【中学生自由研究テーマNo.29】

バケツのソーラークッカーをつくろう

太陽熱には、どのくらいのエネルギーがあるのだろう? 太陽光を効率的に集めるソーラークッカーで調べてみよう。

バケツのソーラークッカーをつくろう
対象学年
制作日数
カテゴリ

用意するもの

  • バケツ(なるべく大きめのもの)
  • 陶器や金属の小皿、またはカップ
  • うずらの卵
  • アルミはく
  • ラップ
  • 棒温度計 (放射温度計でもよい。使った温度計の種類もまとめに書こう)
  • 軍手

実験の進め方

  1. 1

    アルミはくをバケツの口の3倍くらいの長さに切り、バケツにかぶせて中央に手を置き、アルミはくが破れないように加減しながら底まで押し込む。

    ★なるべくアルミはくにシワが寄らないようにしよう。

  2. 2

    同じようにアルミはくを2〜3枚押し込み、バケツ全体を覆う。

  3. 3

    小皿にうずらの卵を割り入れ、皿にラップをかける。

  4. 4

    バケツを日当たりのよい場所に置き、小皿に直接日光が当たる方向に傾ける。気温とバケツの中の温度を測って記録する。

    ★バケツの中は光が強く反射してまぶしいので、のぞきこまない。

  5. 5

    5〜10分ごとに、卵のようすを観察する。気温とバケツの中の温度も測って記録する。

    ★しばらくすると、ラップが曇ってきた。

    ★器は熱くなるので器にふれるときは軍手をする。

  6. 6

    白身が固まったらバケツを室内に入れて少し置き、器が冷めたらラップを外して卵のようすを確認する。

まとめ方・提出の工夫

  • 実験の方法を紹介しよう。時間の経過ごとの気温とバケツの中の温度を書き、そのときの卵のようすを書こう。写真やイラストをそえるとわかりやすいよ。
  • このソーラークッカーは、アルミはくを底に向かってすぼませた形で覆うことで、太陽光が反射しながら底の方に集まって効率的に熱を器に伝えている。気温とバケツの中の温度の差を確認しながら、アルミはくと形の効果についてまとめよう。
  • 太陽熱の力について感じたことや、考えたことを書こう。

まとめる時に便利な
テンプレートはこちら

発展のヒント

  • アルミはくで覆わないバケツとプラスチックの器を使って同じ実験をしてみよう。気温とバケツの中の温度の差を、ソーラークッカーと比べてみよう。
  • 大きさの違うバケツで同時に実験をして、温まる速さや温度の違いを比べてみよう。
  • 器を覆うラップに注目してみよう。ラップの中の空気が温められたり冷やされたりすることで、ラップが膨らんだりしぼんだりする。このことから、どんなことがわかるかな?
  • 気温は高くても、日差しが弱い日に実験をしたらどうなるかな? 冬で気温が低くても日差しのある日だったら? 日や季節を変えて試してみてもいいね。

まとめに役立つキーワード

  • 「反射」「焦点」

監修:白數哲久(昭和女子大学准教授)

参考:小学館の図鑑NEO『[新版]科学の実験』(小学館)

参考:『中学生eco〈エコ〉の自由研究』(永岡書店)

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