子どもの囲碁の習い事事情 囲碁のメリットは? 習う方法は?
近年、囲碁は小中学校の授業でも取り入れられるなど、注目を集めています。お子さまに囲碁を習わせたいと思っている保護者もいるのではないでしょうか。
子どもが囲碁を習うことには多くのメリットがあります。今回は、囲碁を習うことのメリットと、囲碁を習う方法についてご紹介します。
お子さまが囲碁を習うメリットとは?
スポーツや音楽などと並んで、囲碁が習い事として注目を浴びている理由は何なのでしょうか? お子さまが囲碁を習うメリットをご紹介します。
【1】「考える力」が向上する
日本棋院が東北大学の川島隆太教授に委託して行った研究によると、囲碁をまったく知らない小学生のべ130人が、週1回の囲碁講座を3ヵ月間受講し、受講する前と後に認知機能の検査を受けたところ、「思考力」「短期記憶力」「総合的な作業力」の成績が向上したという結果が出ています。
この「考える力」の向上という点が、囲碁が教育現場や習い事で注目されるひとつの要因となっています。
【2】集中力が高まる
囲碁の対局中はじっと考えて戦略を練る必要があります。また囲碁教室ではしっかり講師の講義を聞く必要もあります。これらの繰り返しによって、集中力が養われることが期待されます。囲碁で得た集中力はスポーツや勉強にも生かされるでしょう。将来社会に出たときにも、きっと仕事の場面などで役立つのではないでしょうか。
【3】コミュニケーションに役立つ
囲碁はお子さまからお年寄りまで誰でも幅広く楽しめる趣味であるため、コミュニケーションツールとしても役立ちます。ふだんはなかなか話す機会のない年配の人などとも、囲碁を通じて会話が弾むということもきっとあるでしょう。さまざまな人と話す機会をもてることは人間的な成長にもつながります。
また、囲碁は世界的に愛されているゲームであるため、国際的なコミュニケーションの手助けにもなります。言葉が通じなくてもゲームを通してコミュニケーションがとれるという面では、囲碁はスポーツにも似ていると言えるでしょう。
さらに囲碁はコミュニケーション力の育成にも効果があると言われています。対局中には相手の意図を読むことが重要になるため、この繰り返しによって人の気持ちを考えられるようになることが期待されるためです。
人の気持ちをくめるようになることは円滑なコミュニケーションにおいて重要ですよね。
【4】礼儀作法が身につく
日本棋院のジュニア教室における講座の多くが、マナーや礼儀作法を重視しています。挨拶や敬語を大切にするという礼儀作法を重んじる点は、伝統文化の囲碁ならではのメリットだと言えるでしょう。
また、決められたルールをきちんと守るという意識も身につきやすくなります。
子どもが囲碁を習う方法は?
子どもの習い事として囲碁をするにはどのような方法があるのでしょうか。以下でふたつの方法をご紹介します。
【1】囲碁教室に通う
ひとつ目は囲碁教室に通うことです。対局相手とコミュニケーションがとれるメリットがあり、友だちと切磋琢磨しながら囲碁を学べます。また講師もイラストやマグネットの碁盤などでわかりやすく講義をしてくれるため、イメージがわきやすいという利点もあります。
【2】通信講座で学ぶ
ふたつ目は囲碁の通信講座です。囲碁教室は講義の時間があるため、座学が苦手というお子さまには通信講座もおすすめだと言えます。テキストでマイペースに学べる点がメリットです。また丁寧な添削指導をしてもらえます。
保護者と一緒に学べる点もポイントだと言えるでしょう。家族で囲碁を楽しめるようになるとすてきですよね。
囲碁は生涯続けられる趣味
囲碁は生涯楽しめる趣味になります。考える力や集中力も身につき、一石二鳥だと言えるでしょう。囲碁が教育面からも注目されているこの機会に、お子さまに囲碁を習わせてみてはいかがでしょうか。お子さまの新たな成長を垣間見られるかもしれませんよ。
参考:
囲碁の日本棋院 http://www.nihonkiin.or.jp/