高校生が教えてくれた英語新科目『論理・表現』のリアル

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2022年度、高校英語(高1)で『論理・表現』という新科目がスタート。実際の授業現場では、どんなことをやっているのかとあわせて、先を見据えて小中学生が今からできる準備の仕方をご紹介します。

この記事のポイント

  1. 『論理・表現』ではどんなことをやる
    の?
  2. 高校生たちは『論理・表現』の授業にどんなことを期待している?
  3. 『論理・表現』の授業で扱われるテーマとは?

『論理・表現』ではどんなことをやるの?

新科目『論理・表現』では、スピーチやプレゼンテーション、ディスカッション、ディベートなどの活動を通して、「論理的に」英語で「発信する」ことができるようになることを目指しています。そのために、発信の準備として、伝えたいことを表現するときに使う文法を学んだり、英語でのやりとりの練習をペアやグループで行ったりなどしています。「英語を話すだけでも大変なのに、さらに論理的に話すことが求められるとは、なんというハードルの高さだ!」と思われるかたもいらっしゃると思います。
でも、大丈夫!
小中学生が今からできる準備について『論理・表現』の授業で扱われるテーマとは?でお伝えします。

高校生たちは『論理・表現』の授業にどんなことを期待している?

ところで高校生たちは、『論理・表現』でどんな内容の授業を受けたいと思っているのでしょうか。<Challenge English>編集部では、全国の高1生にアンケートをとり、24名からの回答をいただきました。

ここでクイズです。生徒が授業でやりたいことのトップ3はなんでしょうか?
(???に入る項目を考えてください)
1位  ???
2位  文法
3位  語い・表現

答えは、
1位  問題演習(例:文法の問題を解く)
2位  文法
3位  語い・表現

「なんだ。スピーチなどと関係ないのでは?」と思われたかたもいらっしゃるのではないでしょうか。実はそうではありません。生徒も、スピーチやディベートをするためには文法や語いといった基礎が大事だとわかっていて、そこをしっかり学習したいと思っていることの表れですね。

Q. あなたは、次の内容をどのくらい学習したいと思っていますか。 あなたは、次の内容をどのくらい学習したいと思っていますか ※進研ゼミ高校講座および有料オプション講座「Challenge English」会員のうち、高校1年生を対象に 2022年5月~6月に実施したアンケート(高校の英語授業に関するアンケート)での回答による。(回答者数:24名)

『論理・表現』の授業で扱われるテーマとは?

では、高校生たちは、どんな話題で英語を学んだり使ったりしているのでしょうか。実際に使用されている教科書で取り上げられているトピックをご紹介します。

  • ・SDGs(持続可能な開発目標)を話題に、例として「フェアトレード」について考える
  • ・移住体験ツアーをすすめるウェブサイトの広告文を書く
  • ・防災意識を高めるパンフレットの文章を書く

どの内容も、日本人のわたしたちが英語で表現できたらすばらしいですね。
なかなかハードルの高そうなこの活動についていくのは大変そうです。

高校生になったときに、このようなトピックについて英語を使って話したり書いたりするために、小中学生が今のうちにやっておきたいことは実はシンプルです。

  • ・新聞やニュースでさまざまなトピックに触れる
  • ・「これ、いいな」と思ったことをだれかに伝える
  • ・自分はこう思うという意見をだれかに話す

これの繰り返しです。
英語で何かを表現するとき、使う単語や表現が思いつかず困ることもありますが、それ以前に、何を話したり書いたりすればよいのかを見つけられないという悩みがとても多いです。これを解決するために、英語とは関係なく日本語で日頃から頭を鍛えていきましょう。

最後に『論理・表現』を学習するにあたって役立つ<Challenge English中高>の提供する教材の一例をご紹介します。

<Challenge English中高>
「【英語】論理・表現力トレーニング」(動画授業)*
高1生向け 4月号「相手をひきこむスピーチの始め方」

スピーチを始めるときには、話す内容を決めた後に、その内容につながるように、質問から始めたり、内容にかかわる数字を出して始めたりするとよい。それを踏まえて、「今年がんばりたいこと」をスピーチするというトピックで授業を展開していく。

授業を受けた生徒の声
「スピーチの始め方はいつも悩んでいたのでとてもためになり、いい時間でした!」
「質問で始めたり数字を使ったりすることで、引き込まれるスピーチになるとわかりました!スピーチをするときに使ってみたいと思います」

*<Challenge English中高>が提供する「【英語】論理・表現力トレーニング」より
進研ゼミ高校講座の高1生向けと、進研ゼミ会員向けの有料オプション〈オンラインスピーキング(通常コース)〉Intermediate2(主に高校1年生向けレベル)で提供している動画授業です。

まとめ & 実践 TIPS

新しく始まった『論理・表現』について、いかがでしたか?生徒たちは、文法や語い学習などをまじめに学びながらも、スピーチなどの表現活動にも興味関心を広げ、やる気を持って授業に参加しているようです。
うちの子にはまだ早いわ、と思われるかたも、お子さんが小中学生のうちに、論理的に発信するのが得意になれるよう、英語に限らず、日本語で日頃から頭を鍛えていくための話し相手になってあげてください。
子どもは未来からの留学生。子どもたちが将来社会で、自信を持って英語を使って発信ができるよう、我々大人が協力してサポートしていきたいですね。

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  • ※ 英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
  • ※ このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
  • ※ 2015 年3 月~2022 年2 月に「Challenge English」でアプリのトレーニングに取り組んだ人の累積人数。「進研ゼミ小学講座・中学講座・高校講座」の有料オプション講座および「進研ゼミ」各講座に含まれるサービスの合算数値。2019 年4 月より進研ゼミ会員は追加受講費無料で利用可能となったため、それ以前の有料サービスのときの利用者数と合算した累積人数になります。

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