【体験談】プログラミングが楽しい理由は3つ!ハマった理由を小学生に聞いてみた

プログラミング学習が気になりつつも、「楽しく続けられるのかな?」「日常や授業でどんなことに役立つの?」「自分は教えられないけど大丈夫?」など、疑問や不安を抱えている保護者のかたもきっと多いことでしょう。そこで今回は、プログラミング学習者の体験談をご紹介します。

小学2年生からベネッセのプログラミング講座の受講を開始し、今年で5年目。現在は、より本格的なプログラミングが身に付く「プログラミング講座 アプリ開発」の講座で、さらにスキルを伸ばしているO君に、プログラミングの楽しさや日常や勉強でどう生きているか、お話を聞きました。

この記事のポイント

ベネッセのプログラミング講座とは?

ベネッセのプログラミング講座**は、情報モラル・セキュリティーや情報デザインなど、情報を正しく活用する力を身に付けること、初めてでも学びやすいビジュアルプログラミング言語の「Scratch*(スクラッチ)」を活用して、プログラミングの基礎を学びながらプログラミング的思考を養うことを目指した講座です。

*ScratchはMITメディアラボのライフロング・キンダーガーテン・グループが設計、開発、維持を行っています。詳細はhttps://scratch.mit.edu/を参照してください。
**ベネッセのプログラミング講座は3種類あります。ここでは最も基礎的なScratchを使用する講座を紹介しています。
このほかにノーコードツールのClickを使用し企画を形にする力をつける「プログラミング講座 アプリ開発」、JavaScriptやPythonを使用しコーディングスキルをつける「プログラミング講座 Web制作・AI入門講座」があります。

プログラミング講座を始めたきっかけと現在の学習は?

きっかけはゲームの仕組みが気になったから

ゲームで遊んでいる時に、「どんな仕組みでできているんだろう?」と思ったことが、プログラミング講座を始めたきっかけと教えてくれたO君。保護者のかたも「興味がありそうだから勧めてみました」と話してくださいました。

実用性がある「プログラミング講座 アプリ開発」はさらに達成感が大きい

現在は、「プログラミング講座 アプリ開発」の講座にステップアップし、ToDoリストなど実用的なアプリをつくって、実際にスマートフォンでおうちのかたと買い物の時などに一緒に使っているそうです。

「実用的なアプリをつくって、それを実際に使ってもらえるのは達成感がありました」と話してくれました。おうちのかたと一緒に使えるのがうれしく、学びが生活とつながっている実感も得られるそうです。

プログラミングはどんなところが楽しい?

つくる工程そのものが楽しい

プログラミングの楽しさを聞いてみると、「プログラミングでキャラクターを動かすのが楽しい!思ったとおりに動いた時の達成感がある」と、つくる工程そのものの楽しさを話してくれました。

習ったことを応用してオリジナルのゲームをつくったり、タイマー機能を付けて自分なりに改造したり、自分で考えて工夫できることに楽しさがあり、モチベーションを保ちながらプログラミングを続けているそうです。

友達や家族に見せて、楽しんでもらえるとうれしい

「自分がスクラッチでつくったゲームを、友達や家族が楽しんでくれるのがうれしかったです」と話してくれたO君。

プログラミングにおいて、「自分でできた!」という喜びももちろんですが、おうちのかたや友達に見てもらって反応がもらえると、うれしくなってさらにやる気アップにつながるそうです。

話せる仲間がいるよろこび =掲示板やイベント=

プログラミング講座では、掲示板やイベントなどで、受講生どうしが交流できるようになっています。

プログラミングは学校によっても取り組み状況が異なるので、話題にできるお友達が周囲にいない場合も少なくありません。「『まちのけいじばん』で仲間とプログラミングについての話ができるのがうれしい」「プログラミングフェスなど、いろいろなプログラミングのイベントに参加するのが楽しくてハマっていった」と話してくれたO君。「まちのけいじばん」は、管理人が発信を確認している安全な環境で子どもたちに疑似的にSNS体験ができるように設計している教材の一つです。「プログラミングフェス」とは、自分の作品の画像を投稿したり、他の受講生の作品を見て感想を伝えたりするイベントのことです。

プログラミングフェスや掲示板で、自分がつくった作品について意見をもらい、それを取り入れてブラッシュアップしていく過程に楽しさを感じ、「もっといいものをつくりたい」と思う原動力になっているようです。

他の受講生とともに協力してアクションゲームをつくり上げるイベントでは、掲示板で意見を聞き、大規模なゲームをつくったことが思い出に残っていると話してくれました。

プログラミングは日常や学校の授業でどう生きている?

ゲームや身近な仕組みへの理解が深まった

プログラミングを学んだことで、日常生活の見え方が変わったそうです。たとえば、シューティンゲームをつくっている時に、「あのゲームは元々こんな仕組みでできたんだな」と以前プレイしたゲームの仕組みについて考え、よりゲームが身近になったそうです。

ゲームだけではなく、コンビニのレシート発行やPOSシステム、コピー機、自動販売機、ファミレスの配膳ロボットなど、日常で活用されている機械の仕組みについても考えるようになったのだとか。

保護者のかたは、「テレビやニュースで機械やシステムの映像が出ると、子どもが『これプログラミングでやった!』とぽろっと言うんですよ」とうれしそうにおっしゃっていました。プログラミング学習を通して、世の中の見え方が変わったことで、今まで気付けなかったことに気付ける楽しさがあるようです。

国語の授業の発表でプログラミング講座の内容が役立った

「国語の授業で、スマホやSNSと健康の関係についてポスターをつくった時に、プログラミング講座の情報レッスンの内容が役に立ちました」と話してくれたO君。

レベル4ではSNSなど身近なものを使ううえでのモラルのほか、高校の情報Ⅰにつながる手ごたえのある内容も学びます

ベネッセのプログラミング講座では、プログラミングの知識や技術だけでなく、情報モラルやセキュリティーについて学ぶレッスンもあります。SNSの基礎知識やフェイクニュース、ネットの注意点など、情報にまつわるマナーや危険について学べるため、国語のポスターテーマにも役立てることができました。

一見、関係性が薄そうに見える教科でも、プログラミング講座で学んだ知識や思考は、他の教科とあらゆる場面でつながっていきます。 

このように、生活や学校で学びがつながっていく楽しさを発見すると、保護者のかたが声かけしなくても、自主的に学習を進めていけるようになるのですね。

まとめ & 後輩へのメッセージ

プログラミング講座の体験談から、プログラミングは単なる習い事としてだけではなく、つくる楽しさや達成感、家族・友達と共有する喜び、日常や授業で役立つ発見を与えてくれる存在だということを教えてもらいました。最後に、プログラミング講座の後輩へのメッセージをご紹介します。

【後輩へのメッセージ】

「プログラミング講座は、プログラムを学んで、自分でつくって、工夫して、自分で遊んだりみんなに喜んでもらったりできるところが楽しいです。アプリ開発では、家族や友達に実際に使ってもらえて、必要性が感じられるのがいいと思います。レッスンにつまずいてしまっても、1回立ち止まって、前のレッスンを見返したり、ゆっくり考えたりすることでいつか正解にたどり着くと思うので、諦めずにチャレンジし続けてほしいです」

O君、貴重なお話をありがとうございました。

編集協力/海田幹子

子育て・教育Q&A