2013年5月1日更新
5月は「こどもの日」に「母の日」、6月には「父の日」と、家族の日が続くこの季節は、気候もよくて新緑も美しい、絶好の行楽シーズンでもあります。
手作りレシピや豆知識、おすすめアウトドアなどの情報満載。ぜひご家族で盛り上がってください!
「こどもの日」ってどんな日?
男の子のお祝い? どうして休みなの? 意外と知らないことがあるかも。
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すべてのこどものための日
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3月3日の「桃の節句」に女の子の成長を祈るひな祭りを行うのに対し、5月5日は「端午の節句」で、男の子の厄よけや健康祈願の行事として発展しました。この日が昭和23年に「こどもの日」として国民の祝日のひとつに定められました。条文には「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」と記されています。
端午の節句は男の子の行事ですが、こどもの日は、男女問わずすべてのこどものための休日です。生まれてきてくれたこと、生んでくれたことに改めて感謝する、「家族の日」ともいえますね。 -
世界の子どもの日
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国連では、加盟国に「世界こどもの日」を制定するように求めています。「子どもたちの世界的な友愛と相互理解の日に、また世界の子どもたちの福祉を増進させる活動の日」とされ、日にちは各国で決めてよいことになっています。
日本はもともとあった5月5日の子どもの日に当てていますが、子どもの権利を保障する世界共通の「子どもの権利条約」が採択された11月20日とする国が多いようです。
飾りや食べ物の由来は
鯉のぼりや五月人形、柏餅…素朴な疑問に答えます。
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どうして鯉のぼりを飾るの?
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古来、日本では将軍や武士の家に男の子が生まれると家紋のついた「のぼり」を揚げる風習がありました。江戸時代に、庶民がこれをまねて、鯉をのぼりに見立てた「鯉のぼり」を揚げるようになりました。
激流を遡った鯉は竜になるという中国の言い伝えから、鯉は出世の象徴とされているのです。 -
鎧兜(よろいかぶと)と菖蒲
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武士の命綱ともいえる鎧兜、「尚武(武道を尊ぶこと)」「勝負」につながる菖蒲には、ともに強く健やかに育ち、災厄から身を守る祈りが込められています。人形の多くは金太郎や牛若丸などがモデルになっています。
菖蒲は強い香りが魔除けになるとして、湯に入れて香りをたてて入浴します。 -
なぜちまきや柏餅を食べるの?
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ちまきは中国伝来で、川に身を投げた不運な詩人のために川に流す供物が、悪い竜にとられないように、竜の苦手な楝樹(れんじゅ)の葉でつつみ、魔除けの五色の糸でしばったことが起源。詩人の命日が5月5日だったことで、端午の節句と結びつきました。
一方、柏餅は日本発祥。柏の葉は、新芽が出てから古い葉が落ちることから、「子どもが生まれるまで親が死なず、家系が途絶えない」縁起のよい食べ物とされています。
一説には、柏餅は江戸文化として全国に広まり、京文化の関西ではちまきが多く食べられているとか。
母の日・父の日の由来
今やおなじみとなった母の日・父の日。その起源は…?
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教会の日曜ミサが始まりだから5月の第2日曜日に
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現在の日本で行う母の日の風習は、アメリカ発祥とされています。20世紀のはじめ、女性教師アンナ・ジャービスが、亡くなった母を偲んでその命日に教会で白いカーネーションを捧げます。ジャービスは、教会で母への愛情をあらわす「母の日」のミサを行うことを提唱。その思いに共感する人の輪が広がり、1914年に5月の第2日曜日がアメリカの祝日と定められるまでになりました。
日本でも1930年頃から母の日の会が行われるようになりますが、当初は日付がバラバラしていて、1950年頃にアメリカと同じ5月の第2日曜日になったといわれています。「母の日」は世界中にあり、日付や由来は国や地域によってさまざまです。 -
カーネーションの花言葉
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カーネーションの花言葉の中には、母の日にぴったりなものがあります。例えば赤のカーネーションは「母の愛」、ピンクは「感謝」など。白のカーネーションは「私の愛は生きている」です。
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母の日の広がりに合わせて登場した「父の日」
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アンナ・ジャービスの「母の日」普及活動が広がったことで、「父の日」を望む声も出てきました。同じアメリカに住むドッドという女性が、男手ひとつで育ててくれた父に対する感謝の気持ちから「父の日」を提唱。
ただ、「母の日」に比べると広まるのに時間がかかり、アメリカで国民の休日に制定されたのは1970年代です。 -
父の日はバラを贈る
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母の日にカーネーションを贈るのに対し、父の日はバラを贈る習慣があります。これは父の日を提唱したドッド婦人が父の墓前にバラを供えたからといわれています。
日本では、日本ファーザーズ・デイ委員会の「黄色いリボンでお父さんに贈り物をしましょう」という呼びかけから、黄色がテーマカラーとして定着し、ひまわりの花なども人気です。
プレゼント&体験談
母の日・父の日はどんなプレゼントを贈る? おうちのかたのご両親へ、お子さんと一緒に妻へ、夫へ、 相談しながら贈り物を考えるのも楽しんで!
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母の日・人気のプレゼント
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●花…最近はカーネーションにこだわらず、バラの花束やアレンジメント、枯れないプリザーブドフラワーも人気。
●スイーツ…女性ならではのプレゼント。お茶や花束とのセットが多い。
●食事券…人気店での食事券など夫婦、友だちとの楽しい時間もプレゼントできる。
●食材…料理が好きな女性には高級食材や本格調味料も喜ばれる。
●バッグや財布…趣味がわかっていれば実用的なプレゼントも。
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父の日・人気のプレゼント
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●酒…ラベルに名入れできるものが人気。「いつもより、ちょっといいお酒」が喜ばれる。
●衣類・小物…日ごろあまりファッションを気にしないお父さんへのプレゼント率が高い。センスのよいものを身につけてほしいという家族の思いが感じられます。
●趣味のグッズ…ゴルフ、カー用品、日曜大工用具など、予算に応じて選びやすいようです。
●健康食品…健康でいてほしいという気持ちがストレートに伝わります。
●食器…箸や湯のみ、ビアカップなど日常的に使うもの。両親へのペアセットも人気です。
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番外編
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●子どもからの手紙・写真などの成長記録…わが子や孫からの直筆のメッセージや成長の姿は、何ものにも代えられない喜びですね。
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両親を温泉にご招待(はるるんさん)
両親と私達家族で近場の一泊旅行。両親は招待します。母の日にチケットが届いて、父の日に行くように手配。高級ではないけれど孫との旅行をとても喜んでくれたので、年に一度の恒例にしたいと思っています。
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ママに料理と休み時間をプレゼント(パパてつさん)
定番かもしれませんが、母の日はひとりで外出してもらって、僕と息子でカレーやサラダを作ります。「子どもが作る料理」とかで検索すると、僕にも作れる簡単なものがけっこうヒットします。パパたち! 実行するのはちょっと大変だけど、確実にポイントが上がりますよ。
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親子のおそろい(りす子さん)
父の日のプレゼントは、子どもとおそろいのグッズ。パジャマとか、キーホルダーとか、帽子とか…。おそろいなら実用的で低価格でもOK(笑)。一緒に着たり持ったりして写真を撮って、あとで子どもに名前を書いてもらったもの、実は会社の机に入れているみたい。
家族のお出かけアイディア
気候のよい時期に出かけたい場所をご紹介します。
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初めてでも大丈夫! お手軽バーベキュー
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アウトドアには憧れるけど、バーベキューやデイキャンプの経験がなくて、なかなか手が出ないというかたにチェックしてほしいのが、道具のレンタルと食材の予約ができるキャンプ場。予約のときに経験者がいないことを伝えれば、火起こしなど手伝ってもらえることも。沢あそびや鱒つかみなどの自然体験もできるところなら一日フルに楽しめます。
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アートにふれて歩く屋外美術館
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彫刻やオブジェが屋外に点在する庭園型美術館は、自然に囲まれた開放的な場所が多く、親子でのんびり散策するのにもおすすめ。アートといっても子どもは難しく考えたりしないので、広い場所を歩き回るだけでも楽しめます。
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近場の観光スポットへ
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住んでいる地域、県などのタワーやお城、温泉街など、日帰りで行ける距離の観光スポットというのは、意外と行ったことがないという人も多いのでは? 自分の住んでいる場所を知る意味でも、親子で足を運んでみて。
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親子向けの自然体験企画に参加
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気候がよい時期には、プロの解説つきで山歩きをしたり、木の枝を使った工作をしたりするような自然体験イベントが増えます。インターネットなどで情報を集めて、参加してみては。家族だけではできない体験ができ、思い出になりますよ。