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総合大/リベラルアーツ大... 「国内大より海外大があっている」子が増えています!

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最近、"志望大学の1つ"として海外大学を選択肢に入れるご家庭が増えています。それも、保護者の方が海外勤務の経験があるなどもともと海外に目が向いていたわけではない、ごく一般的なご家庭で育ったいわゆる「純粋ジャパニーズ」の子が、自然と海外大を志すケースが多くなってきているのです。

お子さまには、本当にやりたいことを見つけられる、自分に合った大学に進学してほしいと願うのはどこのご家庭でも同じ。お子さまと一緒に迷って、悩んで、たくさん調べていくうちに、「もしかしたら、うちの子は海外大のほうが合っているのかも」と思い始めるご家庭も少なくないようです。

では、海外大に合っているのは、どのような子なのでしょうか?英語が得意な子?いいえ、必ずしもそんなことありません。
今回は、非常に多様性に富んだ海外大のタイプ別に、どんな子が合っているかをご紹介します。お子さまの性格や状況などと重ね合わせて見ていただければと思います。ひょっとするとお子さまの将来には、海外大が向いているかもしれませんよ。


海外大には種類がたくさんあります!

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日本でも私立・国立などの種類がありますが、海外にはさらにいろいろな種類の大学があり、それぞれにかなりはっきりとした特徴があります。国によっては、独自のユニークな大学があることも。

日本からの留学生が最も多いアメリカを中心に大学の種類ごとの特徴とどんなタイプの子に向いているかの例を簡単にまとめました。ぜひ、お子さまにもお声がけいただき、一緒にチェックしてみてください!

私立総合大学

一般的に「University」と言われ、様々な分野の学部・専攻が数多く揃っている、日本の「総合大学」と似たような感覚の大学(ただしアメリカの場合はほとんどが私立)。基本的に専門分野を深く追求していく教育方針で、大学院レベルでの研究に重きが置かれています。学部では自分が決めた専門分野に関する知識を深め、大学院でのより高度な学術研究に備えます。アメリカの場合、入学時に専攻を決める必要はなく、3年次に決定します。

※通常、大学院過程として専門性の強いメディカルスクール(医科大学院)やビジネススクール(経営学大学院)、ロースクール(法科大学院)などを備えています。

どんな子に向いている?

◆日本の大学にはないピンポイントな分野を学びたい

◆メジャーな分野からマニアックな分野まで、幅広い学問に触れてみたい

◆施設や設備が充実している大学で勉強したい

◆世界的に著名な教授の授業を受けたい

◆なるべく広く、たくさんの人と出会いたい

◆コミュニティやサークル活動などの選択肢を増やしたい

◆大学院に進み、最先端の研究をしたい

◆大学のある都市が好き、その街から刺激を受けながら成長したい

 

州立大学

アメリカの場合、各州をより豊かに発展させるため、その州に居住する移民に対して実践的・職業的な教育を行うために開校されたのが州立大学の始まり。州内の学生に広く大学教育を与えることを使命として運営されているため、州内住民が優遇される傾向があります。入学が比較的容易な大学から、UCLAなど全米最難関と言われる大学までレベルは様々。一般的には人数規模が大きいのが特徴で、数万人単位で多様な学生が通っている超大規模大学もあります。

どんな子に向いている?

◆幅広いテーマ設定の中から、学ぶ学問を選びたい

◆多くの人がいる、活気のあるキャンパスで学びたい

◆多様な人々と触れ合い、友人になりたい

◆大学のある州や都市(環境)が好き、その土地ならではのアクティビティを楽しみたい

◆学費を抑え目にしたい

※カナダでは、総合大学(4年制)のほとんどが州立大学です。
※イギリス・オーストラリアでは、総合大学(3年制)のほとんどが国公立大学(広義で捉えた場合)です。学部コースには教養課程がなく、専門科目を3年間しっかり学ぶことができます(日本の高校を卒業した留学生の場合は、1年間の大学入学準備コースを履修してから1年次に入学するのが一般的)。

 

リベラルアーツカレッジ

"リベラルアーツ教育"で広い視野豊富な教養・知識を身に付けることを目指す4年制大学(基本的に学部のみ)。実用性・専門性よりも学部学生の「人間性」を育むことを重視しています。専攻は入学後に決定するのが一般的で、自分の興味に合わせて自然科学、人文科学、芸術などバラエティ豊かな分野を自由に学べるのが大きな特徴です。学生数が500〜3000人程度と小規模全寮制という学校がほとんど。アットホームで教員と学生の距離が近く、学生一人ひとりへのきめ細かい指導が行き届いているのが魅力と言われています。

どんな子に向いている?

◆まだやりたいこと、学びたいことが決まっていない

◆専門を絞らずに、いろいろなことを幅広く学びたい

◆少人数ならではの授業(ディスカッションなど)で自分を磨きたい

◆少数精鋭の教授や学友たちと、家族のような密な付き合いをしながら成長したい

◆自然が多い環境で、落ち着いて勉強したい

 

単科大学/専門大学

専門分野に特化した大学。総合大学の1つの学部を切り出して大学としたようなイメージです。特定の学部に特化している分、対象としている分野の教育プログラムが充実しています。


例)
芸術大学...音楽や美術などを学ぶ芸術の専門大学。1つの分野を選択して入学審査を受け、その専門分野について集中的に学びます。出願の際は、音楽・演劇の場合はオーディション受験、美術系の場合はポートフォリオと呼ばれる作品集の提出が求められます。

工科大学...理系・工科系に特化した教育を行う大学。工業や化学の発達に伴い、専門性の高い教育の必要性が高まったことで誕生しました。

どんな子に向いている?

◆やりたいことや、学びたい分野がはっきりと決まっている

◆超一流の教員のもとで専門性を極めたい

◆世界中から集まる優秀な学生と切磋琢磨し、自分を高めたい

◆将来は自らの専門に直結した職業に就きたい

 

コミュニティカレッジ

実社会で必要となる職業訓練や、実践的な教育を行うことを目的に設立された2年制の公立大学。アメリカでは、その州の住民であれば学費はほぼ無料で誰でも入学できるので、幅広い年齢層の人々が通っています。仕事のスキルアップのために職業訓練や資格取得を目指す人、4年制大学に行くには学力や資金が十分でなかった人、いろいろな分野の知識を学びたい人など、通っている人の目的・背景はさまざま。卒業すれば準学士号(Associate Degree)が得られ、その州の4年制州立大学への編入制度も整っています。一般的に入学が難しいとされる州立大学(UCLA、UC Berkeleyなど)への編入を目指して、コミュニティカレッジに通うケースも多いようです。

どんな子に向いている?

◆特定の分野で実用的、専門的な学びがしたい

◆州立大学(4年制)に入りたいが、学力や英語力が足りない(その州の大学編入を目指したい)

◆海外で学んでみたいが、まだ学力や英語力に自信がない

◆留学費用をなるべく抑えたい

 

TAFE

オーストラリア特有の学校で、Technical and Further Educationの略。州立の職業訓練専門学校として地域の様々な職業のニーズに答える多種多様なコースが用意されており、非常にバラエティに富んだ分野の実践的なスキルが学べるのが特徴です。日本からの留学生には、観光やHospitality分野など将来の職業に直結するようなコースが人気です。大学の学部(学士過程)入学のためのディプロマ(Diploma)コースもあり、ここで専門分野を1~2年程度学んで一定の成績を収め、学位(ディプロマやアドバンスディプロマ)を取得すると、大学の1~2年次に編入できます。

どんな子に向いている?

◆オーストラリアの大学に進学したいが、学力や英語力にまだ自信がない

◆オーストラリアの大学で学士号まで取得したいが、留学費用はなるべく抑えたい

◆特定の分野で実践的なスキルを身につけたい

◆実際の現場での研修・実習を通じて、実務経験を積みながら学びたい

 

まとめ

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海外大学の種類ごとの特徴や向いている子のタイプは、あくまで「傾向」であって、絶対的なものではありません。もちろん各大学でそれぞれ強みは異なりますし、お子さま・ご家庭によって考え方・感じ方には個人差がありますので、おおまかな傾向として進路を検討するうえで参考にしていただければと思います。

大事なのは、海外大の特徴や魅力について調べ、考えていくことを通して、大学の「選び方の目」を養っていくこと。お子さまの成績や大学の知名度、ランキングでの順位だけに頼った大学選びでは、「本当に行きたい大学」にたどり着けないのは国内大でも同じこと。大学のカラーや校風、学べる内容や教授陣、課外活動など、自らが重視したい観点をしっかりもつからこそ、世界中から自分に合った大学が見えてくるはずです!

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取材・文:海外進学・留学ラボ編集部

  
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