今週の特集Special feature

2024年版 なりたい職業ランキングから親子で話そう!未来のこと - 小学生編 -

新しい年の始まり、これからの1年とともに、未来についても考えてみてはいかがでしょうか。最新の「なりたい職業ランキング」をもとに、親子で将来のことを話すのもいいですね。お子さまが将来を考えるための、保護者のかたのサポートの仕方もお伝えします!

最新!なりたい職業ランキング

「進研ゼミ小学講座」の小学3~6年生の会員を対象にした調査で、最新の「なりたい職業」は次のような結果でした。

小学生~男子編~ (票数)
1 ユーチューバー 587
2 野球選手 352
3 サッカー選手 254
4 ゲームクリエイター 244
5 プロゲーマー・Eスポーツプレイヤー 238
6 研究者・科学者 167
7 芸能人 151
8 バスケットボール選手 131
9 プログラマー 129
10 学校の先生 97
小学生~女子編~ (票数)
1 芸能人 1362
2 漫画家・イラストレーター・アニメーター 1240
3 ユーチューバー 924
4 パティシエ・パティシエール 843
5 保育士・幼稚園の先生 578
6 学校の先生 501
7 看護師 365
8 作家・小説家・ライター 356
9 デザイナー・ファッションデザイナー 338
10 医師 334
  • ※2023年11月10日〜26日に実施し、回答数18,802人(男子4,728人、女子12,859人、性別無回答・その他1,215人)

小学生の「なりたい職業」の男女の総合1位はユーチューバーでした。ほかにも、ゲームクリエイターや漫画家など、エンターテインメントに関わる職業が多くランクインしています。また、今回の特徴として、男子でスポーツ選手の人気が高まっています。世界的な大会で好成績を収めるなどニュースで話題になったため、あこがれを抱く子どもが増えたことがうかがえます。

COLUMN

園児のランキングではウルトラマンやプリキュアも上がるなど、好きなものが、そのまま結果に。比較すると、小学生になってから職業の理解が進み、選択肢が多彩になっていることがわかります。

幼児が将来なりたい職業・やりたい仕事
  • ※出典;ライクキッズ株式会社 2022年12月に実施し、回答数205人

小学生の今ドキ 「キャリア教育」事情

小学校では、仕事とは何か、働くとは何か、ということを身近なところから学んでいきます。たとえば近所の商店街やお店にインタビューに行ったり、保護者のかたに仕事のことを聞いて作文にまとめたりする学習などがよく行われています。保護者のかたがボランティアで、職業について子どもたちに話す取り組みなどもあるようです。

おうちでできることとしては、まずはいろいろな職業がある、と知らせることから始めましょう。視野を広げ、興味を持つものを探し、気になる職業を調べる手伝いを、お子さまと一緒に楽しみながらできるといいですね。

子ども向けの本を渡してみよう

子ども向けの職業紹介本は、数多く出版されています。いろいろなテイストの本があるので、お子さまの好みに合わせて探してみては? 大人も読んでみると、こんな仕事があるんだ、と認識をアップデートできます。

Amazonで見る

『新13歳のハローワーク』
(幻冬舎)

子ども向けの職業紹介本の草分け。サイトも充実していて、新しい情報に更新されているので、親子で見てみるのもオススメ。

『未来が広がる! 世の中が見える! 仕事の図鑑』
(ナツメ社)

全350種の職業の仕事内容や魅力、なり方などをイラストとわかりやすい解説で紹介しています。

働くことについて、
じっくり考える本もよいでしょう。

Amazonで見る

『なぜ僕らは働くのか』
(Gakken)

さまざまな角度から、働く意味をイラストで解説。各章の冒頭にストーリーマンガがあり、読みやすい。

他にも、『クレヨンしんちゃんのまんがお仕事おもしろ百科』(双葉社)、『ドラえもん探究ワールド 仕事の歴史とこれから』(小学館)、『ちびまる子ちゃんの仕事の見つけかた』(集英社)など、人気キャラクターを使った学習マンガ本も多数あるので、子どものお気に入りのキャラクターの本を選んでも。

これもおすすめ!

お仕事の現場を舞台にした漫画も、仕事の雰囲気や内容を楽しく知るよいきっかけになります。興味や関心のあるジャンルの作品を見つけて一緒に読んでみるのもおすすめです。

職業体験に行ってみよう

子どもが職業体験できる施設も、今はいろいろあります。「キッザニア」(東京、兵庫)、「カンドゥー」(千葉)といった職業体験テーマパークのほか、マクドナルドやドミノ・ピザ、ケンタッキー・フライド・チキンといった身近な飲食店で体験できるものも。(※感染症対策のため休止しているプログラムもあります。)

地元の企業も博物館や記念館などで、体験プログラムを用意していることがあります。工場見学や果物狩り・野菜収穫体験なども、広い意味では職業体験といえるでしょう。お近くで探してみてはいかがでしょうか。

職業適性検査をしてみよう

お子さまの興味や性格から職業を考えてみるアプローチも面白いのではないでしょうか。「ベネッセ教育情報サイト」では、質問に答えると向いている職業を診断する「職業適性検査」をご用意しています。

興味・関心についての質問や、秘めた能力についての質問に答えていくことで、お子さまの思わぬ一面に気付くかも!? 気楽に取り組んでみてください。

まとめ

さまざまな職業を知ることで、お子さまの夢が膨らみ、楽しく前向きに将来を考えていけるといいですね。最も身近な職業人である、保護者の働く姿を見せることも、将来の自分の姿をイメージする一助となります。ぜひおうちのかたの仕事のカッコいい面も伝えていきましょう。

取材・文/荻原幸恵 再編集/小谷野少名