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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 体の発達(体重・身長など)
体重と身長5歳3ヵ月
先生からのアドバイス
二瓶 健次 先生
やや肥満傾向が見られますが、軽いものです。食事量が多すぎないように、適度の運動をして甘いものを控えるように心がけ、定期的に体重を測定してください。
肥満ややせの傾向を知る方法として、肥満度、カウプ指数がよく用いられています。
肥満度は
(実際の体重kg−標準体重kg)÷標準体重kg×100
で表されます。
この値が、+30以上は太り過ぎ、+20以上〜30未満はやや太り過ぎ、+15以上〜20未満は太りぎみ、+15未満〜−15未満は正常範囲、−15以下〜−20未満はやせ、−20以下はやせ過ぎとしています。
標準体重は年度によっても異なりますが、母子手帳の体重曲線の年齢平均でもおよそは可能です。
カウプ指数は
体重g÷(身長cm×身長cm)×10
で表されます。
この値が、22以上は太り過ぎ、22未満〜19以上は優良または太りぎみ、19未満〜15以上は正常範囲、15未満〜13以上はやせ傾向、13未満〜10以上は栄養失調、10未満はかなりの栄養失調とされます。
したがって、ご相談のお子さんの身長、体重を当てはめてみますと、
肥満度 (23−19.4)÷19.4×100=+18.5、
カウプ指数 23,000÷(110cm×110cm)×10=19
ということであり、確実な肥満ではなく、やや肥満傾向ということになります。
この程度であれば、食事量が多くならないようにする、甘いお菓子、ジュース、スナックなどを控える、間食を少なくする、適度の運動をするようにする、長時間ずっと座ってテレビやビデオなどを見ることのないようにする、規則正しい食事をすることなどを心がけてください。
実際に計算してみて、太り過ぎ、やせ過ぎに入るようならば、小児科を受診されて、指導を受けるとよいでしょう。