中学準備は《今》から!
6年生のうちに育てたい
「自主的な学び 」
「中学生に向けて、どんな準備をすればいいんだろう?」
「中学は定期テストもあって、勉強も部活も忙しくなるのに、このままで大丈夫かな?」
「子どもが反抗期……、親はどこまで関わればいいの?」
いよいよ小学校の最高学年。中学生まであと1年という節目の時期に、上のような気持ちを抱えている保護者のかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
実際、中学生になると定期テストが始まり、部活動などで時間的なゆとりも少なくなるかもしれません。スムーズに対応できるようになるためには、6年生のうちから、自分の意志で目的を持ち、考えながら学ぶ「自主的な学び」を育てることが大切です。
今回は、6年生の今だからこそ身につけたい「自主的な学び」の育て方と、それを後押しする保護者のかたのサポートについてご紹介します。
自主的な学びとは?大事な理由
自主的な学びとは、自分の意志で目的を持ち、考えながら学ぶこと。とはいえ、難しく考えすぎないで大丈夫です。
たとえば「算数のドリルで、比がニガテ。難しい文章題より、計算問題からやってみよう」「自主学習の宿題が出た。野球が好きでメジャーリーグに興味があるから、野球選手がどうやって英語を勉強しているか調べてみる」といった具合に、自分で考えて勉強に取り組む姿勢が大事になります。
中学生になると、こういった「自主的な学び」が大事になります。中学校は定期テストが始まり、「テスト範囲が発表されてからの1~2週間で、自分で計画を立てて、自分に合った勉強をして、目標点をとる」姿勢が求められるからです。高校受験、大学受験等、自分の進路を選んでいく時期でもあり、そういった進路に合わせて目標を決めた学びを行っていく必要も出てきます。
自主的な学びを育てるカギは「理解できた喜び」と「考えることの楽しさ」
とはいえ、いきなり「自主的な学び」をお子さまに求めるのは、大変です。「ただでさえ動画を見ているばかり……。自主的に勉強してもらうには、どうしたらいいの……?」と思っている保護者のかたもいると思います。そんな時のヒントになるのが「理解できる=楽しい!」と思えるようなサポートです。
「理解できた喜び」は保護者のかたの声かけでこそ思い出せる
子どもは、「わかった!」という喜びを感じていても、それを意識して覚えているわけではありません。逆に、「わからない=楽しくない」という気持ちばかり残ってしまうこともあります。
そんな時こそ、保護者のかたの声かけが大きな力になります。たとえば宿題やテストでできている点があった時、
「複雑な文章題まで、しっかり式にできてるね!」
「何か気づいたことはある?」
などのように声かけをしてみるのがおすすめです。
この質問が、子どもの中にある「うれしかった記憶」を思い出させてくれます。声かけをくり返すことで、子ども自身も「学ぶって楽しいかも」と感じるようになっていくでしょう。
「考えることの楽しさ」は家庭での会話や体験からも生まれる
これから進学するにつれ、自分自身で考え選択していく場面が多くなります。
学習面においては……
「授業はどう受けたら効果的かな?」
「テスト勉強は何から始めたらいいんだろう?」
「苦手なところ、どうやって克服しよう?」
などを考える必要があります。
自分に合うやり方を見つけるためには、考える力が必要。保護者のかたの声かけは考え始めるヒントになるでしょう。とはいえ、反抗期のお子さまに対して長く説明するとケンカになることもあるので、さらっとひと言声をかけるにとどめるレベルでもいいですね。
【保護者のかたができるサポート】
・子どもが考えている間は、口を挟まず見守る
・まちがっていても、まずは「そう考えたんだね!」と受け入れる
・わからない時は「一緒に考えよう!」というスタンスが◎
大人に近づいている6年生。いちばん身近な大人の保護者のかたに自分の考えを受け入れてもらえた経験は、「考えることって楽しい!」という気づきにつながりますよ。
