子どもを紫外線から守ろう!日焼け止めの選び方&効果的な塗り方

 『子どもにも紫外線対策は必要? 紫外線が与える影響とは』でお話した通り、紫外線が子どもに与える影響はとても大きいものです。「子どもの頃に浴びた紫外線が大人になってから皮膚がんなどにつながる」といったことを考えても、子ども時代の紫外線対策は非常に重要であることがわかります。この記事では、具体的な紫外線対策について考えてみましょう。


アンケートでは「日焼け止めの利用」と「帽子や日よけの利用」が目立つ結果に

 子どもを持つ保護者に対して行われた、実際に我が子に対して行っている紫外線対策をアンケート(※)したところ、「日焼け止めを塗っている」「帽子を被せたり、ベビーカーの日よけを使用している」の2つが28%、30%と多くを占めました。この記事では、まず「日焼け止め」(日焼けを防ぐクリーム、乳液、スプレー、ジェルなど)の利用に注目してみましょう。


「子どもの紫外線対策で困ったこと」の回答を見てみると、「肌に合う日焼け止めがわからない」、「スポーツをしているので日焼け止めを塗っても焼けてしまう」という日焼け止めに関する困りごとと、「子どもが帽子や長袖を嫌がる」という、「結果的に日焼け止めを使うことになっている可能性」を読み取ることができます。

 

 


小さな子どもに使う日焼け止めは「SPF20」前後を目安に

 日焼け止めは塗るだけで紫外線から肌を守ることができる便利なものですが、場合によっては肌への強い刺激となり、痛みや赤み、かゆみ、ヒリヒリ感などの原因となる炎症を引き起こします。子どもの場合は特に肌が弱いため、日焼け止めの選び方に注意が必要です。もっとも簡単な判断方法は、「幼児用」「子ども用」などの表示を確認して日焼け止めを購入すること。多くはSPF20前後と、大人向けの商品よりも低い数値になっています。

 

なお、「SPF」とは、紫外線(UV)のうち、B波の防止効果を表す指標のことです。数値が高いほど長い時間紫外線B波を防ぐことができます。なお、A波の防止効果を表す指標はPAで、「PA+」「PA++」というように「+」の多さで紫外線A波を防ぐ効果の高さがわかります。日本における一般的な商品の場合、SPFが高いものはPAも高く、効果を比較する上ではSPFを見るとわかりやすいでしょう。

 

SPFの数値が高いほど効果は高いのですが、一方で、効果が高いものほど肌に対する刺激が高くなってしまうという面もあります。また、大人用は肌に塗った日焼け止めの「落ちにくさ」を売りにしているため、せっけんだけでは肌から完全に洗い落とすことができず、専用のリムーバー(剥離剤)やクレンジング(化粧落とし)を使わなければなりません。当然、肌に残った日焼け止めやリムーバー、クレンジングも肌に刺激を与える可能性が大きく、できれば子どもに使ってほしくないものなのです。

 

 

SPF20でも効果は十分、スポーツの時だけ様子を見て

 「SPF20では効果が薄いのでは……」と考えるかもしれませんが、20というのは日焼け止めが効果を保ちうる時間を表したものです。SPF1で20分の効果と規定されていますので、20であれば20×20=400分、つまり6時間以上の効果があると考えられます。1時間のお散歩のためにSPF50のものを選ぶ必要はないのです。「刺激が少ないSPF10、20程度のものを小まめに塗り直す」のが、子どもの肌を傷つけずに行える紫外線対策。そして、塗り直す際にはまず汗をしっかり拭きとりましょう。

 

スポーツなどで長い間紫外線にさらされる場合、SPF数値の高いものや汗で落ちにくいものを使用しても、いきなり肌に悪影響を与えるわけではありません。保護者がきちんと管理し、日焼け止めを落とすこと、その後に肌を保湿するなどのケアをしてあげましょう。

 

また、子ども用であっても商品によって肌に合わない可能性もありますので、塗った後は肌の観察を忘れないようにしてください。合わせて、可能な限り日焼け止め以外の紫外線防止策も講じれば、よりしっかりと紫外線を避けることができます。

 

 

【アンケートについて】

■調査地域:全国

■調査対象:お子さまをお持ちの保護者のかた

■調査期間:2015年3月16日~2015年4月6日

■調査手法:「Yahoo!クラウドソーシング」におけるWebアンケート

■有効回答数:3,159名

 

 

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