【小学生自由研究テーマNo.112】 えん筆のしんでインクを消してみよう!
かん電池とえん筆を使って、紙に書いた文字を消す実験だよ。
調べ方
<用意するもの>
えん筆2本(B4またはB6)
単1かん電池3個
セロハンテープ
エナメル線(または銅線)2本
紙やすり
紙と水性ペン
食塩水
<実験の方法>
① えん筆の両側を削り、なるべく長くしんを出す。
② かん電池を図のようにつなぎ、セロハンテープで固定する。
③ エナメル線の両端を2〜3cm紙やすりで削って表面のエナメルを剥がし、鉛筆の片側にまきつけて、図のようにかん電池のプラス側とマイナス側にそれぞれつなぐ。
④ ペンで紙に文字や絵をかき、その上に食塩水を1〜2滴たらす。
⑤ 2本のえん筆のしんの先を食塩水にふれさせると、あわが発生し…。
まとめ方
どんな変化が起こるかな?
鉛筆の先に注目し、変化をよく観察してまとめてみよう。
条件を変えるとどうなるか予想してみよう。実際に試して、どういう条件がそろうと変化が起こるのかを考えてみよう。
えん筆は電気を通す? 2本のえん筆と電池をつないだときの電気の流れを考えてみよう。
研究を深めるヒント
えん筆のしんの他にも電気を通すものがあるかな? 丸めたアルミホイルや銀色の折り紙、釘などで試してみてもいい。
かん電池の数やエナメル線の太さ、鉛筆の濃さ、塩水の濃度、ペンの種類などを変えるとどうなるだろう。できるだけ条件を変えて試してみよう。
食塩水の代わりに水を使ったらどうなるだろう。予想して、実際に試してみよう。
「塩」「えん筆のしん(黒鉛)」「電気」の性質を調べて、何が起こったのかを詳しく考えてみよう。
うまくいかないときは、ここをチェック
エナメル線が、えん筆のしんや、かん電池にしっかりとついているかな? かん電池のプラスとマイナスがぴったりついているかも確認しよう。
食塩水の濃度をなるべく濃くしたらどうかな? 水に溶けずに残るまで塩を入れた状態(飽和食塩水)にして、上の方の塩が溶けた水を使ってみよう。
調べ学習のヒント
実験を通してえん筆のしんは電気を通すことがわかります。かん電池につなぎ、両方のえん筆の先を食塩水にふれさせると電気によって水素と塩素が分かれ、塩素の漂白作用でインクの色が消えます。