保育園・幼稚園と小学校で大きく異なる3つのポイント、その対策は?

  • 教育

新1年生の小学校入学の時期、保護者は、我が子に「一段と成長してほしい」と期待がふくらむ一方で、上手くやっていけるだろうかという不安もあるでしょう。環境の変化による問題と解決策について、ベネッセ教育総合研究所の小泉和義氏に話を聞いた。

***

保育園や幼稚園と小学校では、何が違うのでしょうか。違いを3つにまとめてみました。

第1に「時間の使い方」が変わります。今までは、「午前中の活動」「昼食」「午後の活動」「おやつ」「午後の活動」といった大枠の中で、自由度の高い内容を柔軟に取り入れた活動が中心でした。小学生になると、朝のホームルームから始まり、その後は45分の授業が、短い休み時間をはさんで規則正しく進んでいきます。
第2に、活動の中心が「遊び」から「勉強」へと変わります。小学校に入ると、「学習指導要領」にもとづいた教科書が配られ、教科書の内容を授業で学ばなければなりませんし、学力の評価も加わります。
第3に、自分自身でしなければならないことが増えます。教室には自分の机やロッカーがあり、その周りの整理や片付けは、自分でします。

こうした変化になじめるよう、学校ではさまざまな工夫をして、新1年生を迎え入れる準備を行っています。
一方、家庭で心がけたいことがあります。以下を押さえておきましょう。

(1) 子どもに「自信を持たせる」こと。たとえば家でのお手伝いを、子どもに責任のある「役割」「仕事」として自覚させ、やり終えたときには大げさにほめてあげましょう。
(2) 片付けの習慣をつけること。子どもと一緒に、使ったものをきちんと元の位置に戻すようにするといいですね。
(3) 「勉強」を楽しい日常生活の一部にしていくこと。日常生活の中で、学びにつながるいろいろな仕掛けを考えてみましょう。子どもの成長を支えているのは、日常のちょっとした工夫の積み重ねだと思います。

出典:「1年生になったら」~小学校入学時に保護者が心がけたい「3つ」のこと -ベネッセ教育情報サイト

プロフィール