高校はもうすぐ冬休み。
長期間の休みは、これまでの学習習慣や生活習慣をリセットし、休み明けから好スタートをきるチャンスです。
しかし、冬休みは夏休みに比べて短いため、ぼんやりしているとあっという間に休みが終わってしまいます。
そのため、事前に何をするべきかを把握して計画を立て、メリハリをつけて過ごすことが大切です。
今回は、今年の冬休みをお子さまが上手に過ごし、休み明けからの学習を準備万端で迎えるための方法について考えていきます。
3つの「時間」を固定して規則正しい生活習慣を
普段、学校や部活で忙しく、なかなかご家庭で学習する時間がない、部活で疲れて家に帰ったらすぐに寝てしまう、というお子さまもいらっしゃるのではないでしょうか。
一方、冬休みは夏休み同様、自由な時間が多く、また、クリスマスやお正月などの行事もあるため、つい夜更かしなどをして生活が乱れてしまいがちです。
多少ならもちろん大丈夫ですが、大きく乱れると、せっかく時間のある冬休みも、学習する時間が取れなくなったり、次の日に影響したりしてしまいます。
ダラダラをなくし、規則正しい生活を送るためには、次の3つの時間を固定することをおすすめします。
1.起床
お子さまが起きやすくなる工夫をしましょう。
ご家庭やお子さまによってベストな方法は違いますが、たとえば、目覚まし時計をセットする、朝にカーテンを開ける、なかなか起きられない場合は、保護者の方が声をかけても良いでしょう。
2.学習開始
朝食や昼食の時間を調整するなどして、できるだけ同じ時間に学習を始められるようにするとよいですね。
手や頭は動かなくても、とにかく机に向かうことから習慣づけていきましょう。
3.就寝
冬休みはつい遅くまで起きてしまいますが、起床時間を決めているのであれば、最低◯時間は寝ないといけない、ということから逆算して、その時間には横になるようにアドバイスしていきましょう。
手軽なのは、学校がある時と同じように行動すること。学校に行く日と同じ時間に起床、就寝し、勉強も学校で勉強が始まる時間に始めると、スムーズに習慣づけられます。
冬休み突入前に、学習計画を立てておく
冬休みに入る前に、ぜひ学習計画を立てるよう、アドバイスしてみてください。
何をするべきかが明確になるだけではなく、計画を立てる練習をしておくと、次の定期テスト勉強や受験勉強を計画的に進められるようになります。
スケジュールの立て方はお子さまのやりやすい方法で構いません。
たとえば、冬休みにやるべき学習の課題などを書き出し、1日にどれくらい勉強すれば良いかを計算します。
そして、イベントやその他の予定に合わせながら、1日に勉強する時間を割り当てていくと比較的スケジュールを立てやすいのではないでしょうか。
ただ、冬休みはイベントが多く、期間も短いため、あまり無理なスケジュールにはせず、予備日や予備の時間も設けましょう。
たとえば、予定外のことが起きて勉強時間が取れなかったら、予備日にその分を回すなどすれば、多少のトラブルなどがあっても、冬休みの学習をやり切ることができるでしょう。
2学期の復習など、できることから始めていく
冬休みの学習でまずやるべきは、これまでに学習した範囲の復習です。
学校の授業がない冬休みのうちに、ニガテを潰して学習内容をしっかり身につけておくことで、休み明けからの学習に備えることができます。
普段からお子さまのニガテな単元などを把握している場合は、冬休みに復習してみるよう、声をかけてみてください。
しかし、ニガテな学習はつい避けてしまいがちです。
また、受験生のように何時間も勉強しようとしても、モチベーションがもたず、勉強を続けることも難しいものです。
お子さまがなかなか取りかかれない時は、最初の一歩のハードルを下げる提案をしてみてください。
具体的には
・得意教科から手をつける
・毎日15分の「ゼミ」教材をこなす
などです。
ハードルが下がれば、とりあえずやってみよう、という気持ちになりやすいでしょう。
いったんエンジンがかかったら、難しい問題やニガテな単元に挑戦し、一連の学習の流れを習慣化していきましょう。
長期休みの過ごし方は、休み明けからの学習に大きく影響します。
また、お子さまの学力を定着させ、今後迎える受験に向けた学習習慣を身につける大きなチャンスでもあります。
しかし、何も対策せずダラダラと過ごしてしまえば、後から振り返って「もっと勉強しておけば...」ということになりかねません。
保護者の方も上手にサポートして、高校生初めての冬休みを有意義なものにしていきましょう。