小6のうちに知っておきたい! ちょっとしたコツだけで差がつく中学準備(算数)

中学入学時は、差がつきやすいと言われています。スタートダッシュできる子もいれば、中1ギャップに苦しむ子もいます。その差は、小6の中学準備の仕方が大きく影響しているもの。とはいえ、長時間の復習や全範囲復習といった大がかりなことは必要ありません。ちょっとしたコツで、差をつける方法をつかんでおきましょう。

この記事のポイント

中学スタート時の差はなかなか埋まらない!

「小学校生活もあとわずか。残り少ない小学校生活を楽しんでほしいから、勉強は中学になってからで!」と、大らかに構えすぎていたら要注意です。保護者のかたは、次の2つの事実を知っておいてください。

 ● 難関高校合格者は、中学スタート時から成績上位であることが多い
 ● 中学校は、学ぶ範囲も量も増え、難易度も高くなるが、確保できる勉強時間は小学校とあまり変わらない

学ぶ量も増え、難易度も高くなる中学校の学習は、差がつくとなかなか挽回しづらいものです。加えて、中学は部活動などでも忙しく、勉強時間を確保することは想像以上に難しくなります。挽回しようと思っても、勉強に割ける時間は多くないため、相当の努力が必要。そのため、中学スタート時から好スタートを切っておくことが重要になるのです。

短時間・全集中の学習スタイルを身に付けて

部活動などで忙しく、思うように勉強時間を取れない中学校では、限られた時間をいかに有効に活用できるかがカギ。成績上位の子は、短時間に集中して取り組む集中力に特徴があるのです。

この短時間・全集中の学習スタイルは、一朝一夕ですぐに身につくものではありません。繰り返し取り組むことで、自分のモノとして習得することができるもの。そのため、小6の時期からトレーニングしておきましょう。

まずは、15分集中して学習に全力で取り組む練習をしてみるのがオススメです。たとえば、「15分でドリル何ページできるかやってみよう! 昨日より多くできるかな?」といった声かけができると、集中し尽くそうとの意欲が高まるでしょう。

短時間に集中する学習スタイルが身につくと、切り替えがうまくなり、スキマ時間を有効活用することができるようになります。スキマ時間の積み重ねで、大きな学習効果をあげ、差をつけられるようにしたいですね。

全範囲復習は必要ない! 計算スピード・分数・割合の穴を埋めることを意識して

小6のうちに中学準備をすることが大切といっても、満遍なく全範囲の総復習を行うといったことは必要ありません。多くのことをやろうとすると、必ず挫折してしまうため、分野を絞ることが重要です。

その際、絶対に外せない超重要分野を押さえておくことがカギ。それが「計算スピード」「分数」「割合」の3つです。

中学では、計算の機会も量も増えます。理科などでも計算を用いて解を求めることも多く、計算力は必要不可欠。正しく計算できるだけでなく、速く計算できることまで求められるため、小6のうちに計算スピードをUPさせていきましょう。

「分数」「割合」の復習が重要になるのは、それらの知識をベースに中学の数学・理科が展開していくためです。たとえば、理科の濃度の問題などは、小学校の算数の割合がベースとなっています。

「計算スピード」「分数」「割合」が最重要分野ですが、もし他にも知識が曖昧な部分があれば、そこに特化して復習をしておくとさらに強固な中学準備となるでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

中学スタートは差がつきやすく、また中1スタート時の差はなかなか埋まらないものです。そのため、小6の時期の中学準備が肝心。短時間集中の学習スタイルを習得すること、そして最重要分野である「計算スピード」「分数」「割合」の復習に取り組んで、中学での理想的なスタートダッシュを実現させましょう。

出典
難関高校合格者は中学入学時から成績がトップクラス 中学準備で差をつけて
https://benesse.jp/juken/201510/20151002-3.html

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