- 監修:磯部頼子先生
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幼稚園と保育所とでは、当然入園させる側の状況が違います。条件に合うところを選ぶ余裕がない、近くに家庭の条件に合うところがない、年齢によっては定員が決まっていて入園が不可能、などさまざまな状況も予想しつつ園選びを進めましょう。
現在、幼児教育施設は多様化しています。地域によっては幼稚園と保育所を統合したかたちの「認定こども園」や幼保一体化施設もあります。また、保育時間はさまざまで延長保育(有料)が可能な園もありますので、我が家の実情に合う園を選ぶようにしましょう。
- 1. わが家の方針を明確にする
- 今までの子育てで大事にしてきたこと、これから大事にしていきたいこと、などの家庭の教育方針を明確にしておきましょう。
- 2. 生後何カ月から預けたいのかはっきりさせておく
- 多くの園では、低年齢ほど待機児が多いので、よく調べることが大事です。情報は、公私立ともに市区町村の保育課(福祉課)でわかることが多いので、窓口に問い合わせてみるのもよいでしょう。
- 3. おうちのかたの通勤の都合や子どもの健康にも留意して
- おうちのかたの通勤時間や通勤手段と併せて園選びを考えましょう。また、勤務先に近い園の場合など、通園の方法が子どもの負担にならないかなど、子どもの健康面にも留意しながら検討しましょう。
- 4. 保育料の問い合わせは自治体に
- 保育料については、認可保育所の場合、家庭の収入によって自治体で決められているので、自治体の窓口に問い合わせるとよいでしょう。
- 1. 訪問の日時を約束し、厳守する
- 保育所の場合、昼寝の時間があり、いつでもというわけにはいかないことが多いので、園の決まりに従います。「いつでも」という園の方が平常の様子はよくわかりますが、保育所側からの注意事項があれば、しっかり守るようにしましょう。
- 2. 持参物などに留意する
- 保育所では低年齢の子は裸足で生活することが多く、床は清潔を保つようにしています。見学者も、靴下で歩いてもよいようにしていくといいでしょう。また、服装は動きやすいもので。筆記具も持参しましょう。
- 3. 迷ったときは納得のいくまで検討する
- 迷ったときは夫婦で納得のいくまで話し合ったり、見に行ったり、園から話を聞いたりしましょう。保育所の場合、送り迎えは両親や身内の協力を得ることも多いので、まわりの人ともよく話し合って決めるとよいでしょう。
- 1. 園の経営方針とわが家の方針を見極める
- 保育所ごとに方針があるので、それとわが家の方針が合うかどうかを見極めましょう。
- 2. 保育の内容と方法を見る
- 保育所は、園児の年齢の幅が広く、園にいる時間が幼稚園に比べると長いので、子どもの負担にならないような配慮・どのような工夫がされているか、などを見ましょう。
- 3. 保育士の子どもへの関わりを見る
- 「指示」と「指示以外」の言葉の割合に着目するのもひとつです。子どもをほめる・認めるなど、子どもがよろこぶ言葉や会話がかわされているか、また表情や雰囲気も大事。声の大きさや表現の仕方もポイントのひとつです。子どもと共に心地よい生活が展開されているかが大事です。低年齢児の場合は、一人ひとりの子と保育士の関わりを見るのも大切です。
- 4. 保育士の身だしなみが子どもと接するのにふさわしいかどうか
- 服装や髪型、つめやアクセサリーなど、身だしなみが子どもと接する先生としてふさわしいかどうかも見ておきたいところです。特に乳児の場合は抵抗力がないので、衛生面での配慮は大切です。
- 5. 保育士の構成
- 保育所の場合、幼稚園とは異なり、一日のうちに複数の保育士と関わることになります。正規の職員、臨時の職員など、さまざまな立場の保育士がいることを知っておき、構成などを確認するのもよいでしょう。
- 6. 施設・設備を見る
- ●保育室の広さや整理の状況・遊具の配置や種類(年齢に見合った施設・設備かどうか)
●園庭の広さや固定遊具の種類や配置の状況・使われ方
●保守点検など安全管理の状況
遊具などは、たくさんあるかよりも、子どもが使いこなしているかがポイントです。一日の大半を過ごすのによい生活環境かどうかも視点のひとつです。
- 1. パンフレットや要覧でわかることは質問しない
- 園では、園の概要を記した「要覧」のようなものをくれることが多いので、その中に書いてあることは質問を控えましょう。ただ、保育所の場合は個々の実情も大きく違うので、必要なことは聞いてみることが大事です。
- 2. 園の担当者の時間的な余裕に配慮して質問をする
- 個人で訪問した場合は、自分の家庭・子どもの状況に即した質問をしてもかまいませんが、園の担当者がどれぐらいの時間、自分との対応が可能かを確認してからにしましょう。
- 3. 他の園と比較するような発言は控えること
- 自分で複数の園を比較検討することは大事ですが、「どこどこの園はこうだった」と他の園と比較するような発言はしないようにしましょう。
- 1. 合う園を探すこと、園に合わせること、両方が大事
- 現実的には、100%理想どおりの園というものはないものです。家庭の教育方針など、自分に合うということはもちろん大事ですが、特に保育所の場合は条件的に厳しいこともあります。また、おうちのかたも「保護者としての集団生活を始める」という視点で、園に合わせていく部分も必要になってきます。
- 2. ポイントをはっきりさせて納得できるか考える
- 決定にあたっては、まず、妥協できることと妥協できないことをはっきりさせましょう。そのうえで納得できるかどうか考えましょう。きちんと納得したうえで決定しないと、入園してからも何かにつけて不満が残る結果になりがちです。
- 3. 決定はおうちのかたが責任を持って
- 「他の人にすすめられて」「友人の子が行っているから」などで決めると、あとで責任を他に置き換えたくなることがあります。そのようなことのないよう、決定はおうちのかたが責任を持ってしましょう。
- 4. 迷ったときは納得のいくまで検討する
- 迷ったときは夫婦で納得のいくまで話し合ったり、見に行ったり、園から話を聞いたりしましょう。保育所の場合、送り迎えは両親や身内の協力を得ることも多いので、まわりの人ともよく話し合って決めるとよいでしょう。
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