・今年並みの難度を意識しながら対策を進める

・共通テストが想定通りに点数が取れた場合と、思うように取れなかった場合の両方を想定して出願大・併願大をどうするか年内に考えておく

・個別試験重視の配点だが、共通テストの配点も高いため、共通テストで高得点を取っておくことが重要。共通テストの得点率は多くの学部で75％前後。

・情報学部は近年人気の学部なため、受験生が敬遠し、志願者数が減った。倍率が下がった翌年は上がる傾向にあるため、模擬試験で受験生の集まりの確認を。

・医学部医学科の志願者大幅減は、22年度入試から共通テストで700点という第１段階の基準が設けられたことによるもの。共通テスト難化の影響を受けた。

・合格者の体験談からみても、名古屋大の入試では、英語は英作文の力、数学は深い思考力・記述力が求められる。英語は、英単語の暗記も英作文の引き出しをつくるつもりで。数学は解けた問題も含めて正答に至るプロセスを意識して対策を。

・志願者数が大幅に減少。共通テスト難化を踏まえて、岐阜大・工学部に受験生が流れた模様。

・合格者の学力を分析すると、合否の差がつくのは数学。数学を盤石に。

・共通テストの英語のリーディングとリスニングの配点比率は１：１。バランスのよい習得が重要。

・経済、薬、看護学部の志願者数が増加。特に薬学部は過去２年の実質倍率が５倍台と競争率の高い入試になっているので要注意。

・学部によるが合格者の共通テストの平均得点率は60～65％前後。

・教育学部・工学部の志願者の増加が顕著。工学部は個別試験の配点が高く、逆転をねらいやすいため。

・社会システム経営学環、地域科学部は志願者大幅減。個別試験で小論文が課されるため、共通テストが厳しかった今年は２次試験での挽回が難しいと敬遠された模様。

・教育学部は愛知県からの受験生の流入が減り、大きく減少。東海エリアの教育学部志望者は模擬試験などで、三重大、愛知教育大、岐阜大の３大学のうち、どの大学に受験生が集まっているか気にしながら志望大を考えたい。

・人文社会、情報、農学部は志願者数の増加が顕著。

・理、工学部は志願者数の減少が大きい。工学部は個別試験の配点が高く、共通テストの結果によっては受験生の流入を受けやすいので要注意。

・一括方式を除き、全体的に志願者増加がめだつ。

・全体として個別試験重視の配点。個別試験で課される科目の仕上がりが合否を分ける。夏休みの学習で重視すべき。

・共通テストの合格者平均得点率は60～65％。

・工学部、都市デザイン学部は６割を下回っており、合格のチャンスが広がっている。

・全国的には人気のある薬学部は志願者が減少、合格ラインもやや下がった。

・全体的に志願者が増加。特に法学部の増加が顕著。

・共通テスト利用方式は実質倍率１倍台がめだつ。

・南山大に限らず共通テスト利用方式は募集人員に対して合格者を多く出す傾向にある。

・全体的に志願者が増加。

・特に法学部の増加がめだつ。他学部に比べて必要な学力が高いので要注意。

・多くの学部で志願者が増加。

・特に22年度入試で新設された情報工学部の増え方が顕著。受験生の学力も上がっている。名古屋工業大や岐阜大の工学部との併願者が多い。

※数値は前身の理工学部情報工学科と比較。

・全体的に志願者が減少しているが、倍率は上がっている学部が多い。合格者を減らしている学部が多いことが要因。

最後に、この夏の学習のポイントと23年度入試に向けての注意点をご紹介します。

学習のポイント

23年度入試に向けての注意点

模試の判定が悪くて志望大に迷いが出ているお子さまもいらっしゃるかもしれません。

しかし、まだまだ挽回は可能です。

「ゼミ」が、「進研ゼミ高校生向け講座」の受講経験がある大学生の先輩約1800人に取ったアンケートでは、第１志望大に合格した人のうち36.2％は夏の模試でDまたはE判定でした。

まだあきらめる時期ではありません。

この夏、しっかりと志望大に向けて学習を進めるよう、お子さまにお声がけください。

※この記事で紹介した資料については、５月中旬までに弊社が収集した情報をもとに作成しています。
※各大学の公表資料をもとに、2022年度入試の志願者や合格者の情報をまとめ、過年度分と比較できるデータを掲載。
※国公立大および、私立大の共通テスト利用方式の入試結果については、共通テスト自己採点集計（データネット） と、2022年度の弊社・入試結果調査に基づいて、共通テスト合格者平均得点率（900点集計）を算出して掲載。
※私立大の入試結果については、弊社の2022年度入試結果調査より、合格者の2021年度記述模試（7月・10月実施）の記述模試平均偏差値を掲載。
※「進研ゼミ高校生向け講座」は、進研ゼミ高校講座・小論文特講を指します。「36.2%」は、これらの講座につき3か月以上に相当する受講経験のあるゼミサポーター（元会員で進研ゼミに協力してくれる現役大学生）対象の合格体験レポート3年分（2020年度・21年度・22年度合計で1852名）をもとに集計。第１志望大に現役合格した人のうち、高３・夏の模試においてその大学の判定がD・E判定だったと回答した人の割合。