動画ライブラリ 保護者の授業

親子で作ろう!地域安全マップ

「保護者の授業」では、子どもを伸ばす専門家を講師に迎えた授業が動画で視聴していただけます。
このシリーズでは、地域安全マップの作成方法の開発者の小宮信夫先生を講師に迎え、「親子で作ろう! 地域安全マップ」をテーマに実施した授業を4回にわたってお届けします。

小宮先生の授業は「不審者に気をつけることが大事なのではない」と、まず、参加者の固定観念をくつがえすところから始まりました。地域安全マップを作るコツは、「人」ではなく「場所」に注目すること。「不審者」や「危険な人」を見分けることは難しいけれど、「危険な場所」を探すことは簡単なのです。犯罪者が好きなのは「入りやすく、見えにくい」場所です。「地域安全マップ」を作る第一歩は、入りやすく、見えにくい場所を探すことでした。

第1回「犯罪者の好きな場所ってどこ?」

「今日みんなに作ってもらうのは、『地域安全マップ』。これを作ることによってみんながどんどん安全になっていく、不思議なパワーを持った地図なんだよ」。
小さな子どもにもわかりやすい言葉で、軽快に授業を進めていく小宮信夫先生。この日集まったのは、小学1年生から6年生までの総勢12組の親子たち。最近よく聞く「地域安全マップ」とは、いったいどういうものなのでしょうか?

第2回「具体的に危険な場所を考えよう!」

1回目の授業で「犯罪者が好きな危険な場所は『入りやすく』『見えにくい』ところ」と納得した子どもたち。次のステップは、それが実際にどういう状況なのかを理解すること。小宮先生が、ホワイトボードに具体的な例を示して、子どもたちに考えさせます。
子どもたちになじみの深い通学路と公園を例に、「ここに塀があったらどうだろう?」「もし街灯が壊れていたら?」と、小宮先生の質問は続きます。

第3回「街を歩いて危険な場所を探そう!」

大人のアドバイスを受けながら「入りやすく、見えにくい」場所に注目して歩いた街は、子どもたちにとっては普段とはまったく違って見えました。
一見、安全に見える場所でも、「もし夜だったら」「家のカーテンがしまっていたら」「ここに車が駐車されていたら」と想像力を働かせることによって違う側面が見えてきます。想像以上に危険な場所が多かったことには、一緒に歩いたお父さんやお母さんも驚いていました。

第4回「地域安全マップから見えてきたもの」

とうとう、地域安全マップが完成!マップを見ながら、小宮先生がこの日一日を振り返ります。犯罪者が好きな危険な場所はどこ?危険な場所を通らなければいけないときはどうする?
朝早くからの講義、街歩き、マップ作成作業を通じて、子どもたちに安全意識は根付いたでしょうか?

プロフィール

小宮信夫

立正大学文学部社会学科教授(犯罪社会学)
東京都「地域安全マップ専科」総合アドバイザーをはじめ、地域安全マップの作成方法の開発者として、全国各地で地域安全マップづくりを支援している。

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