体の部位アドバイス - 心の発達
言葉が出ないことや、いやなことがあると高い声を出すこと、「ママは?」と聞いても指差ししないことが心配です。また自閉症のクレーン現象と近い症状のようで心配です。
言葉が出ないことと、いやなことがあると、「キーキー」と高い声を出します。言っていることの意味もあまりわかっていないようで心配です。指差しで行きたい所を示したり、犬や飛行機、鳥を見たり、泣き声を聞くと指差しで教えてはくれます。でも、「ワンワンは?」「ママは?」と聞いても指差しはしません。
自閉症の症状で、クレーン現象と言うのを聞きました。うちの子も、それに近いことはするので心配です。このまま様子を見ていて大丈夫でしょうか?
自分の要求を指差しで示すこともできているようですので、あまり神経質にならないでください。まだ言葉の理解が十分ではないようです。生活や遊びの中でお子さんにわかりやすい言葉かけをしてあげましょう。
言葉の発達には個人差があり、1歳前からいくつか単語を言っているお子さんもいれば、1歳半を過ぎても言葉らしい言葉を口にしないお子さんもいます。
言葉が出ていないお子さんが、自分の要求を伝えられないためにキーキー声を出すのはしかたのないことです。お子さんが何を要求しているのか、何を伝えたいのかがわかるときはお子さんの気持ちをおうちのかたが言葉にしてあげましょう。
クレーン現象(ものなどを取ってほしいときに、おうちのかたやそばにいる人の手をつかみ、そのものや場所まで持って行く行動のこと)は必ずしも自閉症のお子さんだけに見られることではありません。
おうちのかたの声かけに注意を向けて聞いていられる、人に共感を求める、動作の模倣ができるようでしたらあまり神経質になる必要はありません。自分の行きたい所を示したり、犬や飛行機を見つけると指差しでおうちのかたに教える様子もあるようですのでこれから言葉は発達してきます。絵本を指差してその名称を聞きたがったり、「ワンワンどれ?」と聞いて指差しができるようにもなります。
しつこく聞くよりも、できれば絵本の読み聞かせのときなどにおうちのかたが「ワンワンいるね」などと声をかけながら指差しで教えてあげましょう。お子さんの興味のあることだけではなく、少し遊びを広げてあげることも大切です。手遊びやボール遊びなどおうちのかたのまねをしたり、やりとりができる遊びをしてください。
遊びながらおうちのかたの声かけでお子さんが音まねや言葉のまねができるよう促してあげましょう。
2歳ごろまで様子を見て、あまり言葉の理解をしていないようでしたら発達の専門医を受診されることをおすすめします。