二瓶 健次 先生

総合監修:二瓶 健次 先生

各専門分野の先生の紹介

生活・健康・安全

生活・健康・安全アドバイス - その他

その他の症状2歳4ヵ月
寄せられたご相談

健康診断で心雑音があると言われました。今後どのような影響があるのでしょうか?

相談内容の詳細を見る

先日の健康診断で心雑音があると言われました。この年齢の子どもにはよくあることで、心配しなくてもいいとも言われましたが、実際、心雑音があることによって、今後どのような影響があるのでしょうか?
心雑音というものについて、詳しく教えてください。

先生からのアドバイス
二瓶 健次 先生

おそらく、機能性心雑音と言われるもので、心配はないと思われます。

アドバイスの詳細を見る

心臓には右の心房と心室、左の心房と心室の4つの部屋があります。
それぞれの心房と心室の間には逆流しないように弁がついています。また、心臓から肺に行く肺動脈や心臓から全身に血液を送り出す大動脈にも逆流しないように弁があります。
これらの弁が狭くなっていたり、膜に穴があいていたりすると、狭いところを血液が流れたり、心臓の中で血液の逆流が起こったりするので、心臓に聴診器を当てて聞きますと「ザーザー」という雑音として聞こえます。これが心雑音です。
心雑音が聴こえるということは種類や程度によってはどこかに異常がある可能性があり詳しい検査が必要になります。

しかし、ときに乳幼児期に、特に心臓にこのような異常がなくても、ごく軽い雑音が聞かれることがあります。これは機能性心雑音と言われ、心配はありません。
ご相談のお子さんもおそらくこれに相当すると思われるので、そのまま様子を見てかまいません。通常慣れた小児科医であれば区別はつきます。顔色がすぐれないとか、いつも元気がないとか、高熱が続いた後にみられたというようなときは、専門医を受診なさるとよいでしょう。

関連するQ&A

Yahoo!ブックマークに登録ヤフー このエントリーをはてなブックマークに追加 はてな

プロフィール


二瓶健次

東北大学医学部卒業。東京大学小児科、自治医科大学小児科を経て、 1979年から2001年まで国立小児病院神経科医長、 2001年から2004年まで国立成育医療センター神経内科医長 、2006年から、東京西徳洲会病院小児センター神経・発達部勤務。 小児神経学、発達神経学が専門。