小さなコンピューターにプログラムを入れて、工作しよう!
micro:bitはイギリスの国営放送局BBCが教育目的で開発した4センチ×5センチの小さなコンピュータです。小さな本体に、たくさんの機能が搭載されています。
前編に引き続き、『手づくり工作をうごかそう!micro:bitプログラミング』を参考にして、パソコンでプログラミングしたプログラムをmicro:bitに入れて、さらに工作してみました。
【便利ツール】日常に役立つ、ハミガキタイマー
まず最初に、日常生活で役に立つタイマーのプログラムをmicro:bitに入れて、ハミガキタイマーを作りました。
LEDで残り時間を表示し、時間が来たら「ピコーン!」と鳴ります。
電池ケースやスピーカーなどmicro:bitに接続するものが多いので、2Lの大きなペットボトルにまとめて入れて、洗面台に置いて使いました。
本書では、こうした「便利ツール」が5種類紹介されています。
・ぼうけんウォッチ
・ハミガキタイマー
・冷蔵庫の見張り番エコビット
・侵入者アラーム
・ツウデンテスター
どれも日常生活を少し便利にしてくれそうな工作です。
【アート】互いに通信するペットをつくる
アートを楽しむ作品例も豊富です。
・どうぶつビット
・クリップビット
・バースデーキャンドル
・シーソーギター
・魔法のサウンドステッキ
この中のクリップビットを紹介します。
micro:bitには無線通信機能があります。それらの機能を使い、通信しあうネコのペット(クリップビット)を2つのmicro:bitでつくりました。
クリップがスイッチとなり、クリップの持ち手を合わせると相棒に「こんにちは」のメッセージを送ります。
すると、相棒が驚く表情に変わるのです。
モノづくりとプログラミング
本書の特徴は、プログラミングをパソコンの中で動かしてみるだけではなく、小さなコンピュータをプログラミングして動かし、モノづくりを楽しめることです。
おもちゃや道具など、日常生活で触れるものの中にどんなプログラムが隠れているのかなと想像できるようになると、それらをただ使うだけでなく「こんな機能が入ってるのかな。だったら…」と見つけた機能の組合わせを変えてみたり、「もっとじょうずに使うには…」と一連の処理を見直したりする作業を通じて、
プログラミング的思考が自然と身に付き、ものを創造する力が育っていくことが期待できます。
身の回りのものの仕組みを理解して、自分の作りたいもののアイディアに活かせるようになれば、どんどん作りたいものが増えてゆくことでしょう。プログラミングにもっと親しみ、楽しく知識の幅を広げていくことができそうです。
出版社 | 翔泳社 |
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著者 | 石井 モルナ、阿部 和広 |
発売日 | 2018/4/19 |
ISBN | 9784798154640 |
価格 | 1,944円 (税込) |
仕様 | B5 160p |