- 監修:沢井佳子先生
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どうして鏡文字になってしまうの?


6歳ぐらいまでのお子さまは、左右対称の図形はほとんど同じ形であると認識しがちです。また、この時期のお子さまは、タテ(上下)方向に目線を走らせる傾向があります。タテに注目するあまり、ヨコ(左右)方向の位置関係がおろそかになり、鏡文字になってしまうのです。この場合は、お手本を隣ではなく、正面(上)においてみることをおすすめします。


字のカタチがぐちゃぐちゃになってしまう…


幼児期のお子さまは、まっすぐな線と斜めの線の区別がはっきりつかず、2つの線が交わるということもなかなか理解できません。
例えば「あ」には斜めの線や曲線、そして線の交わりがあります。
これはお子さまにとってかなり厄介なものだといえるのです。
すでにあるお手本を「なぞり書く」ことは、文字の全体像をイメージできるため、効果的です。


どうして正しい書き順で書けないの?


幼児期は目立つところから書いてしまうという特徴があります。
お子さまは形を写すことに集中すると、ついつい「正しい」書き順よりも「書きやすい」方法で書いてしまいがちです。
一度間違って覚えてしまうと、あとで直すのが大変なので、変なくせがついてしまう前に、正しい書き順が身につくように、おうちのかたがお手本を示してあげたいものですね。
