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理科

濃度の実験も化学変化も体験!

ゼリーの7変化

  • 対象学年(おすすめ年齢)小学校高学年(保護者のサポートがあれば低学年から)
  • かかる日数(目安)1〜2日

材料の配合を変えて色や固さの違うゼリーを作ります。「次はこんなゼリーを作りたい」と自然に探究心がわいてきて、スイーツやかわいいものが好き、実験が好きな子にピッタリ!

親に嬉しいポイント

できたゼリーはおやつにも料理にも使える!

どんな学びがある?

固まる、色が変わるなどの化学反応(相互作用)にふれることで、理科的な実験の楽しみを体感できます。好奇心を刺激し、「こうしたらどうかな?」「これだとどうなる?」と新たな疑問を見つける力も育ちます。

こんな声かけで学びを後押し!

  • きれいにできたね! 他の味でも試してみようか
  • 家族みんなのおやつができちゃった!ありがとう!
  • こんなふうに変化するんだ。面白いね!

動画でわかる!取り組み方と注意ポイント

やってみよう! ゼリーの7変化 かんたん実験方法と
ポイント

用意するもの

  • ゼラチン(板ゼラチンまたは粉ゼラチン)
  • ハーブティ(バタフライピーまたはマロウブルー)
  • レモン果汁
  • 乳酸菌飲料
  • 好みで砂糖

進め方

  • パッケージなどの指示のとおりにゼラチンを溶かす
  • ハーブティーを入れ、好みの甘さにして熱いうちに3つのカップに注ぐ★やけどに注意して。
  • 1つのカップにレモン果汁を入れる
    ★ゼラチンは、酸性のレモン果汁を入れると固まりにくくなるので、200ccに小さじ1〜2杯を目安に。
  • 1つのカップに乳酸菌飲料(原液)を入れる
  • 1のゼラチンをそれぞれのカップに入れて溶かし、冷やして固める
    ★湯温が50度以下にならないうちに溶かします。ゼラチンの形状などによって溶ける温度は異なります。
  • ゼラチンの量を変えて、固さの違うゼリーも作ってみよう

注意ポイント

  • はじめはパッケージなどに記載された分量で作る
  • ゼラチンはしっかり戻して(ふやかして)よく溶かす
  • ゼラチンを入れた液を沸騰させない(火からおろしてから入れる)
  • 30分後、1時間後、2時間後などに取り出してスプーンで弾力を確認
  • 固さが変わらなくなったら出来上がり(目安は2〜3時間)

興味のきっかけをプラス

ドレッシングを固めてサラダに!

  • 型抜きをして飾り付けるときれい!

  • フルーツ缶とシロップ液で簡単・豪華に!

自由研究のまとめかたのコツ

先に分量や手順を決めてメモを用意する

  • 使うものをひとまとめにして写真に撮っておく(進めるのも楽になる)
  • 分量や手順を先に決めて書き出し、その通りに進める(変更したらメモを修正)
  • 食べた感想とあわせて次に試してみたいことを考える

撮影係がいるとスムーズ

  • 手順をこまめに撮影していくと、わかりやすいまとめができる
  • 小さな気付きの記憶も引き出しやすい
  • 作りながら写真を撮るのは子どもには煩雑すぎるので大人が横で撮影してあげるとよい

撮影のヒント

  • 実験の経過はなるべく同じ角度から撮影すると違いがわかりやすいまとめに
  • 明るい部屋で自然光で撮影すると見やすい!
  • 質感を伝えたいときは思い切りズームして
  • 固さの違いはゼリーに皿を乗せてつぶれ具合を比較

コメントの書き方は個性に合わせて

  • 気づいたことをたくさん書く2gで固さがすごく変わった/色はゆっくり変わる/ジュースが冷めるとゼラチンが溶けない など
  • 予測したことと比較して書く材料や分量で「固まる時間/固さ/味/色」はどう変わるか/青いゼリーにレモンを載せるとどうなるか など
  • 感じたことを情緒的に表現してもいい思ったより味が薄い/なぜ固まるのか不思議/一番好きな固さは…/こんなゼリーも作りたい など

まとめ用紙 ダウンロード

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最後に・・・

実験を通して、変化への興味だけでなく、自分で変化を起こす楽しみや達成感も味わえます。「すごい!」「面白い!」「不思議!」とおうちのかたも一緒に驚き、気付きを共有して、まとめのコメントをいっぱい増やしましょう!

監修:白數哲久(昭和女子大学准教授)

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