【中学生自由研究テーマNo.96】

身近な食材のビタミンCの量を比べる

どんな食べ物にビタミンCが多く含まれているかな?
 ポビドンヨード(ヨウ素)が含まれるうがい薬を使って実験してみよう。

身近な食材のビタミンCの量を比べる
対象学年
制作日数
カテゴリ

用意するもの

  • うがい薬(ポビドンヨードの入ったもの)
  • スポイト
  • 調べる食材
    ★ビタミンCが多そうだと思うもの、少なそうだと思うものを数種類用意しよう。
  • 透明なコップ(調べる食材の数だけ用意すると実験がすすめやすい)
  • ボウルまたは小皿(コップと同じ数用意する)
  • おろし金(すり下ろすと汁がとりやすいものに使う)

実験の進め方

  1. 1

    用意した食材について、ビタミンCの量が多い順番を予想してメモする。

  2. 2

    コップに60mLの水を入れ、うがい薬を10滴たらす。

  3. 3

    調べる食材のしぼり汁を用意する(20mL くらい)。

  4. 4

    ②のしぼり汁をスポイトにとり、①のコップに1滴ずつたらす。

    ★ビタミンC(アスコルビン酸)が、ヨウ素の色を無色にする。ビタミンCが多いほど、少ない量の絞り汁で色が消えるよ。

  5. 5

    うがい薬の色が消えるまで、何滴のしぼり汁を加えたかをメモする。

  6. 6

    用意した食材すべて、同じように何滴でうがい薬の色が消えるかを調べる。

    ★スポイトはそのまま使い回さず、ひとつの食材を調べるごとに水洗いしてティッシュで水分を拭き取ろう。

  7. ★うがい薬の色がなくなると、食材のしぼり汁の色になるものもあるよ。実験を始める前と後の色を、それぞれ写真にとっておくと後で比べやすい。撮影するときは、食材の名前を書いたふせんやメモを一緒にとろう。

  8. ★右はしはキュウリのしぼり汁で、緑色になった。

まとめ方・提出の工夫

  • 実験の進め方と使ったものを紹介しよう。しぼり汁のとり方などで工夫した点があれば、あわせて書こう。実験を通して、どんなことがわかったか、自分の考えを書こう。
  • うがい薬の色が消えるまで、何滴のしぼり汁を加えたかを表にしてまとめよう。色が消えるまでに加えたしぼり汁の量が少ないものから順番に並べるとわかりやすいね。
  • はじめに予想したビタミンCの含有量の順位を表の横に書き、気付いたことや考えたことを自由に書こう。

まとめる時に便利な
テンプレートはこちら

発展のヒント

  • 実験に使った食材ごとのビタミンCの含有量を調べてみよう。ビタミンCの多い順にならべて、実験の結果と比べてみよう(同じ野菜や果物でも品種や個体によってビタミンCの含有量には差があるよ)。
    ★基準とされているビタミンCの含有量は「日本食品標準成分表」などで調べられるよ。図書館やインターネットで探してみよう。
  • 赤いブドウと緑のブドウ、レモン果汁とレモンジュースなど、似た食材や飲み物で比べてみよう。ゆでる、蒸す、電子レンジで加熱するなどして、生のものと比べてみるのも面白いね。
  • ビタミンCはどのような栄養素なのか調べてみよう。健康に欠かせないはたらきや1日に必要な量など、わかったことを書こう。

キーワードを調べよう

  • 「還元作用」

監修:白數哲久(昭和女子大学准教授)

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