今どきの夏休みのラジオ体操事情 社会の変化で減少傾向!?

夏休みの朝と言えば、眠い目をこすりながら集まって行うラジオ体操。みんなで体を動かすことによって生まれる一体感と、終わったあとにもらうスタンプに大満足だった思い出を持つ保護者のかたも多いのではないでしょうか。今回は最近のラジオ体操事情についてアンケートで聞いてみました。

ラジオ体操参加率、全体で約5割 地域差は顕著

いま、夏休みにどのくらいの小学生がラジオ体操に参加しているのでしょうか。全体では「参加する」が55.8%、「参加しない」が44.2%と、ほぼ半数ずつという結果でした。地域別に見ると、東北地方・中国地方・九州/沖縄地方に住む小学生の夏休みのラジオ体操参加率が高いという結果に。「夏休み以外でも、ラジオ体操が盛んな地域です。通りがかりの人たちも参加します」という回答もあれば、「住んでいる地域ではラジオ体操をしていません」という回答もあり、ラジオ体操の習慣が根付き、残っている地域と、そうでない地域とに分かれているようです。

実施日数・場所が限定的、時代の変化に嘆く声

ラジオ体操に参加している子どもが、夏休み中、どの程度ラジオ体操に参加しているか伺ったところ、「~1週間」と「~2週間」が合わせて約7割という結果でした。そもそもの実施日数が限られている地域が多いのがその理由のようです。自分の子どものころと比べて、実施日数の少なさを嘆く保護者の声が多く見られました。

ラジオ体操が開催される場所は、最も多かったのが「近所の公園」の43.0%、次いで「学校の校庭」が22.8%でした。やはり近所の集まりやすい場所で行われるのが通例のようです。「場所の確保が難しいため、ラジオ体操が行われなくなった」との声もありました。また、「少子化で、ラジオ体操がなくなってしまった」「子ども会に入っていない」など、社会の変化なども、ラジオ体操の文化が縮小する理由になっているようです。

やはり「早起きができる」のが最大のメリット、ただし保護者の負担は大きい

夏休みのラジオ体操のメリットは、どこにあるのでしょうか。
アンケートの回答では、「早起きができる」が約7割と圧倒的多数でした。「早起きをすることで、一日がすっきり過ごせる」「夏休みは夜更かししがちで生活のリズムが崩れやすいので、早起きできるラジオ体操はよい」というように、子どもに規則正しい生活を送らせるのに絶好の機会のようです。

ラジオ体操のデメリットとしては、「保護者の当番があり、大変」(約6割)が挙げられました。昔より実施日数が少なくなったのは、この保護者の当番制も原因のひとつのようです。

子どもたちは、ラジオ体操が「とても楽しみ」「まあ楽しみ」を合わせて約6割でした。その理由としては、「友達に会える」のほか、「参加賞の景品がもらえる」「スタンプがたまるのがうれしい」などが挙がりました。ラジオ体操の本来の目的より、付加価値に喜びを見いだしているのかもしれません。

保護者も、子どもも、それぞれの理由から大切にしたいと思うラジオ体操の習慣。しかし、少子化や地域社会の変化、保護者の負担などで、どうしても限定的な開催になりがちな地域も多いことが見えてきました。開催されない地域にお住まいのかたで「自宅でテレビを見ながら、親子で行います」「帰省先で早起きし、祖父とともにラジオ体操をしています。終わると祖父がハンコを押してくれます」などの声もありました。家族や小規模のコミュニティーで楽しめる工夫をするのもよいのではないでしょうか。

【アンケートについて】
■調査地域:全国
■調査対象:小学生をお持ちの保護者のかた
■調査期間:2015年9月2日~2015年9日8日
■調査手法:ベネッセ 教育情報サイト オンラインアンケート
■有効回答数:294名
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合があります。

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