今週の特集
進学や進級に向けて、そろそろ学用品を準備するタイミング。お気に入りの文房具を見つけて、楽しみに新学期を迎えてもらいたいですね。
そこで中高生に人気の文房具ランキングに加え、大人気の勉強法デザイナー・みおりんさんに、使い方や選び方のコツを伺いました。最近は小学校でも、高学年からシャーペンOKという学校もあり、小学生保護者のかたにとっても役立つ情報が満載です。ぜひ参考にしてください!
クルトガ KURUTOGA(三菱鉛筆)
芯が回ってとがり続け、ずっと細くクッキリ書き続けられる
ドクターグリップ Dr.Grip(PILOT)
人間工学に基づいた軸径で、首・肩・腕が疲れにくい
オレンズ orenz(ぺんてる)
芯を出さずに書く不思議なシャーペン、最近人気の極細の芯でも折れない
モノグラフ MONOgraph
(トンボ鉛筆)
モノ消しゴム、振ると芯が出る機構&ロック機構を搭載
低重心シャープペン(無印良品)
安定した筆記を得る低重心設計、シンプルなデザイン
中高生のマストアイテムのためか、ほかにもスマッシュ(ぺんてる)、オプト(PILOT)、S20(PILOT)、デルガード(ZEBRA)、ユニ アルファゲル(三菱鉛筆)、エアブラン(PILOT)など、多くの製品名が挙がりました。
こだわり派として、製図用シャーペンや、木軸のシャーペンを挙げる人も。ちなみに、動画配信から人気の出た一品ものの木軸系シャーペンは非常に高価なので、お子さまのリクエストに安易に応じないよう注意が必要です(笑)。
サラサクリップ SARASA(ゼブラ)
ジェルインクの鮮やかな発色と、最後まで書けるさらさらな書き心地
ジェットストリーム JETSTREAM
(三菱鉛筆)
既存の油性ボールペンに比べ、なめらかな書き味を実現し、速乾性に優れる
ジュースアップ Juice up
(PILOT)
なめらかな書き味のノック式水性顔料ゲルインキボールペン
ブレン bLen(ぜブラ)
「筆記振動(ブレ)」を制御し、ブレないストレスフリーな書き心地
オプト Opt(PILOT)
高いデザイン性と質感に、高機能を備えた人気シリーズ
他、フリクション(PILOT)、無印良品などが挙がりました。ボールペンのインクには油性と水性があり、水性の方が書き味がなめらかな特長があります。上からラインマーカーをひく場合は、水性だとにじむものが多いので、油性を選ぶとよいでしょう。フリクションは、ボールペンでありながら消せるので、よく書き直す人におすすめです。
黒ペンはあってもなくてもいいのですが、私は授業ノートを取るとき、シャーペン代わりに使っていました。こすれても汚れないし、はっきり書けるので、筆圧の弱い人は試してみては。
カラーペンは、授業ノートで重要事項を書いたり、黒で書いたものを強調させたりするのに使います。色数は2~4色くらいがオススメ。勉強中、どの色にしようか選ぶ時間がもったいないので、「赤:重要なこと」「水色:単語の意味」など色分けルールを決めて、必要以上に持ちすぎないようにしましょう。本数を減らしたい人は、多色ボールペンも便利です。
- 黒:オプト
- 書きやすく、長持ちしてくれる。クリップでノートやファイルにも挟みやすい。
- カラー:サラサクリップ、ジュース、ジュースアップ
- 好きなカラーを組み合わせて。サラサクリップの「黄」は赤シートできれいに隠れるので、暗記学習に便利。
モノ消しゴム MONO(トンボ鉛筆)
1969年の発売以来、消しゴムのスタンダードに
まとまるくん(ヒノデワシ)
消しくずが散らばらず、まとまるので机の上がいつも清潔
リサーレ RESARE(コクヨ)
軽い力でよく消え、カラーバリエーションが豊富
モノ消しゴムが圧倒的な人気でした。他には、無印良品、富士山消しゴム(プラス)、磁石入りのものなどが挙がりました。
消しゴムを選ぶときは、まずよく消えるか、そして折れにくさ、消しカスのまとまりやすさといった、使い勝手が重要です。普段は1つ、テストのときは2つあるといいですね。消しゴムといえば白ですが、黒い消しゴムもオススメです。消しやすさは変わらず、汚れが目立ちにくいので、勉強中に気を取られやすいお子さんにも向くのではないでしょうか。
- エアイン
- 消しやすく、折れにくいので最近のお気に入り。
クリアペンケース(Kept)
使い勝手がよく、透明なペンケースやペンポーチはSNSでも大人気
フィギュアペンポーチ(NICI)
ぬいぐるみのように可愛い動物ペンポーチで癒される
立つペンケース
ペン立てのように立てて使えるので中が見やすく、机の上で省スペース
透明やメッシュ素材などのシンプル派と、かわいい派に分かれていました。他に、好きなキャラや推しのペンケース、という声も。クリアなペンケースはブランド問わず人気で、中に推しグッズを入れて見えるようにしたり、好きな色(「推し色」というそうです)で中身を統一したり、自分なりに楽しくコーディネートしているようです。
選ぶときのポイントは、①大きすぎないものを選ぶ(入れすぎ防止)、②中が見えやすいものを選ぶ(授業中、目当てのペンなどが見つけやすい)、の2点です。かさばるものは機能的には劣りますが、本人のモチベーションが上がるなら、その気持ちは大切にしたいところ。
また、ペンケースをしょっちゅう替えると、仕切りがあるタイプではそのたびに中の配置を覚えなければならず、非効率です。最近は値段が張るものも多いですし、1つのペンケースを長く大事に使ってほしいと思います。
- ネオクリッツ
- 高校生のときの愛用品! 立つタイプは、目当てのペンを一瞬で見つけられるので時短になり、勉強効率がアップ。容量もちょうどいい。
- Nストレージ
- いま自分が学生だったら使いたい。中身が見やすいように仕切りが斜めになっていたり、深い部分と浅い部分に分かれていたり、使い勝手が◎。
マイルドライナー MILDLINER
(ぜブラ)
通常の蛍光ペンと比べて、おだやかな色合いのラインマーカー
クリッカート CLICKART(ぜブラ)
キャップがなくても乾かない、ノック式水性カラーペン
他に、ラインマーカーのマイルドライナー、水性カラーマーカーのクリッカートも使いやすいという声が多数挙がりました。また、無印良品はどのアイテムでも人気。シンプルかつ実用的で、お手頃価格なところが支持されていました。
学生時代、筆箱には他にラインマーカー、定規、修正テープ、サインペンを入れていました。ラインマーカーは面でかけるので、「ここぞというとき」や「見出しを作るとき」に使います。見出しをつけて内容の階層を作ると、ノートが格段に見やすくなります。これも色を増やしすぎず、1~3色で。
定規は方眼入りが表をかくときに使いやすく、サインペンは名前を書くときや、掲示物を作るときなど意外に使うので、1本あると便利です。
- マイルドライナー
- 従来の蛍光ペンとは違うおだやかなカラーで、目がチカチカしないおしゃれなノートが作れる。
- ノートのための修正テープ
- 真っ白ではなく、ノートの紙の色に近いテープで、修正した部分が目立たない。A罫用、B罫用で選べるのも嬉しいところ。
- ラーニングタイマーシリーズ
- 勉強中に時間を計ることは本当に大切。ドリテックのラーニングタイマーは、消音モードのときは光だけでお知らせしてくれるので、外でも使える。
- みおりんスタディタイム2付箋セット
- 中高生の付箋のお悩み「筆箱の中でばらけたり汚れたりする」を解決するため、フタ付きケースに入ったコンパクトなデザインに。
【新学期にそろえたい!】基本の文房具&筆箱の中身を東大卒女子が紹介
筆箱の中身の揃え方、全体ラインナップがわかります!
《今日からできる》ノートの色分けのコツ 東大卒女子のシンプル&見やすい勉強ノート術」
ノートの色分けルールや、ペンの実際の使い方の参考に◎
文房具ランキング、定番モノもあれば、驚くような機能や特長を備えたものもあったのではないでしょうか。みおりんさんのアドバイスも踏まえて筆箱の中をアップデートして、勉強のやる気を出してもらえると嬉しいですね。
シャーペンは、自分の考えや答えなど、消して直す可能性のあるものを書くときに使います。筆箱には1~2本あればいいですが、テストのときは2本あると安心ですね。
選ぶ基準として、グリップの太さや軟らかさも重要。文房具屋さんで試し書きをして、自分に合うものを選びましょう。芯の太さや濃さも、お好みで。