今週の特集
中高生がハマっているエンタメは?アンケート調査からランキングで紹介します。アニメ、動画、歌に加えて、じわじわきてる遊びについても!「これってなに?」というものがあったら、お子さまにたずねてみるのもいいですね。
アニメでは、日常世界とは異なるファンタジー作品が人気を集めているようです。セリフや動作を真似したり、アレンジして楽しんでいるとの声も。
後宮で働く元薬屋の少女が「毒」や「薬」の知識をもとに、さまざまな難事件を解決していく謎解きファンタジー。
呪術師の闘いを描いたダークファンタジー。人間の負の感情から生まれる化け物である呪霊を、呪術を使って倒していきます。
勇者たちが魔王を倒し、平和がもたらされた世界が舞台。魔王を倒した勇者たちが年月を経て老いていく中、人間よりも長生きをする種族であるフリーレンだけは若いまま。そんなフリーレンの冒険が描かれたファンタジー作品です。他者を思いやる優しい気持ちに溢れた描写が魅力。
葬送のフリーレン。物語の中に出てくるキャラクター同士の会話が面白いから。
(中2 mami)
最近は「葬送のフリーレン」など異世界アニメが流行っている。
(中1 みやここ)
ゲーム、コスメ、推しと興味のあるジャンルが細分化されていることが反映されたランキングに。人気のあるものを幅広く見るというよりは、自分の好きな分野の動画をいろいろ見ているようです。
推しのいる中高生にとって、「推し」から供給される動画は天の恵み。K-POPアイドルや、YouTuber、アニメキャラなど、対象は違えど供給動画を楽しむ姿は共通しているようです。公式動画だけでなく、ファンが作るまとめ動画も人気なんだとか。
アイドル、韓国系、アニメのキャラクターなど、みんなそれぞれ「推し」がいるので、アニメイトに行ったり、映画を見に行ったり、漫画やDVDの鑑賞会をしたりしています。
YouTubeやTikTokのショート動画でスキンケアやメイクのコツを情報収集している中高生が多数。涙袋メイクや、ニキビのケア、新作コスメレビューなどを参考にしているんだとか。見ながら真似できるわかりやすさが人気のヒミツのようです。
自分の好きなゲームの攻略法やコツが知れるゲーム実況動画。お気に入りの配信者がいる中高生が多い様子。保護者世代は攻略本でしたが、今はゲーム実況で攻略法を手にしているようです。
好きな歌は、歌のタイトルより「誰々の歌」とアーティスト名を挙げる声が多かったのが特徴でした。
K-POPでは、男性アイドルよりも女性アイドルを挙げる声が多数。特にNewJeansの「OMG」「Ditto」を推す声が目立ちました。他にも、TWICE、LE SSERAFIM(ルセラフィム)などのヨジャドル(K-POP女性アイドルのこと)が挙げられていました。
3名のメンバーからなるロックバンド。通称「ミセス」。切なく、ありのままな等身大の歌詞が中高生の気持ちをひきつけているようです。「ケセラセラ」「僕のこと」などがお気に入り曲として挙げられていました。
Mrs.GREEN APPLEの「ケセラセラ」。給食の時間の放送でよく流れる。
(中2 mami)
『推しの子』の主題歌であり、YOASOBIを代表する楽曲である「アイドル」が最も人気かと思いきや、「勇者」が1位という結果に。中高生の映像部門で1位に輝いた『葬送のフリーレン』の主題歌です。
ランキングに入らなかったものの、仲間内の流行として多くの声が寄せられたものも。中高生ならではの”遊び心”が感じられます。
蛙化(かえるか)現象とは、好きな人に好意を持たれた途端に嫌悪感を抱いてしまう現象のこと。また、好きな人の些細な行動や仕草をきっかけに一瞬で気持ちが冷める現象を表すことも。「走り方がなんか変だった」「お茶をこぼした」など「え、そんなことで?」という理由で蛙化に陥ることもあるんだとか!
ASMRは、聴覚や視覚に心地よく、ゾクゾクさせる刺激のこと。YouTubeなどSNS動画でも咀嚼(そしゃく)音や何かをこねる音にフォーカスしたASMR動画が人気ジャンルに。動画で見るだけでなく、自分たちでもASMRを楽しんでいるようです。
静かな時にASMRって言って耳元で何かしらの音を鳴らす
(中2 まえしゅん)
手拍子を打ちながら、超高速でしりとりを行うというだけのシンプルなルール。YouTubeやTikTokでも「やってみた」動画が多数あげられています。制限時間内に何周できるかの記録を狙いにいったり、チーム戦でより多くしりとりできたほうが勝ちといったアレンジを加えたり…思い思いに楽しんでいるようです。デジタルネイティブ世代流のしりとりの楽しみ方、興味深いですね。
- ※2024年1月に行った中学生・高校生向け/中高生保護者向けアンケート(276人回答)に寄せられた声をもとに作成。
中高生になると、触れるメディアが広がって趣味が細分化されていく傾向にあるようです。誰もがハマる圧倒的流行があるというよりは、人気が分散している様子。だからこそ「アニメは何派?」といった交流が生まれやすいのかもしれません。エンタメは忙しい中高生の日々を盛り立ててくれるもの。お気に入りのエンタメに触れているお子さまのワクワクした表情に注目してみるのもいいですね。どんなところが好きか聞いてみるのもいいのではないでしょうか。