二瓶 健次 先生

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体の部位

体の部位アドバイス - おなかに関すること

おなか4歳7ヵ月
寄せられたご相談

嘔吐(おうと)や下痢を伴う風邪を引いた後、1日に3、4回排便します。排便前や排便中に非常に強い痛みを訴えますが、このような腹痛で診察が必要な病気はありますか?

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嘔吐(おうと)や下痢を伴う風邪を引いた後から1日に多いときは3、4回排便するようになりました。
風邪のときも排便が多くなってからも病院には行っていません。便も見た感じ普通の便で、そのほかに変わった症状もなく元気にしていますが、排便前や排便中に非常に強い痛みを訴えます。
本人はがまんできないくらい痛いと言いますが、排便または排尿後(たまに排尿だけもある)はケロッとしています。このような腹痛で診察が必要な病気はあるのですか?

先生からのアドバイス
二瓶 健次 先生

下痢などにより、腸の動きや排便の状況が変化したための一時的なものと思われます。便の様子はよさそうですのでしばらく様子を見てください。

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下痢を起こすときは腸の動き(ぜん動)も激しくなっており、食物も消化されずに便として出てきます。これは胃や腸にとってよくないものを速やかに排泄(はいせつ)しようとするために吐いたり、下痢便として排出しているのです。
下痢が治っても腸の動きはすぐに元に戻らなくて、急に腸が動き出したりして、軟便になったり、腹痛を訴えることがありますが、心配はありません。
また、風邪の時に抗生物質などが投与されていると、ときに便がやわらかくなることがあります。

ご相談の場合は、便の様子もよさそうですし、排便のあとはケロッとしているようですので、しばらく様子を見られれば次第によくなってくるものと思われます。

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プロフィール


二瓶健次

東北大学医学部卒業。東京大学小児科、自治医科大学小児科を経て、 1979年から2001年まで国立小児病院神経科医長、 2001年から2004年まで国立成育医療センター神経内科医長 、2006年から、東京西徳洲会病院小児センター神経・発達部勤務。 小児神経学、発達神経学が専門。