少し手助けをし、娘のペースに合わせ毎日を過ごしてみました。
T・Oさん Mちゃん (体験談当時の年齢3歳6ヵ月 女の子 第1子)
その当時の子どもの状況と私の気持ち
娘は、家ではよくしゃべり、とても元気なのですが、公園など子どもが集まる所では、私から離れられず、お友だちが近づいてくると、顔がこわばり、石のように固まって、泣くこともできない状態でした。お友だちに自分の気持ちを伝えられず、また自分がしてほしいことも言えなくて、「幼稚園に入って、お友だちとうまくやっていけるのだろうか」と、とても心配でした。
このようなやり方を取り入れたら、こんな効果が
入園前に、少しでも状態が変わるように、リトミック教室や同年代のお子さんが集まるイベントなどに参加してみました。しかし、娘は私から離れるどころか、ますますくっついてくるようになり、心配や不安が募りました。そんな様子を見て、娘からお友だちへ声かけすることを無理にやらせることは逆効果ではないかと感じました。
そこで、私も娘と一緒にお友だちの中に入り、「それ、次に貸してくれる?」「○○ちゃんが、これ使いたいんだって。今使っていないから、貸してあげていいよね。はい、どうぞ」と、娘の気持ちを代弁したり、お友だちとの関わり方を知らせていきました。そのうち、娘も私がそばにいると安心して遊べ、お友だちが近づいてきても怖がらず、ニコリと笑いかけるようになりました。自分の気持ちをお友だちに伝える姿も見られ、少しずつ、娘の様子が変わっていきました。
現在の子どもの様子と私の気持ち
入園をきっかけに、娘は私と離れる踏ん切りがついたようでした。また、それで自信がつき、園生活に慣れるにしたがって、自分から「何しているの?」とお友だちに声をかけたり、先生に話しかけたりするようになりました。私自身が焦ったこともありましたが、無理をせず、娘のペースに合わせ毎日を過ごしてきて、本当によかったと思います。
同じ悩みを持つおうちの方へのエール
初めから、自分の思いをうまく言葉にできる子は少ないと思います。幼稚園で、先生やお友だちと関わっていく中で、だんだん成長していく娘を見て、周りの人たちからたくさんの影響を受けていることを感じました。早い、遅いの時期の差はあっても、時期が来れば「自分の気持ちを上手に伝えること」ができるようになると思います。手助けをしたり、励ましたりしながら、子どもの成長を信じて見守ってあげてほしいと思います。