【はじめに】ベネッセ社員に聞いてみました

東京、神奈川、千葉、埼玉に約2万人の外国籍小中学生

 CO-BOが第1回目に取り組むテーマは「外国にルーツを持つ子どもたちが直面する就学問題」です。グローバル化が進む日本社会の中で、様々な事情で来日する「外国にルーツを持つ子どもたち」は少なくありません。しかし公教育において、彼らの受け入れ態勢は必ずしも万全ではありません。日本が真にグローバルな国になるためには、いま学びにおいて何をしたらよいのでしょうか。

日本で学び、進学を希望する際に直面する問題

 「外国にルーツを持つ子どもたちが直面する就学問題」の第1回フォーラム(※)では、認定NPO法人「多文化共生センター東京 」代表理事の王慧槿さんにご登壇いただき、「何が起きているのか」「どうして起きているのか」「なぜそれが問題なのか」について語っていただきます。フォーラムの様子はCO-BOサイトで、6月上旬に公開予定です。
※CO-BOではテーマごとに実施する「フォーラム」で、テーマとして取り上げる社会問題に詳しい有識者の皆様に、問題について語っていただきます。

CO-BOスタートに際して ベネッセ社員に聞いてみました

 社会問題は多岐に渡る分野で発生します。そこでテーマ選定にあたり、(株)ベネッセコーポレーションの2014年度新入社員、およびベネッセ教育総合研究所メンバーを対象に「日本にある社会問題と聞いて、どのような問題を思い浮かべるか」というアンケート調査を実施致しました。さまざまな回答が得られましたが、特に次のような意見があがりました。
少子高齢化、地域格差、経済格差、世代格差、子どもの貧困、女性の社会進出、マイノリティ問題、グローバル化、政治的意識の低さ、環境、災害復興等
 異なる分野に起因するように見える社会問題も、原因は同じであったり、特定の社会問題が他の社会問題の原因・要因になったりしているのでは、という意見も出ています。CO-BOではテーマとして取り上げる社会問題の構造をモデル化し、わかりやすく提示していくことを目指します。