おしゃぶりがやめられない……幼児期のおしゃぶりの原因と対策
赤ちゃんのおしゃぶりは見ていてほほえましいものですが、年齢が上がってもおしゃぶりをやめないでいると保護者としては心配になるものですよね。今回は幼児になってからのおしゃぶりの原因と影響、対策についてご紹介します。
幼児期のおしゃぶりの原因は?
幼児期のおしゃぶりにはいくつかの原因が考えられます。
多いのはおしゃぶりが習慣になっている場合です。乳児期の習慣が残り、口に入ってきたものを反射的に吸っていることも考えられます。
また不満があったり物足りない気持ちがあったりしたときに、指をしゃぶることで満足感を得ようとしていることも原因として考えられます。お子さまのまわりの家庭環境や保護者との関係が要因となっていることもあるため、注意してお子さまの様子を観察しましょう。
幼児期のおしゃぶりによる影響は?
幼児期のおしゃぶりは口腔内の健康に影響します。まず歯並びの観点からは、前歯がかみ合わない、出っ歯になる、奥歯のかみ合わせがずれるといった影響が出てくる可能性があります。さらに前歯でかめない、口呼吸のくせがつく、食べ物を飲み込むときに前歯の間から舌を押し出すようになる、舌足らずな話し方になるといった口の機能にも影響も出てくることが考えられます。
なお4歳半~5歳の間におしゃぶりをやめれば、歯並びは正常に戻る可能性があると言われています。
幼児期のおしゃぶりへの対策!
幼児期のおしゃぶりをやめさせるにはどのような対策を取ればいいのでしょうか。以下で年齢別にご紹介しましょう。
◆1歳過ぎ~3歳頃
1歳過ぎ~3歳頃までのお子さまのおしゃぶりは発達期のものとして考えられるため、あまり心配する必要はありません。自然になくなることもあるため気長に見守りましょう。
◆3歳~5歳頃
3歳~5歳頃のお子さまのおしゃぶりは、保育園や幼稚園へ入園して社会生活を送るようになるとなくなることがあります。お子さまがおしゃぶり以外のさまざまなことに興味をもつようになったり、おしゃぶりをしているところを友だちに見られたくないと思うようになったりするためです。
なかなか治らない場合は、誕生日をきっかけにやめるよう目標を立てる方法も有効です。「○歳になったらおしゃぶりをやめようね」と保護者が少しずつ繰り返し言い聞かせたり、誕生日に家族の前でおしゃぶりをやめる約束をしたりするとお子さまの意識も変わってきます。
◆5歳~
5歳以降までおしゃぶりが続いていると、なかなか自然には離しにくくなります。保護者が積極的に働きかけたり、場合によっては歯科医に相談したりしてやめさせるようにしましょう。おしゃぶりをしないよう言葉で注意するほか、外遊びをさせて興味をおしゃぶり以外に向けさせたり、指人形をはめさせたりするとよいでしょう。また寝つく前後におしゃぶりをするという場合は、寝つくまでに手を握ってあげたり、眠りながらしゃぶっていたときには保護者が外してあげたりといったことが必要です。おしゃぶりをしなかったらほめてあげましょう。
なお、一度やめたおしゃぶりをこの頃から再開するようになった場合には、お子さまの生活環境に原因がある場合があります。お子さまが快適に過ごしにくい思いをしていないかよく見てあげ、生活環境に原因が見つかった場合には取り除くようにしてあげてください。
おしゃぶりをやめないときはお子さまの様子をよく観察して
保護者はおしゃぶりをなかなかやめないお子さまを見て不安になることがあるかもしれません。とはいってもむやみに叱るなどするとむしろおしゃぶりをやめさせるのに逆効果な場合があります。
ご家庭の環境を振り返りながらお子さまの様子をよく観察し、辛抱強くお子さまに付き合いましょう。おしゃぶりがなくなったら、しっかりほめてあげてくださいね。
※参考
口腔習癖(おしゃぶりなど) - 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020
http://www.jda.or.jp/park/trouble/index09_02.html
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