先般から第2回ワークショップの様子をレポートして参りましたが、この度、同ワークショップの様子をまとめたショートムービーが完成しました(約8分)! 当日の活発な議論の様子をぜひご覧ください。
2013年度の「Teachers' cafe」で見えたのは、大きく2つのことだったと感じます。
1点目は、小学校・中学校・高校の先生方は、12年間の学びについて同じ方向性を目指しており、互いの学校種を知り、共に考えれば、具体的な学びのあり方を考えていける可能性が十分にあること。2点目は、答えがない課題に対して、多様な人が率直に、真面目に、前向きに議論をすることはとても楽しく、新たな気付きや勇気、また、共に考えられる仲間も得られる場にもなる、ということです。
ワークショップで本音を語り合いながら信頼関係を築かれ、学校種を超えて12年間の学びについてオピニオンをまとめられた先生方の姿は、私たちにとってこの上ない喜びであり、驚きすら覚えるものでした。自分たちも同様に、ベネッセとして何が出来るのかを考えたいという思いが募り、14年2月に実施した第2回ワークショップの後に、「社内cafe」と称した社内でのワークショップを行いました。現場の先生方の声を基に教育について考えたい有志が集い、所属部門を超えて教育のために何が出来るのかという原点や夢を語り合えたことは、自分の仕事の意義を確認する意味でも、とても大きなことでした。
第2回ワークショップでは、「12年間を通じて、何をどのように教えるか」をテーマに議論し、先生方に執筆いただいたオピニオンをウェブサイトに掲載しました。現場にいらっしゃる先生方だからこその表現で、12年間での学びを考える上での視点が複数示されましたが、具体的な指導のあり方や連携の仕方については、地域の差異なども踏まえた議論がまだ必要だと思われます。例えば、「Teachers' cafe」に参加くださった先生方が、それぞれの地域で具体的に議論くださるようであればとても嬉しいですし、「Teachers' cafe」でも、そのための後押しをしてまいりたい所存です。
グローバル化や情報化など、社会環境の変化が大きいこれからの社会では、答えがない中で主体的に考え、生き抜く力が求められます。他者と語り合いながら考えたり、新たなことに挑戦したりする姿勢を子どもたちに育むことが必要ならば、先生方も含め、私たち大人がそうある必要があると思います。その必要性と価値に、改めて気付くことも出来ました。たとえ小さくとも、本企画がよりよい学校、教育への確かな一歩になっていることを願いながら、13年度「Teachers' cafe」にご参加くださった先生方、ご協力をくださった皆様に心より御礼を申し上げます。
今回の発信をもって、2013年度「Teachers' cafe企画」も一区切りとなります。事務局では、前年度の反省を踏まえ、新たな企画を立案中です。具体的な活動方針が決まりましたら、改めてこのサイトで告知致しますので、引き続き「Teachers' cafe」企画にご期待ください。
2013年度「Teachers' cafe」事務局