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総合監修:二瓶 健次 先生
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体の部位アドバイス - おなかに関すること
腸重積という病気について、かかってしまう原因やどんな症状に注意すればよいのか教えてください。
腸重積について質問です。この病気にかかると、ものすごい痛みがあり、至急病院に行って手術をしないといけないと聞きましたが、小さい子に多いと聞いてとても心配です。
この病気はどんなときになりやすく、親はどんな症状に注意していればいいのでしょうか。病気の見極め方を教えてください。
腸重積の原因は不明ですが、冬のおなかの風邪がきっかけとなるケースも多いようです。突然激しく泣いたと思ったら、ケロッとして遊び始め、これを繰り返します。胆汁の混じった黄色の嘔吐や赤い血便が出ることもあります。
腸重積は生後5ヵ月から2歳前後のお子さんに多い病気で、女の子もかかる可能性はありますが、男の子に多く見られます。
腸の中に腸がめり込んで重なってしまい、入り込んだ腸は血液が流れなくなり、組織が死んで壊死(えし)してしまいます。
腸重積のはっきりとした原因は不明ですが、冬におなかの風邪がきっかけとなって起こるケースも多いようです。
症状は、突然激しく泣いたかと思うと、突然ケロッとした顔で遊び始め、このようなことを繰り返します。
痛みが激しいときとそうでないときがはっきりしているのが特徴です。
だんだん、この「泣く→ケロッとする」の間隔が短くなります。
症状が進行すると、胆汁の混じった黄色の嘔吐をしたり、ぐったりしてきます。イチゴジャムのような赤い血便が出ることも。
子どもの状態を見ていて腸重積の疑いをもったら、至急病院を受診しましょう。
病院では、腸重積と診断したら、ただちに高圧浣腸(お尻から管を注入し、バリウムや生理食塩水や空気で一定の圧をかけ、入り込んだ腸を元に戻す治療)で整復します。
ほとんどの場合はこれで元に戻り、お子さんはみるみるうちに元気になります。
一方、発病して24時間以上たっていたり高圧浣腸でも元に戻らない場合は、手術することになります。
この病気は早期発見が決め手です。発症から時間がたつほど、腸はめり込んで傷つきます。小さなお子さんは症状を言葉で伝えられないので、おうちのかたの判断が大切です。
もし手術することになっても、その後の成長には影響ありませんのでご安心ください。