12月6日に日本STEM教育学会(以下JSTEM学会)のSIG活動として、「プログラミング/コンピューティング教育研究会第2回研究会」を実施しました。

当日は27名の皆様に参加いただきました。参加いただいたみなさま、大変有難うございました。

研究会では、まず齋藤大輔氏による「プログラミング学習ツールを体系的に評価する取り組み-ルーブリックとタクソノミーの作成と分析-」の発表が行われました。

続いて柏メディア教育研究会で教科におけるプログラミング教育の研究・実践をされている金子和男先生、小川裕也先生による模擬授業が行われました。金子先生と小川先生は小学校の現場でプログラミング教育に取り組んでいる先生方で、実際に小学校で行った授業を今回は模擬授業として実施していただきました。

金子先生は、小学校4年生の、社会と総合的な学習の時間の合科の位置づけで、日本地図パズルの体験と「お気に入り」都道府県のプログラミングをテーマに、小川先生は、小学校5年生の算数で、正多角形の作図をテーマにした模擬授業でした。

模擬授業の後、「模擬授業の良かった点」「模擬授業より、自分がプログラミング教育の授業を設計する際に取り入れたい観点」「良いプログラミング教育の観点」の3つの観点について参加者がグループになって話し合いました。

 

参加者からは、教科で実施するプログラミング教育について、具体的なイメージがわいたという意見とともに、実施する際の難しさや、評価の在り方などの意見、さらに模擬授業で使ったScratchをこのように変えたらよいのでは、などの具体的な意見が出され、大いに盛り上がりました。

最後に、赤堀先生からコメントをいただきました。日本では、既存教科の中にプログラミングが導入され流ことになるので、教科の深い理解にプログラミングが資することをきちんと示していくこと、そして、人はICTをツールとして使うだけでなく、創造する側になる必要がある、という力強い言葉をいただきました。

次回は2月9日(金)18時から、同じくベネッセ初台オフィスで行います。また、プログラミング教育研究会後援の、クリエイティブラーニングのミートアップが、12月26日(火)に開催されます。

今回参加できなかった方も、ぜひご参加ください。いずれも詳細はまたこちらで連絡します。