小学生(1・2年生)/安全のための11か条
安全のための11か条
お子さまがインターネットを安全に使用するために、ご家庭で一緒に学んだり、話し合ったり、設定したりしておきたい項目をまとめました。小学生(1・2年生)のお子さまがインターネットを使用する際や、タブレット端末などでの学習を始められる際は、ぜひ保護者のかたが一緒に操作をして、お子さまに使い方や注意点をお伝えください。また、パソコンやスマートフォンなどをお子さまが使用する場合も、同様に約束や設定をしておきましょう。
インターネットにおける技術やサービスは変化が速く、便利になると共に、新たな問題点も次々に現れます。インターネット使用の安全を守るためには、常に新しいサービスやその問題点にアンテナを張りつつ、お子さまがどんなサービスを利用しているのか、安全についてどんな不安があるかを、お子さまと話し合っていくようにしましょう。
インターネットの性質について
タブレット端末などはおもちゃではなく、パソコン同様の機能を持つ高性能のデジタル機器であり、世界とつながっていることを再確認しましょう。いろいろなことができる半面、危険なこともあると理解することが、安全を守る第一歩です。インターネットについて話し合いながら、実際に操作し、お子さまと一緒に学びましょう。
- インターネットは機械の中だけではなく、世界とつながっていることを伝える。
- インターネットはみんなが見ることができるものなので、ルールやマナーを守って使うことを伝える。
- インターネットはいろいろな人がいる場所であり、いい人も悪い人もいることを伝える。
- インターネットは使い方によっては、悪い人から連絡が来たり、自分のことを知られて悪いことに使われたりすることもあることを伝える。
- インターネットにある情報は、いろいろな人が書き込んだものなので、正しいものも正しくないものもあることを伝える。
- インターネットに一度書き込むと、消すボタンを押して見た目には消えても、記録は完全には消せないことを伝える。
- インターネットでは名前を書かなくても、適切な方法をとれば、誰が書いたのかわかる方法があることを伝える。
使ってよい機能・アプリについて
小学生(1・2年生)のうちは、タブレット端末などでの学習や、スマートフォンなどでの電話など、必要な機能を確認し、それ以外は使わないように約束しましょう。
- フィルタリングや使わない機能をオフにするなど、お子さまに必要な機能のみを使えるようにする。(→詳しくは「 タブレット端末などを渡す前にしておきたい設定・約束」をご覧ください)
- アプリやソフトを新しくインストールするときには保護者のかたと一緒にやるよう約束する。
セキュリティについて
ID・パスワードは家の鍵と一緒で、知らない人が勝手にタブレット端末を見たり、●●ちゃん(お子さま)のふりをして操作したりしないようにする大切なものであることをお子さまに伝え、保管方法や気をつけることを一緒に話し合いましょう。
- お子さまと一緒に、ID・パスワードを決めて、保管方法も話し合う。
- ID・パスワードは保護者以外には教えてはいけないことを伝える。
- 友達や他の人のID・パスワードを知ったとしても、使ってはいけないことを伝える。
初めて使うときや、いつもとは違う機能を使う場合は、設定をしたり確認をしたりすることがあるので、必ず保護者のかたと一緒に操作するようにしましょう。
- 初めて使うアプリなどがある場合は、使ってよいか保護者のかたに相談するように約束する。
- いつもと違う画面や注意書きが出てきた場合は、すぐに保護者のかたに相談するように約束する。
- タブレット端末などに不審な挙動が見られ、ご家庭で対処できない場合は専門機関に相談する。(専門機関の連絡先は「 トラブルが発生したら?」へ)
タブレット端末などをなくすと、もう一度購入やレンタルするのにお金がかかるだけではなく、中に入っているID・パスワードやその他の情報も盗まれてしまうことがあることを伝え、管理方法を一緒に考える。
- タブレット端末をなくさないようにするためには、使う場所・持ち運ぶときの方法など、お子さまと話し合ってルールを決めておく。
- タブレット端末は、家の中で使うこと、持ち出す場合には保護者のかたと相談することを約束する。
- もしもなくしたら、保護者のかたにすぐ伝えることを約束する。
- スマートフォンや携帯用wi-fi、またはレンタルしているタブレット端末の場合は、契約している会社の連絡先やなくしたときの対応内容を、保護者のかたが確認し、すぐ見られるようにしておく。
課金
アプリの購入やショッピングサイトの利用など、タブレット端末などに購入した際の情報が残っていると、お子さまにも簡単に買い物ができてしまうことも。お子さまが買い物できるような設定にせず、買い物は保護者のかたと一緒のときにだけすることを約束しましょう。
- アプリ購入サイトやショッピングサイトなどでは、ID・パスワードを保存しない。
- 購入に利用できる保護者のかたのID・パスワードはお子さまに教えない。
- パスワードは購入のたびに入力を要求する設定にしておく。
- タブレット端末などのロック解除に指紋認証を使う場合は、課金や購入では指紋認証を使用しない。
- クレジットカードで購入する際のカード番号・暗証番号・セキュリティーコードなどはお子さまに教えない、使った場合は必ず「ID・パスワードを保存する」のチェックを外してログアウトする。
- 必要なアプリを購入するなど、どうしても必要なときは保護者のかたが購入するよう約束する。また、クレジットカードではなく、少額のプリペイドカードの利用も検討する。
- クレジットカードの毎月の請求で、保護者のかたが使用した以外の請求がないかどうか確認する。
長時間利用・場所問題
タブレット端末などは、映像やゲームなども楽しめるため、夢中になって長時間使ってしまうことも。友達が来たときにずっと使ったり、食事などの時間に使うなど生活に支障が出ることもあります。使ってよい時間と場所のルールをお子さまと一緒に話し合って決めましょう。
- 勉強に使う場合、使ってよい場所と時間を決め、それ以外は使わないようにする。
- 勉強以外に使う場合は、どの機能やアプリを使ってよいかを決め、使ってよい場所と時間を決める。
- 友達が遊びに来たとき、友達と一緒に使っていいかどうか、使ってよい場合は、場所と時間、交互に使うなどのルールを決める。
- タブレット端末は基本的には家の外に持ち出しをしないよう約束し、持ち出す場合があれば、その際のルールも決める。
- スマートフォンを持っている場合は、使ってよい時間と場所、機能やアプリを決めておく。
歩きながらタブレット端末などを使うと、思わぬ事故につながる恐れがあります。小学生(1・2年生)なら、できれば家から持ち出さないよう、持ち出す場合はどのような場合が危ないかお子さまと話し合い、危ない場合は使わないよう約束しましょう。
- タブレット端末は基本的には家の外に持ち出しをしないよう約束する。
- 持ち出す場合は、保護者のかたに確認し、屋内の安全な場所に座って使用するよう約束する。また、使ってよい場所をお子さまと話し合って決める。
- 特に道路・駅構内などを歩きながら使うと思わぬ事故につながる可能性があるので、歩きながら使わないことを約束する。危ないのはどういうときかをご家庭で話し合う。
情報発信について
小学生(1・2年生)が情報発信をする機会は多くはありませんが、ルールを知らずに発信してしまうことも。最初に発信しないことを決めておきましょう。
- インターネットに文章の書き込みや写真や動画のアップをすると、家族や友達だけではなく、知らない人も見ることを伝える。
- インターネットに文章の書き込みや写真や動画のアップはしない、どうしても必要なときは、保護者のかたと一緒にすることを約束する。
- 自分の名前・住所・通っている小学校や最寄りの駅など、自分がどこの誰かわかる内容をインターネットに書き込んではいけないことを伝える。
- 自分や家族・友達の写真や動画・メッセージなどをインターネットにアップしない、アップすると知らない人からも見られることを伝える。
- 他の人が書いたものや作った音楽や映像をアップしないことを約束する。
- おもしろ半分でも、自分や家族・友達の裸の写真や映像は撮らない、もらわない、送らないことを約束する。
- インターネットを通して、知らない人とやりとりをしないことを約束する。
- メールを家族以外に送るときは、必ず保護者のかたが内容を確認してから送信するようにする。
家族と端末を共有する場合について
家族も一緒に使う場合は、ID・パスワードの管理を徹底し、お子さまにも買い物は保護者のかたと一緒にすることを約束しましょう。使う時間や譲り合いなどのルールも決めましょう。
- 今までに使ったショッピングサイトなど、クレジットカード情報や会員情報を入力してあるウェブサイトでは、「ID・パスワードを保存する」の選択を解除し、ログアウトしておく。利用するたびに同様にする。
- お子さまの使用する機能以外はオフにし、家族が使用する際に都度オンにする。
- 家族と一緒に使うタブレット端末などであり、他の人が使う場合は譲り合って使うようルールを決める。
- お子さまと、「買い物は自分ひとりでしない、金額が書かれた画面が出たら保護者のかたに確認する」よう約束する。
- お子さまの使用履歴を確認し、不明なウェブサイトやアプリのインストールなどがないかチェックする。
お子さま専用の場合について
小学生(1・2年生)のうちは、お子さまがどんなアプリや機能を使っているかを確認しておくことが必要です。また、お子さまが使うアプリや機能を確認し、不必要なものはオフにしておきましょう。
- お子さまと一緒にタブレット端末などを使用したり、保護者のかたの目が届くところで、使うよう約束する。
- お子さまが使うアプリやソフト以外はインストールしない。新たにインストールするときは、保護者のかたがするようにする。
- お子さまが使用するアプリや機能を決め、それ以外はオフにする。その他、お子さまに合った設定にしておく。
- 保護者のかたが使用していたタブレット端末などをお子さまに渡す場合は、今までに使ったショッピングサイトなど、「ID・パスワードを保存する」のチェックを外し、ログアウトしておく。お子さまの使用する機能以外はオフにする。可能なら初期化してから渡す。
- ※iOSの端末では本体の「設定」で「機能制限」を設定することができます。Androidの端末では、それぞれのウェブサイトやアプリの設定、通信会社の機能制限のサービスや、機能制限ができるアプリなどをご利用ください。
- ※iOS、AppleとAppleロゴは米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
- ※Android、Google Play、Google Play ロゴは、Google Inc. の商標または登録商標です。