リボベジにチャレンジ※リボベジ=リボーンベジタブル
- 対象学年(おすすめ年齢)…小学校低学年〜高学年
- かかる日数(目安)…1〜2週間
野菜の端切れを再生させるリボーンベジタブル。植物の成長の様子を観察することで、日々の変化にわくわくしたり、根、茎、葉などの構造に注目したり、自然科学への興味のきっかけになります。キッチンも明るくなりますよ!
準備不要!プチ植物でキッチンもリフレッシュ&添え野菜に使える
「植物は種から育つもので収穫した野菜はそれ以上成長しない」……そんな思い込みをなくし、生命への驚きや発見を与えてくれます。水の量や日当たりなどの環境が成長に大きく影響するなど、探究心を刺激するポイントもいろいろ。
- あ、また大きくなったみたいだよ!
- このニンジン、根っこがないのに茎が伸びるなんて不思議だね
- 水換え毎日続いてるね。野菜も気持ちよさそう!
かんたん実践方法と
ポイント
おすすめ野菜
- 豆苗(動画で紹介しています)
- にんじん
- ねぎ
- だいこん
- 器を用意して水をはる(1cm程度)
- いつもの調理と同様に野菜をカット
★豆苗は脇芽を残して! - 根側を下にして器に入れ、日当たりのよい場所に置いておく
- あとは毎日2回、水換えするだけ!
- 野菜や器のぬめりは洗って清潔にしておく
- なるべく日当たりのよい場所に置く
★夏は水が熱くならないように直射日光を避けて涼しくて日当たりのよいところに - 水換えはこまめに行う(水の量が少なく水が腐りやすいため)
- ニンジンなど、容器と切り口が密着する場合は、器にストローを並べてすき間をつくり、上に野菜を置くと腐りにくくなります。
- 水換えの時に茎の長さや芽の数、様子などをチェックしよう
- 芽や葉が付いている位置、大きさにも注目しよう
- 観察は毎日行って発見のチャンスを見逃さないようにしよう
- 1〜2週間観察を続けて、あまり成長しなくなったら収穫しよう
⇒条件によって成長速度や収穫量が変わる。うまくいかないときこそ学びのチャンス!
野菜や水の高さ、置く場所などを変えて試してみよう
作るのが好きな子ならペットボトルをデコレーションしたり箱を作っても面白い
(牛乳パックで豆苗を育てると髪みたいに伸びる)
まとめるテーマを初めに決めておく
例)
- 低学年:観察記録を付ける
- 高学年:条件を変えて比較する(野菜の種類、水位や交換頻度、置く場所 など)
- 中学生:情報を調べて加える(食材の基礎情報、日光や水の役割、水耕栽培とは など)
写真または絵とセットでまとめる
- 絵を描く時は気付いたところを詳しく描く
- 写真なら接写しておく→気付いたことはメモしておく
- ときどき持ち上げて根の裏側なども観察する
コメントの書き方は個性に合わせて
- 気付いたことをたくさん書く「下のほうは葉が小さい」「茎が窓のほうを向いて伸びる」「成長の速さがバラバラ(●cm〜●cm)」「葉が出てこない茎もある」など。
- 調べたことと比較して書く育てる野菜やリボベジについて事前に調べておくと気付きが増える。「ニンジンは1〜2週間で育つ/実際は●日くらいかかった」など。
- 感想や疑問をコメントにしてもよい「水換えを忘れたら元気がなくなった」「捨てるところだと思っていたのに食べられてびっくり」など。
植物は毎日観察していると、新しい芽が出たり茎が伸びたり、いろいろな変化があります。「観察が楽しくなる」のが自由研究成功のカギ。おうちのかたも一緒に観察して、「ここ見て!」「もうすぐ食べられそうだね」などの声かけで観察の継続をサポートしてくださいね!
監修:白數哲久(昭和女子大学准教授)