夏休みが終わり、新学期が始まりました。
授業のスピードや難度が上がるなか、9~10月にかけてテストを実施する高校も多く、「今の勉強量で大丈夫なのかな?」と疑問を抱えるお子さまもいらっしゃるかもしれません。
そこで、大学生の先輩たちが高校生のとき、テスト2週間前・1週間前・3日前に、それぞれどのくらいの時間勉強し、どんなことをしていたのか、アンケートを実施しました。
時間がすべてではありませんが、部活で忙しかった先輩たちがどのくらいの時間、テスト勉強をしていたのかは、とても参考になる情報です。
勉強時間を確保するコツも教えてくれたので、ぜひお子さまにもお伝えください。
【テスト2週間前】平均で平日約2時間、休日約3時間
まずはテスト2週間前。
テスト前とはいえ、まだ部活があったという先輩も多く、平日は1~2時間、休日は2~3時間という勉強時間の人が多かったようです。
ポイントは、授業の『復習』をすること
テスト2週間前は、授業の『復習』を重視していた先輩が多くいました。
(ソフトボール部、週6回活動)
授業の予習、復習(進研ゼミの教材)を徹底した。部活があったため、テストに特化した勉強は行わなかった。
(水泳部、週6回活動)
授業の予習が中心。授業の内容=テスト範囲だったため、習ったことはその日のうちに身につけるよう復習も欠かさずにやった。教科書を主に使った。
2週間前だとテスト範囲がまだ終わっていないことも多く、授業の復習をしっかりして、「わからない」をなくしていくことが、テスト対策にもつながっていると言えそうです。
【テスト1週間前】平均で平日約3時間、休日の勉強時間で差がつき始める
テストまで1週間と迫った時期では、平日の勉強時間は2週間前とそれほど変化がありませんでしたが、休日の勉強時間が一気に増えています。
休日は、2週間前と比べて、とくに5時間以上の長時間勉強したという人が多くなりました。
自由な時間が多い休日にどれくらい勉強するかが、成績アップのカギと言えそうです。
ポイントは、課題やワークを終わらせて、演習へと移行すること
テスト前になると、学校から課題やワークが課されるところも多いですが、テスト勉強に集中するためにも、1週間前くらいまでには終わらせておきたいところです。
(軽音楽部、週3回活動)
学校のワークやチャレンジで演習。学校のワークはこの段階で終わらせるようにしていました。
また、この時期から問題集を解くなど演習を中心とした勉強を始める人が多くいました。
(バスケットボール部、週6回活動)
「定期テスト予想問題集」や学校の問題集を中心に演習を重ねる。間違えたところなど、苦手な部分は何度も復習。
【テスト3日前】一気に勉強時間が伸び、ラストスパート!
テストの3日前ともなると、さすがに平日も休日も勉強時間が明らかに長くなります。
平日は3時間以上が当たり前、休日も長時間の勉強で最後の追い込みに入ります。
最後は間違えた問題やニガテ分野の見直し
直前期には、ほとんどの先輩が最後の確認とも言える内容の勉強をしていました。
(競技かるた部、週5回活動)
自分が間違えた問題やテストに出そうな問題を中心に解く。直前に会得できそうにない新しい問題には、手を出さない。
(工芸部、週4回活動)
今までやってきた問題で間違えたところや、苦手なところをもう一度解いて定着させる。
2週間前からのテスト勉強で間違えた部分やニガテな分野を中心として、穴を無くす勉強をしていたと言えます。
【真似したい】勉強時間を確保する、こんなお得技!
部活で忙しいお子さまほど、いかに勉強時間を確保するかが課題になってきます。
その課題に対して、先輩たちはこんな工夫をしていました。
(文芸部 週2回活動)
部活が忙しい時期は週5だったので、できるだけ授業内でできることを徹底した。出そうな単語をあらかじめ赤シートで隠せるようにする、テストに出るポイントをまとめておく、授業を聞いてできるだけ覚えておくなど
(軟式テニス部 週5回活動)
部活で忙しい上に、通学時間も長かったので、バスや電車の時間を利用して勉強した。バスや電車が混んでいて座れない時に、ノートやプリントを広げることは難しかったので、スマホでも勉強ができるように、アプリやノートの写真を入れておいた。スキマ時間を利用することをお勧めします。
時間がない人ほど、授業を大切にするのが大前提で、さらにスキマ時間に勉強するクセを身に付けることが大切です。
お子さまが勉強時間に悩んでいたり、部活で忙しくて勉強する余裕がなさそうだったりしたときは、先輩たちの勉強時間を知ることで、改善する方向性が見えてくるかもしれません。
勉強時間がすべてではないことを念頭におきつつ、志望大に合格した先輩たちはこれくらい勉強したということを示せると、よりお子さまのやる気にもつながるはずです。