コロナ禍で進学した現中1生に学ぶ、 “小6の今”やるべき勉強とは?

子どもたちの学校生活に新型コロナウイルスの影響が及ぶ中で、今年の小学6年生の親子は中学入学後の環境の変化を表す「中1ギャップ」への不安を感じ、中でも学習面での不安が大きいことがわかりました。では、コロナ禍で中学進学を経験した今年の中学1年生は、実際にどのような学習面の不安と向き合ってきたのでしょうか。
今回は、中学1年生を対象とした意識調査結果から中学1年生の実際の声だからこそわかる「6年生の今やっておいたほうがいい勉強」についてご紹介します。入学前の今知っておくことで、中学入学後もスムーズに勉強に慣れていけるヒントになるはずです。

この記事のポイント

中学1年生が実際に「大変だった」ことは
「定期テスト」「部活と勉強の両立」「授業」

コロナ禍で中学へ進学した現在の中学1年生が1学期を振り返って「思っていたより大変と感じた」割合は約8割に上りました。また、入学後に「大変」かつ「小学校との違い、ギャップを感じたこと」では「定期テスト勉強」が第1位に。
小学校のときは「定期テスト」がなかったのでそもそも勉強の仕方がわからない、計画を立てて勉強ができない、といった悩みや、通知表や順位などで自身の成績が可視化されることに例年多くのお子さまが戸惑います。加えて今年はコロナ禍の休校影響による授業時間の短縮や勉強の遅れ、マスクをつけての部活動による体力的な疲れなども重なり、より一層大きな困りになったことがうかがえます。

【中学1年生の声】

  • ●昨年の緊急事態宣言の学校休校で勉強が遅れ、定期テストの勉強も難しく感じた。
  • ●授業時間が短縮されたり、授業進度が速いので追いつくのに大変だった。
  • ●放課後、友だちと一緒に勉強できないので、わからないところを聞けない。
  • ●マスクをしての部活で体力を消耗するので、帰ってからの勉強は体力的にキツイ。

英語・数学・国語で苦労をする中1生が続出
最も困ったことは「英単語を覚えきれない」

では、今年の中学1年生が直面した、学習面での「困ったこと」とは具体的にどのようなものだったのでしょうか。「1学期の学習で困ったこと」では、英語に関する項目が上位5項目のうち3項目を占めました。小学校の英語は「聞く」、「話す」が中心でしたが、中学の英語では「読み」、「書き」、文法も加わり本格的な学習が始まります。単語数も格段に増える中で、つづりや文法も含めて「正しく読む、書く」ことが加わるため、英語は多くのお子さまがつまずきやすい科目です。

小学校の学び残しが、そのまま中学のつまずきに

「6年生のうちにもっと勉強しておけばよかったこと」については、英語は「英単語を覚えておくこと」、算数は「計算ミスをなくしておくこと」、国語は「漢字を覚えておくこと」が上位にあがり、前述の「1学期の学習で困ったこと」と直結する結果に。小学校での基礎・基本の学び残しが、そのまま中学の学習のさまたげになっていることがわかりました。また中学1年生の親子の声からも、できるだけ早期に小学校のニガテ・つまずきを解消し、基礎・基本を身につけておくことの必要性がうかがえます。

【中学1年生 親子の声】

  • ●数学など小学校で習う基本的なものができてないと難しいものが多くなる。(中1・親)
  • ●英語の単語、国語の漢字で勉強が追い付かずテストに自信が持てなかった。(中1・子)
  • ●数学のテストが難しかった。(中1・子)
  • ●定期テストが10科目もある中、教科書通りに進まない科目もあり大変そうだった。(中1・親)

調査期間: 21年8月13日~8月17日/対象:中学1年生のお子さまがいる全国47都道府県在住の約400世帯/方法:インターネットアンケート

中学入学後の学習面のつまずきを防ぐために、基礎力の土台を作り切る!

中学校の勉強は、小学校の内容が基礎になっています。また、中学生活は勉強や部活でひときわ忙しくなり、小学校範囲までさかのぼって学習をする時間を確保することはかなり困難に。だからこそ、比較的時間のある小学生のうちに、ニガテ・つまずきを解消し、中学の学習につながる基礎力を身につけておくことが入学後のスムーズな学習にとても重要です。「授業は予定通り進むのか」「テスト勉強の時間をしっかり確保できるのか」といったコロナ禍で先行きの見えない状況だからこそ、基礎力という”土台”の重要性が増しています。ぜひお子さまと一緒に基礎力が身についているか、確認するところから始めてみましょう。

【ここだけは押さえておきたい!英算国の基礎力チェックポイント】

ポイント①「英単語力」

主要な英単語を聞き取り、意味とつづりを正しく覚えきれているか

英語学習で最も大事かつ基礎となるのは「聞く力」です。「聞く力」が身についていないと、「話す」、「読む」、「書く」の全ての定着スピードが遅くなることが予想されます。また、「読み」「書き」を本格的に学習する中学生でもアルファベットの小文字と大文字、bとdのような似た小文字の混同などがよく見られます。そこでまずは小学校範囲の主要な英単語を聞き取った上で、意味を正しく理解し、正確につづりが書ける状態を目指して、基本の英単語をしっかり定着させておきましょう。

ポイント②「計算力」

四則演算、分数・小数の計算をミスなく計算できるか

小学校で学ぶ四則演算、分数・小数の計算は中学でも引き続き使用していきますが、中学の数学では計算のスピードよりも、どう考えて問題を解くかの思考力が問われることが多いのが実情です。一方で、せっかく考える道筋が立てられていても、計算が速く正確にできなければ、正解に至ることはできません。だからこそ今、全ての問題を解く第一歩となる計算力を磨くことがとても重要です。まずは、四則演算や分数・小数の計算問題、それらが混合された計算問題を、数多く一定の時間内で解きこなすことから始めてみましょう。正確に計算する力と、手際よく速く解く力、この両方を身につけることがポイントです。

ポイント③「漢字力」

つまずきやすい漢字とその意味を正しく覚えきれているか

高校入試の漢字の書き問題の約9割は、小学校範囲の漢字といわれています。読み方、送り仮名、字形、同音異字の4つの観点から小学校範囲の漢字を正しく覚えきれているかどうかが重要となります。中でも、とくに間違えやすい「同音(同訓)異議語」の読み・書き問題を繰り返し反復して定着させましょう。今から漢字・語彙を身につけておくことは多くの中学生がつまずきやすい文章読解問題の対策にもつながります。

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