この前、家で算数の勉強をしていたら、「なんで算数の勉強をしなくちゃいけないの?」と聞かれて、つい「計算ができないと困るからよ」と答えてしまったんです。そうしたら、「計算機があれば困らないでしょ?」と言われてしまって…。
うちでも同じようなことがありました。「『数』って何?」と聞かれたのですが、まともに答えられませんでした。
なかなか鋭い質問をするお子さんたちだなぁ。感心感心!
算数をスキになる可能性を十分に秘めている質問じゃないですか。
本当に!? 先生!どう答えるのが正解なのか教えてください!
まず、なぜ人が数を使うのかを説明してあげるといいですよ。例えば、スカイツリーを知らない人に、「スカイツリーはとても高い」と説明しても、想像する高さは人ぞれぞれでしょう? 200mくらいだと思う人もいれば、500mくらいだと思う人もいいる。こんないい加減な説明は、算数的にはNG。
つい最近、うちの子に「スカイツリーはどれくらい高いの?」と聞かれて、「東京タワーよりもずっと高いのよ」なんて言ってしまったばかりです・・・。
では、今日、家に帰ったら、ぜひ算数的な説明で、お子さんに「なるほど!」と思わせてあげてください。
私に、算数的な説明なんてできるかしら・・・。
ははは。できますとも。なんてことはない。「スカイツリーの高さは634mです」と数字で説明するだけ。これで、誰もが同じ高さで認識できるでしょう?
きちんと数字で表すことが「算数的な説明」になるんですね。これからは家でもちょっと気をつけてみます!先生、もう一つ、いいですか? 「どうして算数の勉強をしなくちゃいけないの?」って質問にはどう答えるのがいいのでしょう?
僕だったら「算数は、計算をするためだけではなくて、『誰もがわかるように説明をする力』をつけるためだよ」って答えるかな。数字で表現することで、立場の違う人たちとも客観的に話ができるということがわかってもらえるなら、どういう説明の仕方でもいいですよ。
うちの子は、幼稚園のときから英語をならっていて、「将来は外国で働く!」なんて言っているのですが、算数が『世界中の誰もがわかるように説明をする力になる』とわかれば、英語だけではなくて算数にも興味をもってくれそうな気がします!
国際化が進む今、外国の人と議論をするとき、数字を使った説明が必要な場面に出くわすことも多々あるはず。そのとき、いくら英語が話せても、相手に正しく理解してもらって、お互いが共通の理解をしていなければ意味がないですよね。お子さんには、ぜひ、そのあたりを「お子さんにもわかる説明」でお願いします(笑)。