2014年8月1日更新
手足口病にご用心
夏に流行する感染症
夏に流行する病気のひとつに、手足口病があります。2011年は、過去10年間で最も流行しました。2013年にも流行していて、特に気をつけたい感染症といえます。
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手足口病ってどんな病気?
5歳以下の子どもを中心に、夏季に流行する感染症です。発疹ができるため、あせもと似ていますが、手足口病は手や足、口の中に水疱ができることが特徴です。
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●感染経路……保育施設で感染しやすい
感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスや、便に排出されたウイルスが手につき、口や目などに入って感染します。園で感染するケースが多いですが、園が夏休みに入っている場合も、人の多い施設で遊ぶときは注意が必要です。
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●潜伏期間……3~5日程度
感染してウイルスを排出していても、症状は出ないという場合もあります。
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●主な症状……手のひら、足の裏、口の中に水疱性の発疹が出る
37~38度程度の発熱が1~2日続くこともあります。高熱が続くケースは少ないようです。
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●予防法……帰宅後・食事前にしっかり手洗い、排泄物をきちんと処理する
今のところ、ワクチンなどで予防する手段はありません。手洗いや排泄物の処理といった基本的な感染症予防を徹底しましょう。手洗い後のタオルは、家庭内でも共用を避けるのがベスト。
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●ホームケア……酸味や塩分の強い食事を控える
口の中にできた水疱がしみて痛みを感じる場合もあるので、飲み物や食べ物は酸味、塩分が強いものを控えるといいですね。発疹は3~8日くらいで自然と治ることが多いようです。
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合併症や重い症状に注意
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重症化するケースはまれですが、髄膜炎や脳炎などの合併症のほか、心筋炎などの症状が出る場合もあります。お子さまが手足口病にかかった場合は、気をつけて経過を観察してください。
以下のような症状が見られたら、すぐに受診しましょう。
・発熱が2日以上続く
・視線が合わない
・呼びかけに応えない
・水分がとれずおしっこが出ない
・呼吸が速く、息苦しそうにしている -
大人も気をつけて
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大人が感染すると、高熱が出たり、強い痛みを感じることも。お子さまだけでなく、おうちのかたもふだんから手洗いの習慣をつけましょう。便に排出されたウイルスが口に入って感染することもあるので、オムツを交換するときは排泄物をきちんと処理して、石けんでしっかりと手洗いをしてください。
パパと作る夏ごはん
お手伝いのレベル別レシピ
せっかくの夏休み、パパと過ごす時間も楽しい思い出にしたいですね。一緒に作って食べる楽しさを味わえる料理体験で、夏休みのすてきな思い出をつくってください。
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初級編/簡単なのに達成感大! よくばりロールサンド
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用意した具材をパンにはさむだけの、簡単ロールサンドです。手軽なのに成果が見えるから、お子さまが自分で作った達成感を味わえます。
[材料]
・お好みの具材(レタス、キュウリ、トマト、チーズ、ハム、スクランブルエッグ、ひと口サイズに切ったからあげなど)
・ロールパン
[作り方]
具材をロールパンにはさみやすいサイズに切り、食べる直前にパンにはさむ。
[お手伝いポイント]
具材をはさむのは、ぜひお子さまに。柔らかいパンにバターを塗るのは意外と難しいものです。バターが固い場合は、パパが塗ってあげてくださいね。 -
中級編/お手伝いの楽しさ充実! 食欲アップみそ焼きおにぎり
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最近は、冷たさを感じさせる寝具がたくさんありますね。そんな「クール寝具」が、クーラーでの冷やしすぎ防止にひと役買いそうです。
吸水速乾のものなら、睡眠中の汗を吸収し、洗濯してもすぐ乾くので、こまめに洗えて衛生的。
冷蔵庫で冷やすジェル状のパッドなどは、お子さまの体を冷やしすぎないように、タオルなどで包んで使いましょう。 -
完成したら、「◯◯ちゃんが作ったおにぎり、おいしいね!」と声をかけて。お子さまが人に喜ばれるうれしさを実感して、またお手伝いしたいと思えますよ。
[材料]
・おにぎり
・調味料(みそ、砂糖、みりんをそれぞれ同量)
・サラダ油…少々
・ごま…少々
[作り方]
調味料を全てよく混ぜ合わせ、おにぎりの片面に塗る。オーブントースターまたはサラダ油をひいたフライパンでこんがりと焼き、ごまをかける。
※出典「おにぎりレシピ101」(山田玲子著、水野菜生英訳/ポット出版)
[お手伝いポイント]
調味料を混ぜる、おにぎりに塗る、ごまをかけるのは、お子さまにやってもらいましょう。どれも遊びの延長で取り組めます。調味料を混ぜ合わせるときに、お子さまが片手でお皿を押さえるのが難しそうなら、パパがサポートを。
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上級編/難しいお手伝いで自信を身につけられる! 手作りギョウザ
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お手伝いに慣れているお子さまなら、ちょっと難しいことを頼まれる方がやる気が出るもの。「きれいに皮に包むぞ!」と目標をもって取り組めば、達成したときに自信につながります。
[材料]
・ひき肉
・調味料(ごま油、鶏ガラスープの素、しょうゆ、すりおろしたしょうが、にんにくなど)
・野菜(ニラ、ネギ、キャベツなど)
・市販のギョウザの皮
[作り方]
ビニール袋にひき肉、調味料、みじん切りにした野菜を入れ、粘り気が出るまでよくこねたら、ギョウザの皮に包む。熱したフライパンにサラダ油をひいてギョウザを焼く。
[お手伝いポイント]
材料をこねるのは、お子さまに任せて。ビニール袋に入れてこねれば、衛生的で、片付けも楽ちんです。皮に包むところも、ぜひお子さまと一緒にチャレンジしてください。どちらが上手に作れるか競争しても楽しそうですね。
夏のおでかけグッズ
長時間の移動も安心・快適に
おでかけ成功のヒケツは、事前の準備にあり。暑さや冷房対策を含めた基本のグッズと、グッズ別の遊び方をご紹介します。
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子ども用の基本グッズ
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用途や使用頻度別にポーチなどにまとめておくと、大きなバッグの中でも目的のものをすぐ取り出せますよ。おもちゃは、最近遊んでいなかったものも選ぶと、お子さまが新鮮な気持ちで遊べるはず!
[0~6歳児向け]
□母子健康手帳、健康保険証
□常備薬
□ティッシュ、ウエットティッシュ
□ビニール袋(大小複数枚あると便利)
□ハンカチ、ハンドタオル、フェイスタオル
□バスタオル(冷房が強い場所での防寒用や、レジャーシート代わりにも)
□帽子
□替えの服、下着
□飲み物
□お子さまがお気に入りのおもちゃ、絵本
[年齢などの必要に応じて]
□筆記用具(ペンなど)
□オムツ替えセット
□離乳食セット
□食べ慣れているお菓子
□ばんそうこう、消毒液などの応急処置セット
□日焼け止め
□虫除け
□迷子に備えたメモ(名前や連絡先を書いたメモを、お子さまのカバンやポケットに)
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グッズ別の遊び方
おでかけに必要なグッズで、ちょっとした遊びを楽しめます。ぐずぐずタイムやおもちゃに飽きたときに、試してみてくださいね。
[ビニール袋]
●お人形とおしゃべりしよう
ビニール袋の表面にペンで顔を書き、空気を入れて持ち手を結べば、立体的な人形に。おうちのかたが持ち手を持って、お子さまに話しかけてみましょう。袋の両面で違った表情を書いておくと、おしゃべりがもっと楽しくなります。
[ハンカチ]
●中身はなあに?
あめ玉やポケットティッシュなどをハンカチで包んだら、お子さまにさわってもらい、何が入っているか当ててもらいましょう。難しい場合はヒントを出して、クイズのように遊んでみてくださいね。
[ティッシュ]
●お花のコサージュ
くしゃくしゃに丸めたティッシュを少しずつ広げて、花の形にととのえたら、お花のコサージュのできあがり。「はい、どうぞ」と渡してやりとりしたり、お子さまの頭につけたりして遊べます。
[その他]
●ペンを使って
おうちのかたの指先に目と口を書くだけで、楽しい指人形に。ママのアイブロウペンシルを使ってもいいですね。
●電車や飛行機内のパンフレットなどを使って
絵や写真の一部を手で覆い、何が隠れているか当てっこしましょう。
●レシートや割り箸が入っている袋を使って
紙におうちのかたが枝分かれした線を書いておきます。それぞれの線の先に「早口言葉を言う」「変な顔をする」などとミッションを書いたら、紙を端から折りたたんで準備完了。線が分かれている所で、「どっちの線にする?」と聞き、お子さまに選んでもらって遊びましょう。