【受験生保護者応援】教えて!進路プロ 模試編「E判定!志望大を変えたほうがいい?」
受験生保護者の時期ごとの疑問にタイムリーにお答えするのがこの「教えて!進路プロ」シリーズ。
第2回目のテーマは「E判定の志望大を変えるべきか?」。
そろそろ9月に受けた模試の結果が返って来る頃。
もし本命大がE判定なら保護者はどう応援するのがいいのでしょう?
さっそく進研ゼミ「高校講座」の進路のプロに取材しました。
E判定なら志望大を変えたほうがいい?
編集S:つ、ついに 9月の進研模試が返ってきましたー! 夏休み中は本人も本気でがんばっていたようだから期待していたんですけど…またしてもE判定!! このあたりで見切りをつけて志望大を変更したほうがいいんですかねえ。
進路情報担当 西野(以下西野):第一志望大を変えるかどうかは、最終的に必ず本人に決めさせることが大事ですよ。自分で決めたかどうかは受験勉強のモチベ—ションに絶対かかわってくるんです。本人がどうしても行きたいならE判定でも後押ししたほうがいいと思います。逆に「先生に言われて志望大にしていただけ」とか、とくに思い入れのない大学がE判定なら、それは変えたほうがいいです。
編集S:なるほど。本人の本気度次第ですね~。
西野:ええ。一方で現役合格にこだわる場合は、併願大も真剣に考えておきましょう。併願大を早めに固めておくことで、お子さまも保護者のかたも安心して、最後まで第一志望大に挑戦できると思いますよ。
- 本人の意志が強いならE判定でも志望大は変えないほうがいい。
編集M:うちの子も去年の9月~10月の模試は、まだE判定とD判定でしたけど、万が一、第一志望の国立大がダメでも私立の併願大に受かればそれはそれで娘にとっていい進路になるかもな~なんて私は思うようにしていましたよ。
編集S:へええ、娘さんを信じて応援してあげているのがすごい! さすが先輩。
編集M:いえ、そういういい親っぽいのじゃなくて、娘が「絶対に第一志望大は変えない!」って言って親の意見とか全く聞いちゃいなかったので…ほほほ(笑)。
西野:併願大選びは、万が一そこに入学することになっても本人に学びたいことがある大学・学部が前提です。それに加えて受験テクニック的なことも言いますと、できるだけ入試科目・出題形式を第一志望とそろえて勉強の負担を減らすことも大事です。第一志望の勉強が併願大にもつながるような併願大・入試方式なら問題ないですよ。
- 第一志望大の対策がそのまま併願大対策になると対策の負担が減る。
編集M:去年うちの娘は、本命の国立大で共通テストを受けるので、併願大の私立大はすべて「共通テスト利用型入試」を利用して、対策の負担を減らしていましたよ。「本命大の入試勉強に没頭できて本当によかった」って言っていました。
編集S:なるほど、科目の負担を減らせるような併願大・学部選びも大事なんですね。
判定を上げるにはどうする?
編集S:ところで肝心の学力はどうすれば挽回できますかね。今回の模試の成績表を見ると、伸ばしどころが満載で、まずどの科目のどの分野が最優先なのか本人も迷っているようでした。
編集M:受験勉強って科目の優先順位の戦略がとっても大事なんですよね。去年私は娘なりの戦略がわかってなくて、娘に余計なこと言っちゃってました。
編集S:えっどんなことですか?
編集M:うちの子、共通テストで「地理」を使うのに、高3の11月までず~っと極端に悲惨な点数だったんです。私は「地理も勉強しないの?」って何度も言っちゃいました。でも娘は「地理は12月からやるから大丈夫!」って言って2学期は物理と化学ばっかり勉強していたんです。
編集S:12月からやるって言われても、共通テストまで時間がないし親としては不安になったんじゃないですか?
編集M:ええもう、毎日ヤキモキヤキモキ…。お願い、地理もやってくれ~~って!(笑)。でも12月になると娘は予告通り、ためていた教材を使って一気に地理を始めて、共通テスト本番にギリギリ間に合ったんですよ。
編集S:それはよかった!! ためていた教材を使ってくれたのも、ダブルでよかったですね。
編集M:ええ、ほんと。それは正直、うれしかったです!! ま、それは置いといて、今思うと娘は理系だったので、「物理」と「化学」の配点がとても高いんです。なのに範囲を終えていなかったから必死でやっていた。それに比べて「地理」は配点が低くて短期間でも比較的得点を上げやすい科目。だから最後まで後回しにしていたんだなって。そういう娘の戦略を知らず、私ったら余計なこと言っちゃったな~って今は反省してます…。
編集S:なるほど。娘さんは自分なりの戦略で勉強を進めていたんですね。しっかりしてる~。…うちの子もそうやって頑張ってほしいけど、自分でうまい戦略を立てるのはニガテそうなんですよね。
西野:それでしたら「大学合格逆算ナビ」のお子さん専用の「合格戦略書」を頼ることを私はおすすめしますよ。
※進研模試/ベネッセ総合学力テストに対応。詳しくは「大学受験講座ガイド」の「大学合格逆算ナビ」のページをご覧ください。
※模試結果は「高校生サクセスナビ」からお子さまがご提出ください。 「合格戦略書」は提出いただいた方への模試回ごとの配信開始日以降、約7日(日・祝・年末年始を除く)で「まなびの手帳」で閲覧できます。
編集S:そういえば「合格戦略書」って出願大候補の提案だけでなく、次回の模試までの最優先の強化分野も書いてありましたね。
西野:ええ、合格戦略書の中身は6ページありまして、次回の模試への優先的な伸ばしどころのアドバイスはこんな感じです↓
編集M:へえ~!? 次回判定を1つ上げるには、どの科目のどの分野で何点上げればいいのかまで、ハッキリアドバイスがありますね。ここまで今最優先でやるべき分野が絞り込めたら、やる気も出そうです。
編集S:そうですね。これなら息子もどこからやろうかって迷わないかも。
西野:「合格戦略書」では、次回への強化分野の弱点を埋めるために、進研ゼミの「どの教材を使って」「どう学習を進めるか」のアドバイスもしていますよ。
編集S: E判定でショック受けてる場合じゃないですね。私も気持ちを切り替えて、うちの子が効率よく挽回するのを応援しよう。さっそく今回の模試を送って「合格戦略書」を手に入れるようにすすめておきます。
西野:9月に実施した高3向け「第1回ベネッセ・駿台大学入学共通テスト模試」の成績表の受付期間は10/21(月)~11/18(月)です。模試を使って戦略的に着々と合格力をつけられるよう、応援していますよ。
【進研模試の受験予定がない方】
「合格戦略アドバイス」(高校生サクセスナビの「疑問解消」からアクセス)で、「大学合格逆算ナビ」の対応模試以外も含めて、模試結果を踏まえた進路・学習法相談ができます。
まとめ & 実践 TIPS
第1志望大を変えるかどうかは最終的にはお子さま本人に決めさせることが大切です。
志望大への強い気持ちがあるなら、併願大の学力バランスを考えつつ、第一志望大に挑戦させてあげることがおすすめですよ。
次の模試で判定を1つ上げるための効率のよい学習戦略と学習法は、「大学合格逆算ナビ」の「合格戦略書」に書いてあります。
お子さまには今回の模試の結果を送って自分専用の「合格戦略書」を手に入れるように保護者のかたからもお声がけください。「第1回ベネッセ・駿台大学入学共通テスト模試」(高3・9月実施)の模試の成績表の受付期間は10/21(月)~11/18(月)です。