新たに勤務校で研究が始まったり、ご自身が担当になったりしたことで「プログラミング教育」について今から勉強したい、という先生はいらっしゃいませんか?
この「ベネッセのプログラミング教育情報」サイトは、主に教育関係者に向けて、プログラミング教育に関する事例や研究、弊社の取り組みをお知らせしています。沢山のユニークな記事はきっと先生のお役に立つことでしょう。とはいえ、多数の記事がある中で、どれから読んだらいいのか……と迷うこともあるかと思います。
この記事では、小学校で行う「プログラミング教育」とはどんなものか?がわかるマンガとともに、参考となる情報へのリンクもご紹介します。

1.まんが「どうなる? どうする? プログラミング教育」
2.解説と参考リンク

 

どうなる? どうする? プログラミング教育




このまんがのPDFデータはこちらからダウンロードできます。
A4サイズに両面でプリントし、真ん中で二つに折るとページ順に読める冊子になります。ぜひ先生方で回覧し、参考にしてください。

 

解説と参考リンク

もし今、自分が小学校のプログラミング教育の担当者になったら……?

まず最初に疑問に思うことは大きくわけてふたつあることでしょう。
ひとつ目が「なぜ、プログラミング教育を行うのか」ということ、ふたつ目が「プログラミング教育では実際にはどのようなことをするのか」ということです。

プログラミング教育への基本的な疑問を解消するには?

そんな疑問を解消してくれるのが、文科省による「小学校プログラミング教育の手引()」です。
マンガの中では「第一版」をご紹介しましたが、2018年11月6日に「第二版」が新たに公開されました。

特にPDFの1ページ目「はじめに」を読むと、「なぜ」の部分はすぐに解消します。
そして11ページ目から始まる「小学校プログラミング教育で育む力」の章が「実際にはどのようなことをするのか」を教えてくれます。

ここの説明でポイントとなるのが「プログラミング的思考」です。

「プログラミング的思考」とは?

流行りのキーワードとなっているこの言葉。もちろん聞いたことはあるけれど、正確に理解できているかというと少し不安……という先生もいらっしゃるのではないでしょうか。
上記の文科省の資料とともに、ぜひこのサイトの「プログラミング的思考」についての解説記事も合わせてご覧ください。「プログラミング的思考」の意味や意義を整理し、理解しやすいように図式化してあります。

こうして文科省が示している「小学校のプログラミング教育で育む力」を理解したところで、次に気になるのは、それらをどのように授業に取り入れて行けばいいのかということです。

実際に授業をする時に役立つ情報

・「プログラミングで育成する 資質・能力の評価規準」……「プログラミング教育」で育成を目指す資質・能力、および、それを評価するための規準を、文科省の資料などを元に作成、発表したものです。実際に活用いただいた現場の先生方や教育委員会の方々からのご意見を盛り込んだ最新版(第二版)を2018年8月31日に公開しました。

・指導案共有サイト「プロアンズ」……実際の授業で使われた指導案や、授業ですぐ使えるScratchのテンプレートなどを見ることができます。当サイト内の解説記事も参考にしてください。なお、Scratchに不慣れな方は先に「プログラミングお試しツール」で体験してください(おためしツールの解説は次の段落にあります)。

・教材「楽しく学べるプログラミング」……1学年につき2コマずつの授業案と教材(配布用プリントなど)一式をご用意した、ベネッセの教材セットです。ミライシード導入校の先生は担当のICTサポータにご連絡ください。

まずは体験してみよう!

当サイトでは、Scratchを使って「プログラミング的思考」のうち、特に「順次」「繰り返し」「条件分岐」の3つの概念について体験できる「プログラミングお試しツール」を用意しています。
すでに多くの小学校で使われているScratchで、プログラミング的思考の第一歩に触れることができます。まずは気軽に体験してみてください。そして、これらのツールや概念を学習の中に取り入れるとしたらどんな授業ができそうか、ぜひ考えてみてください。

※2018年11月15日:「小学校プログラミング教育の手引」ご紹介部分の文言やリンクを「第一版」から「第二版」へと差替・修正しました。