二瓶 健次 先生

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言葉1歳9ヵ月
寄せられたご相談

まったく言葉を話しません。気に入らないときや気をひくときはかんしゃくを起こし、思いっきり壁に頭をぶつけます。一度病院で診てもらった方がいいのでしょうか?

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まったく言葉を話しません。指差しは最近になってするようになりました。足踏みや人の行動のまね(テレビを見て踊る、手をたたく、など)もまったくしません。気に入らないとき、気をひくときは、かんしゃくを起こし、思いっきり壁に頭を自分でぶつけます。テレビを見ていて、いきなり泣き出してそのまま後ろに倒れ、頭をぶつけたりもします。
寝ているとき以外は、頭をぶつけないように注意していないといけないので、私も気がまいってきます。同じ年齢のお友だちともだいぶ成長の差が出てきたようですが、一度病院で診てもらった方がいいのでしょうか。

先生からのアドバイス
白川 公子 先生

発達が少しゆっくりのようです。頭をぶつける行動は、物事の理解がついてくると減ってきます。社会性など気になることがありましたら発達の専門医を受診してください。

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1歳9ヵ月ですので本来なら大人の動作の模倣を盛んにするようになり、日常生活でよく耳にするような簡単な言葉の指示(「ティッシュ持ってきて」「ごみ捨てて」など)を理解できる年齢です。
言葉の表出は状況の理解や言葉の理解ができるようになると可能になってきますが、社会性の発達なども重要です。

ご相談のお子さんは、指差しが出てきた段階でまだ大人の動作模倣はないようですね。
視線をきちんと合わせる、名前に反応して振り向く、おうちのかたの話しかけに注意を向けて聞いていられる、言葉にならなくても発声で人に呼びかける、要求を伝えようとする様子がある、人に共感を求める、おもちゃを使ってじっくり遊ぶ、お友だちのしていることに興味を向けるといったことができるかどうかチェックしてみてください。

言葉の表出ができず相手にわかってもらえないと、人をたたいたり、自分の頭を壁に打ちつけてかんしゃくを起こすお子さんがいます。ただし、その場合は頭を打ちつけながら大人の顔をうかがったり、打ちつける力も多少加減している様子が見られます。
加減することもなく思いきり頭を打ちつけたり、不意に倒れて頭をぶつける場合は、まわりの大人にとっては予測がつかず目が離せない状態になります。

いったん始めるとなかなか止めさせることが難しく、お子さんが納得するまで続けることがあります。
これはお子さんに物事の理解がついてくると徐々に減ってきます。急にぶつけるようなときは難しいですが、可能であればお子さんの頭と壁の間にクッションを挟んで頭を守ってあげてください。
2歳ごろまで様子を見て、言葉や社会性、人とのコミュニケーションなどで少し気になるようでしたら発達の専門医を受診されることをおすすめします。

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プロフィール

二瓶健次

二瓶健次

東北大学医学部卒業。東京大学小児科、自治医科大学小児科を経て、 1979年から2001年まで国立小児病院神経科医長、 2001年から2004年まで国立成育医療センター神経内科医長 、2006年から、東京西徳洲会病院小児センター神経・発達部勤務。 小児神経学、発達神経学が専門。

プロフィール

白川公子

白川公子

1988年より国立小児病院、2002年より国立成育医療センター こころの診療部、 2006年より東京西徳洲会病院小児センター神経・発達部に勤務。臨床心理士。発達心理を専門としている。