる・補助便座、どっちがいい?

トイレトレーニングをするには、おまるか補助便座を用意する必要があります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、ライフスタイルやお子さんの発達に合わせて選ぶといいでしょう。
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【おまるの特徴】
おまるは床に足が届くので、小さなお子さんでも安定した姿勢でおしっこやうんちができます。ただし、使用後は毎回洗うことが必要です。

*おまるを使うときの注意点
1歳代の小さなお子さんがおまるをリビングなどで使うと、おまるを「おもちゃ」と思ってしまう場合があります。「おまる=排泄」ということを理解させるには、おまるをトイレに置いて使う、など場所を決めておく方法がおすすめです。

【補助便座の特徴】
補助便座を使うと、トイレで「おしっこやうんちをして、紙で拭いて、水を流して、手を洗う」という一連の動作を覚えることができます。また、おしっこやうんちをそのままトイレで流せるので、おうちのかたの負担が少なくなります。

*補助便座を使うときの注意点
補助便座を使う場合、足が床に届かないために姿勢が不安定になります。補助便座を使う場合は、持ち手が付いたものを選ぶか、足台を置くなど、身体を安定させる工夫が必要です。

年齢や身体の大きさに合わせて選ぶのがおすすめ

1歳代でトイレトレーニングを始めるなら、小さな体が安定する「おまる」がいいでしょう。2歳から3歳代の場合はトイレの使い方が覚えられるので、「補助便座」がおすすめです。

男の子におすすめのトイレトレーニングの進め方

そろそろ始められるかな…そう思ったら、一つひとつ段階を踏んでゆっくりトイレトレーニングを進めていきましょう。男の子の場合に気を付ける点も交えながら、6つのステップをご紹介します。

ステップ1. 「おしっこ」「うんち」そして「トイレ」のことを知ってもらう

小さいうちは、「おしっこ」や「うんち」という言葉の意味がわかっていないお子さんもいます。まずは、オムツに色がついたとき、お風呂でおしっこが出てしまったときなどに「チー、出たね」など声をかけてあげると自分がおしっこをしたことがわかります。また、皆が「おしっこ」「うんち」をすることと、その場所がトイレだということに興味をもってもらいましょう。絵本やDVD、教材を使うのがおすすめです。

【おすすめグッズ】
● 絵本『みんなうんち』(五味太郎作)、『あけてあけてえほん といれ』(新井洋行作)
● こどもちゃれんじの教材

ステップ2. おうちのかたと一緒にトイレに入ってみる

お子さんが「トイレ」に興味をもつようになってきたら、一緒にトイレに入ってみましょう。トイレは明るく、清潔にしておくことが大切です。男の子だと好きなキャラクターでデコレーションするのもいいですね。ただし、おもちゃを置くなど、遊びの要素が多いトイレにしてしまうと、男の子の場合は遊びに夢中になってしまうので注意しましょう。

補助便座やおまるがお子さんのものであることを伝えて、「座ってみる?」と誘ってみましょう。安定して座れたら、「おしっこ出るかなー」と声がけをしてみるといいですね。おしっこが出ない場合、長く便座に座らせると、お子さんがトイレを嫌いになってしまいます。便座に座る時間は長くても2分までにしましょう。

【おすすめグッズ】
● 好きなキャラクターの付いた補助便座
● 補助便座用の足台(牛乳パックで手作りすれば、微調整することが出来ます)

【おうちのかたの体験談】
おもちゃもそのうち飽きるので好きなようにさせていたら、そのうちにトイレはおしっこをするところだと分かったようです。

→体験談へ
http://benesse.jp/contents/ikuji/omutsuhazure/omutuhazure/asondebakari/post_1139.html

ステップ3. 1日何度かトイレに誘ってみる

タイミングとしては、「起床時」「食事の前後」「お出かけの前後」「お風呂前」「寝る前」などがおすすめです。男の子は遊びに夢中になっているときは、トイレに誘っても関心を示さないことが多いので、無理強いしないように気をつけましょう。

機嫌よく補助便座やおまるに座ってくれたら、「シーシー」「うーん」など横で声がけをしてあげましょう。もし、偶然でもおしっこが出れば、大げさにほめてあげてください。男の子はほめられると俄然やる気を出してくれます。

【使えるアイディア】
トイレが終わったら、ボタンやレバーを使って「水を流す」ことを自分でやってもらいましょう。男の子はメカ好きが多いので、「ボタンを押すと流れる」といったしくみが大好きです。

【おすすめグッズ】
● トイレがうまくできたときにシールを貼る、「トイレトレーニング応援カレンダー」
こちらからダウンロードすることができます

【おうちのかたの体験談】
私でなく、子どもがトレーニングするようにしたらと思い、人形を利用してトイレに行かせるようにしました。

→体験談へ
http://benesse.jp/contents/toilet_training/step1/post_1156.shtml

ステップ4. トレーニングパンツまたは普通のパンツを履かせてみる

トイレでのおしっこやうんちが、2回に1回くらい成功するようになったら、いよいよパンツを履かせてみましょう。もちろん最初は失敗してしまいますが、「失敗するとパンツが汚れて気持ちが悪い」ということを知ってもらうために必要なステップです。

蒸れにくいトレーニングパンツのご購入はこちら

【おすすめグッズ】
● お気に入りのキャラクターのトレーニングパンツ
● 「お兄ちゃんパンツ」→普通の布のパンツをこう呼ぶことで、ちょっとしたあこがれをもってもらいます。

【おうちのかたの体験談】
妊娠中でイライラを余計感じたので、紙パンツにして手間を省き子どもに優しく接するようにしました。

→体験談へ
http://benesse.jp/contents/toilet_training/step1/post_1154.shtml

ステップ5. 自分から「おしっこ」や「うんち」が言えるようになる

パンツを履くステップになってくると、「自分がおしっこした」ことや、「そろそろおしっこがしたくなってきた」ことがわかってくるようになります。そして、濡れたパンツを「気持ちわるい」と感じることで、「今度はトイレでおしっこしよう」という気持ちが生まれます。ここまでいけば、ほぼトイレトレーニングは成功です。もちろん、しばらくの間は失敗と成功を繰り返しながらになりますが、徐々に自分からトイレに行けるようになるでしょう。

ステップ6.「立っておしっこ」は見本を見せてあげる。

座っておしっこができるようになってきたら、パパやお兄ちゃん、お友だちなどが立っておしっこしているところを見せてもらいましょう。男の子は「マネしたい!」という気持ちがわくと、一気にトイレトレーニングが進むことがあります。

トイレトレーニングのやり方、進め方のコツはこちらの記事でも詳しく紹介しています。
トイレトレーニングはいつから?時期・やり方・進め方などコツを教えます

男の子のトイレトレーニングのお悩み解決アドバイス

Q. 外出時は遊びに夢中でトイレに行ってくれません(2歳6ヵ月)

A. 好奇心旺盛な男の子の場合、外出時は色々なものに興味をもつのが当たり前。その結果、トイレに行くことを忘れたり行きたがらないのは、ある意味仕方のないことです。

外出時はトイレのある場所が限られています。遊ぶ前にまずトイレに行く習慣をつけたうえで、「用事を済ませる時間」「遊ぶ時間」「食事の時間」と時間を区切り、みんなでトイレに行く「トイレの時間」を作ってみるといいですよ。家族やお友だちが皆トイレに行くと、「自分も一緒にする」という気持ちになってくれるかもしれません。

Q. うんちが苦手で時間がかかります(3歳2ヵ月)

A. うんちが苦手なお子さんには、いくつか原因が考えられます。

原因1. 姿勢が安定していないので、いきみにくい
うんちはお腹に力を入れないと出すことができません。特に補助便座の場合は、足台を置くなど、姿勢を安定できるように見直してあげましょう。

原因2. 便秘がちで、便が出にくい場合
便秘がちなお子さんは、水分を多めに摂る、野菜や果物など食物繊維の多い食事を摂る、体をよく動かすなど、早急に便秘対策をしてあげることが必要です。

原因3. 便意がまだはっきりとわかっていない
大体3歳くらいになると、「うんちが出そう」という感覚がわかってきますが、お子さんによっては、まだそれがはっきりわかっていない場合もあります。うんちに時間がかかる場合、本当はまだうんちが出る状態ではないのに「うんち」と言ってしまっているのかもしれません。

長い時間便座に座っているのは、お子さんにとってつらいことです。時間がかかりすぎるときは、無理に長時間座らせる必要はありません。身体が発達すると、必ず便意がはっきりわかるようになるので、そのときを待ちましょう。

また、うんちを「いきんで出す」ということが苦手なお子さんもいます。その場合は、おうちのかたがおなかをクルクルマッサージしてあげながら「うーん!」と声をかけていきむのを手伝ってあげるといいでしょう。お腹のマッサージをすると、腸が動いて排便がしやすくなり、お子さんにとって排便の時間が心地いいものになります。

男の子のトイレトレーニングはとにかく焦らず、ゆったりと!

トイレトレーニング成功の秘訣は、何と言ってもおうちのかたが焦らず、ゆったり構えることです。うまくいかなかったら一旦中止して、また機会を見て再開する、という方法で成功する場合もよくあります。
お子さんも「きっといつかできるようになる!」そう信じて、ゆったりとした気持ちでトイレトレーニングを進めていってくださいね。

【アンケートについて】
■調査地域:全国
■調査対象:お子さまをお持ちの保護者のかた
■調査期間:2015年4月20日〜2015年5月4日
■調査手法:「Yahoo!クラウドソーシング」におけるWebアンケート
■有効回答数:2,676名

プロフィール

臨床心理士監修:須々木真紀子

「ママchan」臨床心理士。日本心理臨床学会所属、学校心理士および保育士資格。首都圏を中心に複数自治体の保育カウンセラー、スクールカウンセラーとして、幼少教育現場における子どもの発達と子育て支援に勤しむ。現在、株式会社インフォマートの「ママchan」臨床心理士として、幼稚園・保育園の巡回訪問を行う。三児の母。
・「ママchan」臨床心理士 http://ameblo.jp/kokorokodomo/

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