「小1の壁」をきっかけに、お子さまの教育環境を見直そう!

 幼稚園・保育園を卒園し、「ようやく手がかからなくなる……」と安心しているとしたら、それは大きな間違いかもしれません。小学校への進学を機に仕事の継続が難しくなって退職する保護者は多く、この問題は「小1の壁」と呼ばれています。一体どのように乗り越えると良いのでしょうか。

小学校入学時に保護者が直面する「小1の壁」とは?

 最初に小学校への入学を機に、どのような「壁」が立ちふさがるのかを見てみましょう。

◆毎日の準備に負担がかかる

保育園でも毎日準備が必要な持ち物はありますが、半ばルーティンワークとなっていて、それほど負担と感じなかったかたが多いのではないでしょうか。小学校に入ると、教科書やノート、文房具、教材、体操着など、持ち物はグンと増え、しかも毎日必要な物が異なります。また「明日の図工で牛乳パックを持っていかないといけない」などと突然言われて、買いに走らなくてはいけないことも……。小学生とはいえ、1年生はまだ一人で準備するのは難しいため、保護者がフォローする必要があります。

◆毎日宿題が出る

近年は家庭学習を重視する傾向があり、1年生から、毎日しっかりと宿題を出す学校が増えています。学習でつまずかないためにも、十分にサポートしてあげたいところです。

◆学童保育の預かり時間が短い

保育園は19時頃まで開いていますが、自治体が運営する一般的な学童保育は17時~18時に閉まります。フルタイム勤務の場合は厳しいケースも多いでしょう。

◆平日に学校に行く行事や用事がある

保育園の集まりは土日が基本でしたが、小学校はPTAの会合や保護者会、授業参観、面談、町内パトロールなど、平日に学校に足を運ぶ必要がある行事や用事が増えます。毎回、有給休暇を取得するのは難しいケースもあるでしょう。

こうすれば「小1の壁」は乗り越えられる!

 幼稚園・保育園の頃にはなかったさまざまな負担が「壁」となっていることがおわかりいただけたと思います。では、これらを乗り越えるための方策を考えていきましょう。

◆持ち物の準備などを通し、お子さまの自立を促そう

保護者のかたが毎日の持ち物の準備をしてあげたら、いつまでも一人でできるようになりません。さらに自分がやるべきことという意識が芽生えず、学校に忘れ物をしたら、「お母さん、○○が入っていなかったよ!」と、保護者のかたのせいにしてしまうかもしれません。お子さまの自立を促すためにも、できるだけ自分で準備をしてもらい、保護者のかたは最終チェックをする程度にしましょう。難しい場合は、一緒にチェックリストを作るなどのフォローも考えられます。

◆1人で学習する習慣を定着させよう

宿題にも同じことが言えます。つきっ切りで見てあげると、時間的な負担が大きいので、夕食を料理している時間などに自分で進めてもらい、後からチェックしたり、分からなかった箇所を確認したりすると良いでしょう。毎日、きちんと宿題を提出することも大事ですが、それを通して1人で学習を進める習慣を定着させることも心がけてください。

◆民間学童や地域人材を活用する手も

最近は、遅い時間まで子どもを預かってくれる民間の学童保育が都心を中心に増えています。民間学童保育を利用すれば、預かり時間の問題は一発で解決しますが、利用料が高いのが悩ましいところです。他には、地域の「ファミリーサポート」に登録して学童保育の迎えをお願いしているかたもいらっしゃいますが、利用者は少なくないようです。また「シルバー人材センター」が引き受けてくれる場合もあります。

◆父親にも積極的に参加してもらおう

父親の側も有給休暇の取得や定時退社、時短勤務などをすることで、平日の行事などに対応しやすくなります。子育てについて両親で考えるきっかけになりますし、授業参観などに父親が顔を出せば、きっとお子さまは大喜びするでしょう。そして本人のワークライフバランスを考えることにもつながるはずです。

「壁」を乗り越える努力を成長のきっかけにしよう

今回、取り上げた問題は一つひとつを見ると確かに「壁」と言えます。しかし、それを乗り越えるために、子どもの自立を促したり、父親の育児参加を進めたり、あるいは地域とのつながりを見つめ直したり……といった努力は、長い目で見るとお子さまを取り巻く環境を見直し、成長を促すことにもつながるはずです。

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