ガーゼで歯を拭くことに慣れてしまうと、ハブラシが口の中に入った時に
イヤがる原因になることがあります。お子さまにとっては慣れないことや
不快なことを減らしてあげることが仕上げみがき成功への第一歩。
たとえ歯の本数がすくなくても、最初から歯ブラシを使うことをおすすめします。
また、長時間、口をあける「あーのお口」もお子さまがイヤがるポイントでもあるので、
イヤイヤ期になる前に、お口をあけることに慣れさせてあげられるとよいですね。
歯みがきを習慣化するには、決まった流れを作って
それを毎日繰り返すことが一番。はじめは心の準備からスタート。
楽しいグッズや誘いかけで気持ちを盛り上げたり、自分みがき用の
ハブラシで感触に慣れてから仕上げみがきに移るなど工夫をしましょう。
仕上げみがきをするときも自分から口をあけられるような楽しい演出を
してあげられるといいですね。短い時間でも上手にみがけなくても
とりあえず歯をみがいてみて、歯みがきする習慣をつけてあげましょう。
唾液には口の中を循環してきれいにするという作用があります。
口の中は何も食べていない状態だと中性、食べると酸性になります。
しかし何も食べないでいると唾液の力によって30分~60分ほどで中性に戻ります。
なので、唾液の出口から下の歯は唾液に守られています。
いっぽう上の歯は食べ物がはさまりやすく、虫歯になりやすくなってしまいます。
上の前歯が生えてきたら、しっかりとみがいてあげられるといいですね。
歯みがきの基本の姿勢は仰向けです。
お子さまの頭をおうちのかたの膝にのせ、上からのぞきこむようにみがくと、
お子さまの口の中が見やすく、みがきやすいのです。
まずはゴロンと仰向けの姿勢になってもらい歯に対して歯ブラシを直角に当てて、
歯の間に歯ブラシが入ったことを確認して振動させる方法(スクラビング法)で
しっかりみがいてあげましょう。