大学入試、どう変わる?

新大学入試の内容

協力:ベネッセ教育総合研究所

Q⼤学⼊試は、
なぜ変わるの?

A

社会のさまざまな変化により「求められる力」が変化し、
その力を育成する学校教育も変化します。
学力の「評価」(=入試など)も、「求められる力」に合わせて
変化する必要があるためです。

  • グローバル化の
    進展
  • 産業構造や
    就業構造の転換
  • ⽣産年齢⼈⼝の
    急減
  • AI等技術の
    進展

変化が⼤きく、
予測がつかない社会では、
⾃ら課題を⾒出し周囲と協働して
解決する⼒が求められるように

教育の⽬標が変われば
学⼒の「評価」も変わる

知識・技能だけではなく、
思考力・判断力・表現力も
重視した入試へ

Q新大学入試の内容は?

A

思考⼒・判断⼒・表現⼒を重視した⼊試へ。
センター試験が「⼤学⼊学共通テスト」に代わり、個別⼤学試験では
「主体性・多様性・協働性」も評価するようになります。

Point

  • ⼤学⼊試の全体像
  • ⼤学⼊学共通テスト
  • 個別⼤学試験

以下で詳しく解説

⼤学⼊試の全体像

これからの時代に必要となる資質・能力を、多⾯的・総合的に評価する⼤学⼊試に変わっていきます。

出典:⽂部科学省「平成33年度⼤学⼊学者選抜実施要項の⾒直しに係る予告の改正について(通知)」(2018年10⽉22⽇)より作成

⼤学⼊学共通テスト

センター試験が「⼤学⼊学共通テスト」に代わります。現在、⼤学⼊学共通テストで注⽬されているポイントは、以下の2点です。

「思考力・判断力・表現力」を
重視した問題が増える

英語はリーディングとリスニングが
同じ配点になる

個別⼤学試験

大学入学共通テストも含め、「多⾯的・総合的評価」が導⼊になります。
知識・技能、思考力・判断力・表現力に加えて、主体性・多様性・協働性も評価します。

⼀般選抜でも調査書・志望理由書・
⼩論⽂・⾯接などが
各⼤学の必要性に応じて課されるように

学校推薦型選抜、総合型選抜でも、
学力的要素が問われるように

Qそのほか、新⼤学⼊試の
ポイントは?

A

大きな4つの変化のポイントを
おさえておきましょう。

Point

  • 試⾏調査(プレテスト)から⾒る⼤学⼊学共通テストの出題分析
  • 新⼤学⼊試における選抜⽅法の名称と狙い
  • 新⼤学⼊試で⼤切になる「調査書」
  • アドミッションポリシー

以下で詳しく解説

試⾏調査(プレテスト)から⾒る
⼤学⼊学共通テストの出題分析

2018年11⽉11⽇に⾏われた、⼤学⼊学共通テストの試⾏調査(プレテスト)。「国語」や「数学」の出題傾向を⾒てみると、複数の資料(⽂章やグラフ・図表など)を読み取り、情報を統合・考察する⼒が問われています。
また、「英語」では、発音・アクセント・文法・語いすべての設問で「読解」の⼒が問われています。

英語の場合

2018年度センター試験

2018年度試⾏調査

※出典:⼤学⼊試センター「平成30年度試⾏調査_試験問題等」(2018年11⽉11⽇)より作成

新⼤学⼊試における選抜⽅法の名称と狙い

新⼤学⼊試では、選抜⽅法の名称が変わり、「⼀般選抜」「総合型選抜」「学校推薦型選抜」の3種類となります。
⼀般選抜でも「調査書」や「志望理由書等」で⽣徒の主体性を評価します。
また、総合型選抜、学校推薦型選抜でも学⼒的要素が問われるようになります。

⼀般⼊試は「⼀般選抜」に

調査書、志願者が記載する資料(志望理由書等)の積極的な活用を開始。
学力テストだけでなく、志望理由書等で生徒の主体性を評価します。

AO⼊試は「総合型選抜」に

志願者が記載する志望理由書等の書類に加え、小論文やプレゼン、口頭試問等または、共通テストいずれかを必須化し、学力的要素を評価します。

推薦⼊試は「学校推薦型選抜」に

推薦書を通して、学⼒の3要素を評価することを必須化。
そのほか、⼩論⽂やプレゼン、⼝頭試問等または共通テストのいずれかを必須化します。

出典:⽂部科学省「平成33年度⼤学⼊学者選抜実施要項の⾒直しに係る予告の改正について(通知)」(2018年10⽉22⽇)より作成

新⼤学⼊試で⼤切になる「調査書」

新⼤学⼊試では、⼀般選抜であっても、「調査書」が⼤切になります。
調査書への記載項⽬は、学校の成績のほか、課外活動の実績も含みます。

アドミッションポリシー

アドミッションポリシーとは、⼤学が設定する「⼤学の⼊学者受け⼊れ⽅針」のことです。
⼤学が、どのような学⽣像を求めるかをまとめたものだといえます。

⼊試で問われる内容や⼊試⽅針にも
反映される

志望する⼤学の
アドミッションポリシーを踏まえ、

⾼校時代に
多様な経験を積むことも⼤切に

志望校選択時には
「アドミッションポリシー」の確認を

2020年度の⼤学⼊試について、⽂部科学省から以下の発表がされました。
・英語⺠間試験活⽤のための「⼤学⼊試英語成績提供システム」の導⼊の⾒送り(2019年11⽉1⽇)
・⼤学⼊学共通テストにおける記述式問題導⼊の⾒送り(2019年12⽉17⽇)
⽂部科学省公表資料などをもとに作成(2019年12⽉17⽇時点)