勉強ができる子と、
できない子の差はどこにある?
ムリなく学習習慣を
つける方法は?

「勉強しなさいと言っても、全然やらない…このままで大丈夫…?」

2年生になると、学校生活にもすっかり慣れる反面、勉強面では1年生の時より内容が複雑になって覚えることが増えてきます。
算数では九九が登場し、漢字は1年生の2倍の160字を習得。保護者のかたも、なにかと勉強の気になりごとが出てきがちな学年です。

そんな2年生の学習のできる・できないを分けるポイントとなるのが、「自宅での学習習慣」なのです。その理由と、学習習慣を身につける時に、気をつけたいポイントを解説します。

低学年からの学習習慣
今後の学力に大きく影響する!

2年生から学習習慣をつけると、
その後の学年でも役立つ!

Q 2年生から学習習慣をつけてよかったと思いますか?

小学生の保護者のかたの声を見ると、「2年生から学習習慣をつけてよかった」という声が多数あがります。

3年生では宿題が増えたり、高学年になると委員会が始まったり、習い事で忙しくなったりと環境も大きく変化するので、あとから家庭での学習習慣をつけるにはハードルが上がります。

小学校生活に慣れて、落ち着いて過ごせる2年生だからこそ、学習習慣をつけやすい時とも言えるのです。

2年生が学習習慣を身につけるヒケツは
約15分の短時間」にあり!

ムリして長時間の
勉強をしなくてもOK

Q 毎日どのくらい宿題以外の勉強をしていますか? 「2年生」の勉強時間平均15.6分

「家庭学習の習慣をつける=長時間勉強をしないといけないのでは?」と心配に思われるかたもいらっしゃると思います。
けれども実際は、2年生の勉強時間の平均は「15.6分(宿題の時間を除く)」です。

保護者のかたからすれば「そんなに短くて大丈夫?」と思う時間ではありますが、逆にそのくらいの短時間だからこそ、お子さまが集中して勉強できるのです。

「まずは15分」「できそうな日から」の気楽なスタートでOK。

加えて、お子さまと話し合って「いつ勉強するか?」も決めておけるといいですね。オススメは、しめ切りを設けやすい時間帯です。朝なら「起きてから朝ごはんができるまで」、学校帰りなら「夕ご飯の前」「好きなテレビ番組が始まる前」などがあげられます。

終わりの時間がわかりやすいので、お子さまが集中して勉強しやすくなりますよ。

【Q&A】学習習慣をつけるにも、
いろいろ悩みが…どうすればいい?

【Q】声をかけないと、自分から勉強してくれません…。
【A】アラームや、スマートスピーカーを使ってみるのがオススメです。

2年生のお子さまは、つい自分が気になるものに目がいってしまう年頃。自分から勉強を始めるのが難しいのも当然のことなので、ご安心ください。

とはいえ、保護者のかたが毎日「勉強しなさい!」と言うのも、疲れてしまいます。お子さまにとっても、保護者のかたに言われてやると「強制された」という意識になり、やる気が下がってしまうこともあるでしょう。

そんな時こそ、アラームやスマートスピーカーのグッズに頼ってみるのも一つの手です。

勉強時間3分前にアラームをセットして、3分後にアラームが鳴ったら勉強開始。このくらいのシンプルなルールでハードルを低くして始めてみましょう。

保護者のかたが言うとケンカになるけど、アラームに従って勉強を始めたとなると、お子さまにとっては「自分の決断で決めたこと」になります。

「アラームが鳴ったから自分で勉強を始めた! そんな自分えらい!」と小さな自信を積み重ねていけます。

【Q】国語を家で勉強する時には、どんなことを気をつけるといいですか?
【A】お子さまが「自分で考えたり、伝えることは、楽しい!」と思えるサポートを。

家だからこそ、じっくり考えたい 会話の中で自分の考えを深めることができる

国語はすべての教科の土台となる大切な力。他の教科の問題文を読み解き、解答するにも国語力が必要となるからです。

保護者のかたは、お子さまが「自分で考えたり、伝えることは、楽しい!」と思えるサポートをするのがオススメです。

例えば音読の宿題の時に、「今のセリフは感情をこめられていたね! どんな感情をこめたの?」と問いかけてみたり、お休みの日に、お子さまが好きな本やマンガを親子で読んで「どの登場人物が好き? 理由は?」など、 「推しキャラ」について語り合ったりするのもいいですね。

国語の力は、机の上の勉強という形をとらずとも、ご家庭で伸ばすことができます。「自分の思いや考えを形にして、伝えることは楽しい!」とお子さまが感じられると、どんどん力がついていきますよ。

【Q】算数を家で勉強する時には、
どんなことを気をつけるといいですか?
【A】お子さまが「考えるのは楽しい!」と感じられるサポートを。

算数で大切にしたいのは、計算力だけでなく、「なぜその答えになるのか」と試行錯誤したり考えることを楽しむこと。小学生時代に算数が得意だった人ほど「解きごたえのある問題」との出会いを楽しいと感じたというデータもあります。たし算やひき算などの計算問題も、ただくり返し計算するのではなく、式の場面をイメージし、なぜその答えになるのかをしっかり理解することが大切です。

とはいえ、自分で考えていると、お子さまが「わからない!」と手が止まってしまうこともあるでしょう。

特に低学年の場合は「問題文が長い」「なんとなく難しそう」と思ったら、考えること自体をあきらめてしまいがちです。

そんな時こそ、保護者のかたの出番。まずは問題文を理解するために「とりあえず、問題文をいっしょに音読しよう」と誘ってみましょう。

問題文をていねいに読み、しっかり理解できれば、「じゃあ、こうすればできるかも?」と問題を解く糸口を見つけて、自分で考えて解き始められるかもしれません。

「それでもわからない…」となったら、簡単な問題に戻ってみましょう。簡単な問題をやってみて、もしできるようなら「できているね! 次の問題もやってみよう。きっとできるよ」と声をかけてみてください。

その日のうちに無理をせず、翌日など時間をおいてあげるとよい時もあります。再度、問題に冷静に向き合うと「できるかも?」と思え、意外とすんなり解けることもありますよ。

お子さまの「わからない」が解決すればするほど、「考える楽しさ」を感じる機会も増えていくことでしょう。